昨日アップした漢詩のお手本ですが非常に有名な詩でした。
中唐の詩人張継という人の代表作「楓橋夜泊」という詩で
中国寒山寺に多数ある石碑の拓本でした。
月落ち烏啼いて霜天に満つ
江楓(こうふう)漁火(ぎょか)愁眠(しゅうみん)に対す
姑蘇(こそ)城外の寒山寺
夜半の鐘声(しょうせい)客船に至る
都落ちした旅人の詩だそうです。
拓本というのも初めて知りました。魚拓みたいなもので
石碑に紙をぺったり貼り付けて写し取るのものでした。
この有名な詩の石碑が寒山寺に数多く残っており、それを拓本にして
屏風や掛け軸に仕立てているそうです。
私がいただいたものは拓本を本に仕立てた物でした。
それで、文字は白く背景は黒くなっているんですね~。
有名な人の書を石碑に彫り、それを写すということが行われていたのですね。
詩の次のページにちゃんと解説がありました。
唐の張継の詩であると書かれているようです。旅人が泊ると読める文字もありました。
石碑を刻んだのは兪越という人で、この人の石碑が現存する中では一番古いそうです。
最後に
乙丑重陽汪定執敬観
とあるので、汪定という人が石碑を見て筆を執ったという事らしいです。
(調べたら汪定という人が石碑を見て、自分でも作ったとありました)
同じ物を彫ったということなのでしょうか????
いろいろ謎が解けました。
ただ、常識がなかっただけかもしれませんが。
宝の持ち腐れ以前の問題でしたが、今のところ何かが出てくる気配はないので
この書をお手本にできるまでなんとかがんばりたいと思います。