アニメ映画「この世界の片隅に」の時代考証は綿密ですさまじいものがあります。
そのため、当時の世相を知らないと見過ごしてしまう場面もかなりあるのではないでしょうか。
例えば、嫁ぎ先のお姑さんは足が悪く家にいることが多いのですが、いつも一升瓶を抱えています。
これは勿論お酒を呑むためではありません。
1939年に公布された米穀搗精(とうせい)等制限令給米により配給米は皮が30%残っている7分搗きになりました。
未精白米は消化が悪いために、一升瓶に米を入れ棒で突いて精白していたのです。
勝気で出戻りの小姑さんに、主人公のすずが「お姉さんはモガだったんですね。」という場面があります。
これはモダンガールの略で、洋装、断髪、濃い化粧など西洋文化の影響を受けたファッションの女性を指すもので。男性はモボ「モダンボーイ」と呼びました。
もう一つは、敵機の空襲を迎え撃つ高角砲の爆煙に色が付いていることです。
これは知りませんでしたが、どの砲から打ったものが敵機を撃ち落としたかが分かるように着色していたそうですが、過去に類例のない描写ではないでしょうか。
でも、こうしたことを知らなくても十分に感動する映画ですね。
そのため、当時の世相を知らないと見過ごしてしまう場面もかなりあるのではないでしょうか。
例えば、嫁ぎ先のお姑さんは足が悪く家にいることが多いのですが、いつも一升瓶を抱えています。
これは勿論お酒を呑むためではありません。
1939年に公布された米穀搗精(とうせい)等制限令給米により配給米は皮が30%残っている7分搗きになりました。
未精白米は消化が悪いために、一升瓶に米を入れ棒で突いて精白していたのです。
勝気で出戻りの小姑さんに、主人公のすずが「お姉さんはモガだったんですね。」という場面があります。
これはモダンガールの略で、洋装、断髪、濃い化粧など西洋文化の影響を受けたファッションの女性を指すもので。男性はモボ「モダンボーイ」と呼びました。
もう一つは、敵機の空襲を迎え撃つ高角砲の爆煙に色が付いていることです。
これは知りませんでしたが、どの砲から打ったものが敵機を撃ち落としたかが分かるように着色していたそうですが、過去に類例のない描写ではないでしょうか。
でも、こうしたことを知らなくても十分に感動する映画ですね。