最近、二人の非営利組織の関係者と話す機会がありました。
一人目は対面、一般社団法人の代表で行政の施設を15カ所も指定管理と委託で運営しています。
「指定管理制度をどのように思っていますか?」
「役所がワーキングプアをつくり出しているようで、良くない制度だと思います」
「でも、お宅は幾つかの施設を指定管理で運営していますよね」
「安い所には手を出しませんし、私の給料は別の事業で賄うようにして、全てスタッフの給料に充てています」
「スタッフにはどのくらい支払っていますか」
「初任給で年収300万円、センター長レベルは400万円を基本に考えています」
二人目はオンライン、経常収益は約6億円のNPO法人の幹部スタッフです。
「ホームページに掲載されている建物は役所の施設ですか」
「いえ自社ビルで、もう一棟所有しています」
「国の調査では、年間収入が1億円以上のNPO法人は全体の5%程度なので全国的にもトップクラスですね」
「創業者はNPOも稼がないといけないと常々言っていました。自社ビルも何かあったときに処分をして乗り切るためのものです」
地域課題の解決をミッションにボランティアベースで活動し、役所の悪口を言っている団体とは発想がまるで違います。
お二人には、爪の垢をいただきたいとお願いしましたので、手に入りましたら煎じて飲みたいと思います。