昨日と今日は、「市民セクター全国会議2010」が東京の日本青年館で開催されています。
この会議は、日本NPOセンターが中心となって実行委員会を組織し、2002年から隔年で開催しているもので今年が5回目となりました。
第1回目は、「NPOの社会的ポジションの確立」をテーマとして、市民セクター独自の存在意義をじっくりと考え、存在基盤の強化のために何が求められているかについてを約350人の参加者が真剣な議論を戦わせました。
この時期は、特定非営利活動促進法(NPO法)が1998年12月に施行されてから4年が経過し社会のNPOに対する期待が高まっており、会場は熱気に包まれていました。
その後、NPOに対する社会的な認知が進み、介護保険制度や指定管理者制度などでNPOが社会システムの中に組み込まれるようになりNPOが当たり前の存在になったためでしょうか、参加者は減少傾向となり前回の参加者は150名ほどになっていました。
しかし、今回の参加者数は第1回目に匹敵する約350名です。
会議のテーマは「今こそ発揮! 意志ある行動」。
趣旨説明は、「今、私たちは試されています。これほどまでに、出口の見えない閉塞感が広がり、未来に対する希望を持ちにくい日本社会において、我々は何をなすべきなのでしょうか。」との問い掛けで始まり、
「混沌とした時代であるからこそ、新たな出会いを通して問題意識の共有と議論を行い、課題解決や新たな連携の糸口を見出す機会となればと考えています。」と結ばれています。
この二日間の会議が、現在の危機的な状況を脱して新たな地平へと進むターニングポイントになることを心から願っています。