NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

「逝きし世の面影」にみる江戸人のNPO魂(その3)

2013年12月31日 | NPO




江戸時代の人々は子どもをとても大事にしており、来日した外国人は一様に賞賛していますが、エドワード・モースとイザベラ・バードも何度かそのことに触れています。

モース
「私は日本が子どもの天国であることをくりかえさざるを得ない。世界中で日本ほど、子どもが親切に取り扱われ、そして子どものために深い注意が払われる国はない。ニコニコしているところから判断すると、子どもたちは朝から晩まで幸福であるらしい。」
「赤ん坊が泣き叫ぶのを聞くことはめったになく、私はいままでのところ、母親が赤ん坊に対して癇癪を起しているのを一度も見ていない。」

イザベラ・バード
「私はこれほど自分の子どもに喜びをおぼえる人々を見たことがない。子どもを抱いたり背負ったり、歩くときは手をとり、子どもの遊戯をみつめたりそれに加わったり、たえず新しい玩具をくれてやり、野遊びや祭りに連れて行き、子どもがいないとしんから満足することがない。他人の子どもにもそれなりの愛情と注意を注ぐ。父も母も、自分の子に誇りをもっている。」
「私は日本の子どもたちがとても好きだ。私はこれまで赤ん坊が泣くのを聞いたことがない。子どもが厄介をかけたり、言うことをきかなかったりするのを見たことがない。英国の母親がおどかしたりすかしたりして、子どもをいやいや服従させる技術やおどしかたは知られていないようだ。」

渡辺京二は、「彼らが述べているのは、日本では子育てがいちじるしく寛容な方法で行われるということと、社会全体に子どもを愛護する気風があるという二点にすぎない。」と記していますが、この二点こそがNPO的な子育て観と言えるものなのではないでしょうか。
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「逝きし世の面影」にみる江戸人のNPO魂(その2)

2013年12月30日 | NPO
イザベラ・バードは明治11年、馬で東北地方を旅する途中、しばしば人々の無償の親切に出会って感動しています。

ある日の旅程を終えて宿に着くと、馬の革帯がひとつなくなっていました。「もう暗くなっていたのに、その男はそれを探しに一里も引き返し、私が何銭かを与えようとしたのを、目的地まですべての物をきちんと届けるのが自分の責任だと言って拒んだ。」

新潟と山形県境のみすぼらしい山中の村で、「品のない服装をしたある女性は、ふつう客が休憩した場所に置いていく二銭か三銭を、どうしても受け取ろうとしませんでした。私がお茶ではなく、水しか飲まなかったからだというのです。私が無理やりお金を渡すと、その女性はお金を伊藤(随行者、通訳)に返しました。」

山形の手の子という村の駅舎では、「家の女たちは私が暑がっているのを見てしとやかに扇をとりだし、まるまる一時間も私を煽いでくれた。代金を尋ねるといらないと言い。何も受け取ろうとしなかった。」

バードは日本滞在中に不愉快なことも数多く経験していますが、人々の無償の親切はそれを償って余りあるものであったようです。こうした「無償の親切」は、江戸人が当たり前のこととして身に付けていた正にNPO魂と言うべきものではないでしょうか。
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「逝きし世の面影」にみる江戸人のNPO魂(その1)

2013年12月29日 | NPO
不肖椎野は、藤沢市市民活動推進センターが毎年開催するクリスマス会で、「NPO四方山話」というコーナーを担当していますが、今年は日本近代史家である渡辺京二氏の「逝し世の面影」を題材に「江戸人のNPO魂」という話をさせていただきました。

「逝し世の面影」は、幕末から明治維新にかけて日本を訪れた外国人の訪日録を丹念に検証し、近代化以前の日本社会の実相を明らかにしようと試みた名著です。この本では多くの外国人が登場しますが、その中からエドワード・モースとイザベラ・バードの記述を引きながら、かって日本人が有していた親和力について話をさせていただきました。この年末年始は、その誌上版をシリーズでお伝えしようと思います。

エドワード・モース
米国の動物学者。明治10年にシャミセン貝の研究を目的に米国から来日、東京大学の動物学教授としてダーウィンの進化論を紹介した。横浜に上陸後、新橋に向かう車窓から大森貝塚を発見したことで知られる。3回、通算4年間にわたって日本に滞在、江戸の風情が残る東京の下町の散策をこよなく愛した。著書「日本その日その日」には、江戸の暮らしが連綿と続いていた庶民の日常が克明に描かれている。

イザベラ・バード
明治11年に来日し、日本の原風景的色彩を色濃く残す地域の探訪を試みている。6月から9月にかけては、東京から日光、新潟、北海道にいたる北日本を旅しており、北海道ではアイヌの生活ぶりや風俗に接している。また、10月からは神戸、京都、伊勢、大阪を尋ねており、新島襄・新島八重夫妻にも面会している。これらの体験を「日本紀行」にまとめて紹介している。
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爪木崎の水仙

2013年12月28日 | ワンコの世界
昨日からワンコを連れて伊豆にきています。下田の爪木崎は300万株の野水仙の群生地、見頃は一月中旬でしようか?
今日は絶好の天気に恵まれて、伊豆七島が一望できました。








