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いくつになっても人生これから

ただ一つの国宝

2017-10-09 06:45:47 | おでかけ

 

先日、母の最期の遺品整理をしてきました。

一気に捨てられなかった物を整理して、これですべて終わりです。

母は埼玉県深谷市と言う所に住んでいました。

最後は車で行ったので、もう来ることはないかなと

気になっていた隣の市の熊谷で埼玉県唯一の国宝を見て来ました。

 

国宝妻沼聖天山 「本殿」

斎藤別当実盛により1179年に建立された。

建造物の各部材、各壁面をすべて彫刻で装飾した江戸中期の文化遺構。

平成15年から23年にかけ13億5千万円かけて修復された。


現在も一部修復中。職人さんが丁寧に塗料を塗っていました。

   

 

日光東照宮とも見まがうような彫刻ですが、東照宮より100年後の建立だそうです。

近所のおばさま達は、老人会のバス旅行などで訪れていて、

「ぜひ、行った方がいい。」とずっと勧められていたので、やっと念願叶って見ることができました。

ガイドさんがいて、彫刻の言われ、作り方、など詳しく知ることができて見ごたえがありました。

壮麗な彫刻というよりは、どちらかというとほのぼのしたかわいらしい彫刻です。

龍や獅子、邪気はコワイ彫刻しか見た事ないですが、ここのは線がやわらかくて

庶民派の龍という印象でした。

唐子のおすもう。

彫刻は4面で春夏秋冬を表しており、唐子達の着物でわかるようになっている。

どの彫刻も表情は現代的で漫画チック、かわいらしい。

あちこちに猿が18匹彫られていて、隠れた猿を探すのもおもしろい。

 

お線香をお供えして、最後にここに来たのも縁なのかな~などと考えたのでした。

 

地元に戻り、「コスモス祭り」の進捗具合もチェック!(← 関係者ではありません)

よし、よし、順調に育っておる。

 

秋空に姿きりりと葉も屋根も

妻沼で見上げた空に寺の屋根も木も、輪郭がはっきり見えた。

秋の冷ややかで澄んだ空気を感じた。