図書館で、「ロングセラーコーナー」に置いてあった本を
借りてきました。
曽野綾子著
アメリカの論理、イラクの論理
9・11の後に出版された本でした。
あちこちに掲載されたものを1冊にまとめてあり
同じ内容を何度か読むことになります。
そのおかげでなんとなくわかってきたような気がします。
曽野さんいわく
イラクやアフガンの戦争は宗教戦争ではない。
先進国に対する嫉妬である。
もし、彼らに暖かい住まいと仕事を与えたら、
だれが好き好んで戦争などするでしょう。
電気がちゃんととおっていないところには
民主主義はない。そこにあるのは族長支配である。
(電気の後ろには水がある)
これは、著者が実際に現地に出向いて感じた
というか、知ったことなので説得力があります。
彼女のアフリカ諸国での活動を本で読みましたが
アフリカ大陸はお先真っ暗という感じでした。
そして、イラクも本を読んだ限りではお先真っ暗。
最初は何から始まったのか (ロシアの侵略がきっかけ?)
荒廃した大地と動物と同じような暮らしの中に、
ポーーンと 大量の兵器を与えられたら戦争をするしかないのですね。
アフリカ諸国の現状は「部族の縛り」が根本にあって
どうしようもないということだったとおもいますが、
イラクも似たようなものらしいです。
(↑ 間違っているかもしれません。あと2~3冊読んでみます)
以前「グリーンゾーン」という映画を見ました。
アメリカの兵士がイラクの
大量破壊兵器を探しにいくも、見つからずアメリカは
手を引く・・という内容です。
アメリカの撤退の後、平和が戻るどころか一層ひどい
部族間戦争に突入するというところで終わっていました。
著者の言う通り、水と電気があって教育を受けることが
出来さえすればイラク世界は変わるのかもしれないです。
できそうもないですが。
イラクって、最初はどういう国だったのでしょうか。
昔アフガニスタンに旅行したことがあるという人がいるのですが
きれいな国で、観光地がたくさんあったそうです。
暴力が世界に広がらないことを祈るばかりです。