先日、母の最期の遺品整理をしてきました。
一気に捨てられなかった物を整理して、これですべて終わりです。
母は埼玉県深谷市と言う所に住んでいました。
最後は車で行ったので、もう来ることはないかなと
気になっていた隣の市の熊谷で埼玉県唯一の国宝を見て来ました。
国宝妻沼聖天山 「本殿」
斎藤別当実盛により1179年に建立された。
建造物の各部材、各壁面をすべて彫刻で装飾した江戸中期の文化遺構。
平成15年から23年にかけ13億5千万円かけて修復された。
現在も一部修復中。職人さんが丁寧に塗料を塗っていました。
日光東照宮とも見まがうような彫刻ですが、東照宮より100年後の建立だそうです。
近所のおばさま達は、老人会のバス旅行などで訪れていて、
「ぜひ、行った方がいい。」とずっと勧められていたので、やっと念願叶って見ることができました。
ガイドさんがいて、彫刻の言われ、作り方、など詳しく知ることができて見ごたえがありました。
壮麗な彫刻というよりは、どちらかというとほのぼのしたかわいらしい彫刻です。
龍や獅子、邪気はコワイ彫刻しか見た事ないですが、ここのは線がやわらかくて
庶民派の龍という印象でした。
唐子のおすもう。
彫刻は4面で春夏秋冬を表しており、唐子達の着物でわかるようになっている。
どの彫刻も表情は現代的で漫画チック、かわいらしい。
あちこちに猿が18匹彫られていて、隠れた猿を探すのもおもしろい。
お線香をお供えして、最後にここに来たのも縁なのかな~などと考えたのでした。
地元に戻り、「コスモス祭り」の進捗具合もチェック!(← 関係者ではありません)
よし、よし、順調に育っておる。
秋空に姿きりりと葉も屋根も
妻沼で見上げた空に寺の屋根も木も、輪郭がはっきり見えた。
秋の冷ややかで澄んだ空気を感じた。