毎日HAPPYDAY

いくつになっても人生これから

おばあさんの本2冊

2015-03-28 08:01:55 | 読書メモ

 

図書館で借りてきました

 

老けない 生き方暮らし方

吉沢久子著

 

60歳からのシンプル満足生活

三津田富左子著

 

二人とも なんと94歳

(まだ生きているのかはわからない・・・失礼)

 

これからどのくらい生きていくことになるのかわからないな~

などとぼんやり考えていたら、長生きのモデルというものが必要な気がして

図書館で本を借りてきたという訳です。

義母は90歳で、足は悪くなっているけれどもその他はほぼ元気。

デイサービスに週3回楽しく通って、ヘルパーさんと子供たちに

助けられて暮らしている。

実母は85歳で 妹と同じマンションに住みぴんぴんしている。

ほとんど人付き合いはなくて、出かけるのは週に1度くらい。

 

では、私はどのように暮らしたいのかというとまったくもって

イメージがわかない。80歳以上生きている自分が想像できない。

できれば、人付き合いは多くしていきたい。一人でもフラフラ出かけて

写真の一枚も撮ってくらしたい。レース編みは細い糸はさすがに無理に

なるだろうから、太い糸でもがんばっていたい。

と、まあそのくらいのことしか考えていなかった。

 

94歳の人の書いた本を読んでみると

三津田さんのほうは、週に1度泊りがけで娘さんが来てくれる。

バス旅行の手配をはじめ、様々なややこしいことは娘さんが

してくれる。それを前提にした話なので、ふむふむと真剣に読んでも

条件が整っている人以外には参考にならないこともあった。

ただし、ヘルパーさんという存在があるので近づける。

さすがに完全にひとりで実行していることは少ないが、

楽観主義の考え方はすばらしい。

 

 

吉沢さんのほうは本当におひとりで暮らしているので

非常に説得力がある。

亡くなったご主人が自宅でやっていた勉強会を引き継ぎ

40代50代の友人が出入りしていて、吉沢さんはいまだに

その方たちのお世話もしている。

料理好き(← これ大事)

「若い時にこぼした幸せのかけらみたいなものを拾い上げていく

そんな生活を楽しんでいる」

というところに 老後生活のひとつのポイントがある気がしました。

91歳で脳のMRA検査をしたところ、70歳の脳であることがわかった。

どうやら、左脳生活から右脳生活に徐々にシフトしていったのが

よかったらしいです。(← 一人暮らしで自然にそうなった)

「五感をフルに使って生活する」ということだそうです。

それと、不自由になることは多いけれど、その分知恵を絞ると

案外解決するとありました。必要は発明の母ということですね。

 

おふたりに共通していることがいくつかありました。

一人暮らしの自由を楽しむ

学ぶことを続ける 

老いを受け入れる

フル稼働したのは70代 (← さすが長生きの人は違うわ)

 

お二人とも「ぐずぐずして何もしない人は甘ったれていてキライ」

特に吉沢さんは「過去の辛いことが忘れられないという人がいるけれど

そんなのは甘ったれだと思う」と言っています。

 

アドラー心理学でも「トラウマはない」と言ってたっけ。

あれは 甘ったれだったのか (← 妙に納得)

 

老いていくのは怖くない。

人類が一人残らず通る道。それを私ひとりが怖がってどうする。

と言えるのは、94歳まで大病もしないで暮らしてきた人だからかもしれないが

 

「いくつになっても人生これから」

この吉沢さんの言葉を頼りにがんばっていこう。