新橋にあるパナソニックの汐留ミュージアムで開催中の「カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」という展覧会を見てきました。
カンディンスキーが描く抽象画と、ルオーの宗教画は全く異質なものだと思うのですが、二人にどのような接点があったのでしょうか。
今回の展覧会で、ルオーが重視したパリのサロン・ドートンヌにカンディンスキーが出品を続け、カンディンスキー率いるミュンヘン新芸術家協会の展覧会にルオーが出品するという時期があり、互いの運動への関心を深めていたこと、そしてカンディンスキーもルオーも、それぞれの内的必然性に導かれて、カンディンスキーは抽象絵画にルオーもまた宗教絵画を追求するようになったということを知りました。
また、若い頃のカンディンスキーは風景画を、ルオーは娼婦などを描いていたとは、新鮮な驚きでした。
とても興味深い展覧会です。