先日受けてきた音楽指導士の話の続き、最終回。
この音楽指導士育成協会を発足させた人(理事長)は、
ご自分の体験をもって、発足させているのですが、それも結構びっくり体験です。
ある日、理事長のおばあさんが余命3日との連絡をうけて家に帰ります。
もう3日の命で、いったいどんなことができるのかと考え、音楽大学で学んだこともあり
おばあさんの手をさすりながら歌を歌ったそうです。
すると、ある曲になるとおばあさんが反応します。3回続けてみて3回とも反応するので
びっくりして、家族を呼び、自分が帰ったあとも音楽を流し続けてもらいました。
曲は「矢切の渡し」で、この曲は理事長が子供のころによく歌っており、
近所の人に「お孫さんは歌が上手ね」と褒められておばあさんが得意になっていた曲だそうです。
すると、10目に目が開き、半年後には電話ができるようになりその後2年以上生きて
天寿を全うされたそうです。
このケースは脳の前頭葉という部分に損傷がなかったため、復活したそうです。
ご家族は大変だったでしょうが、音楽の力という点では奇跡を起こしたかのようです。
これも、パーソナルソングの力でした。
私が思うにはパーソナルソングは何曲か存在するのではないでしょうか。
ネットの 年代別ヒット曲をまとめてあるところを利用して、
10歳くらいから20歳くらいまで検索すると、「あ、この曲好きだった」という曲がみつかると思います。
その曲をよく歌ったり、知人に知らせたりしておくと役に立つ時がくるかもしれません。
さて、講習会の最後に認定試験がありました。
筆記試験と実技試験ですが、実技のほうは「即時記憶テスト」みたいなもので
「手話歌」をその場で覚えて8割できれば合格です。
(↑ 今まで落ちた人はいません。念のため)
曲は、「見上げてごらん夜の星を」です。
簡単な手話であり、歌詞の繰り返しが多いので覚えられました。
それを、地元に帰って一番高齢者の多いグループでやってみました。
このグループは平均年齢が83歳、最年長91歳というグループです。
今のところ、半分までですが覚えてやってくれました。
歌と手の動き、即時記憶のミックスで血流はだいぶアップしていると思います。
私が忘れては先に進めないので、私も毎日練習しています。