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ブログ開設・祝4年

2013年12月27日 | 日記
初めてブログに触れたのは、2009年11月でした。
二宮町商工会でビジネスブログの講習会を企画したのですが、会員さんにブログの開設を勧めながら、主催者は知らん顔という訳にはいかないというのが理由でした。
最初の投稿は、「初めてのブログ作成に四苦八苦しています。これから、二宮町商工会の活動状況を発信していきたいと思います。」という心もとないものでしたが、何とか4年間続いています。

若い頃から飽きっぽい性格だったのですが、最近はしぶとくなったようです。
最近は、フェースブックとの連動も楽しみになりましたので、もうしばらくは続けられそうですね。
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NPOと行政の対話フォーラム

2013年12月26日 | NPO
日本NPOセンターは、今日から1月7日までクローズとなります。
長い年末年始休暇のようですが、1月6月~7日には1泊2日のスタッフ合宿が予定されており、ここでは来年度以降の中長期計画について時間をかけた議論を行います。

私はと言えば、今日は2月21日に開催する「NPOと行政の対話フォーラム」でご協力をいただく、かながわ県民活動サポートセンターに会場利用の確認と、分科会でご登壇いただく下元所長との打ち合わせです。

皆様も、「NPOと行政の対話フォーラム」にぜひご参加ください。

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コードレス掃除機

2013年12月25日 | 日記
掃除機の寿命が近づいてきたようなので、買い替えのために電気屋に行きました。

カミさんは、あれこれ思案すること30分以上、これまでと同様にコードレスを買うことを決断!

コード付きのと比べると割高であり、充電池も1年半ほどで交換しないといけなかったのですが、部屋ごとにコンセントを差し替える手間やテーブルの脚にコードが絡みつくようなストレスがないことが決めてとなったようです。

それに充電池がニッケル水素型からリチウムイオン型に変わりましたので、何か良いことあるかも知れませんね。




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茶々はキャディーさん

2013年12月24日 | ワンコの世界
ワンコとの散歩は楽しいのですが、雨の日はちと大変です。

レインコートを着て出掛けるのですが、頭はどうしてもカバーできません。

そこで、カミさんが茶々に用意したのはフード付きのレインコートなのですが、何かゴルフ場のキャディーさんみたい・・・





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獅子柚子の風呂

2013年12月23日 | 日記
昨日は冬至、息子の土産の獅子柚子のお風呂に入りました。
ミカンと比べると分かりますが、この大きさは只者ではない!





湯船に浸かるのは菖蒲湯以来ですが、大晦日に入るとすると、今年は3回になりそうですね。
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拙の家から望む富士山

2013年12月22日 | 日記
八代目・桂文楽の十八番のひとつだった「酢豆腐」は、キザで嫌味な横町の若旦那が町内の若い衆の悪巧みに乗せられて、カビが生えて酸っぱい匂いをまき散らせている豆腐を食べさせられてしまうお話です。

食通を気取った若旦那が、「よく、こういうものが手ぇ入ったねぇ」と言いながら汗をかきかき何とか食べると、「おい、やりました! やったねぇ驚いたねぇ、若旦那恐れ入りました。若旦那これは何という物でござんす?」「まず拙の考えでは、これは酢豆腐でしょ」「酢豆腐? うまいねぇ酢豆腐は、若旦那たんとお上がんなさい」「いやぁ、酢豆腐は一口に限る。」

今朝の拙の家から望む富士山、「よく、こういう景色が見えたねぇ」「いや、富士山は一度と言わずに何度でも拝みたい。」






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グダグダな忘年会

2013年12月21日 | NPO
昨日は、日本NPOセンターの忘年会、日頃からお世話になっている方々もお招きして、総勢40名以上が大いに盛り上がりました。

西口氏のダジャレ講座に始まり、それに感化された4人の新人によるダジャレな進行で、何ともグダグダな忘年会と相成りました。









昨夜のベストショットは、JTの土屋さんとNPOセンターの土屋さんのダブル土屋さんです。
この二人が兄弟ではないなんて、誰が信じるのでしょうか。

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いよいよクリスマス

2013年12月20日 | 日記
いよいよクリスマスですね。
我が家のティッシュペーパーもクリスマスバージョンになりました。





「新しくしたんだ。」
「前からあったのよ。」
「前から?」
「去年、出しそびれたの!」

1年間熟成してたってこと? そう言えば、使い心地はまろやかに感じるのですが、ビミョウ・・・


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年末ジャンボミニ

2013年12月19日 | 日記
恒例の年末ジャンボ宝くじの発売期限が今週の金曜日に迫ってきました。
我が家でも、カミさんが少しだけ買ってきました。





曰く、「年末ジャンボミニ7000万というのもあるのよね。 宝くじの紙が小さいのかしら?」

(紙の大きさの問題じゃあ、ねーえような気がするんだけんども・・・)
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赤ちゃんマーク

2013年12月18日 | 日記
通勤電車で目をつぶって考え事をしていたら、隣のおばちゃんが突然「赤ちゃんマークをつけた方がいますので、席を代わってください。」と声をかけてきました。

私はマタニティマークを初めて見たのですが、あわてて席を交代しました。

<良かったこと>
・おばちゃんは私に声をかけて、ちょいボラ
・私も席を代わって、ちょいボラ

<些細な疑問>
・おばちゃんは自分で席をゆずる気持ちは全く無し・・・




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富士山とワンコ

2013年12月17日 | ワンコの世界
12月になって足を運ぶこと3回目、ようやく芦ノ湖スカイラインで富士山とワンコたちのコラボ写真を撮ることができました。

かくなるうえは、年賀はがきに使いましょうかね。




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