ブログ仙岩

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いわき市長選を丸山真男的思考で考える

2013-09-10 08:51:37 | 日記
日本の思想の丸山真男は今の政治はタコツボ型で、横の連絡が取れていないという。
例えば大学でも、総合大学(university)は単科大学(college)の寄合で、総合的でない。最近かろうじて、高校に総合高校の名で生徒を募集しておるが。

また、自然科学者と社会科学者が同じ仕事で同じ任務という連帯意識が乏しいから、共通の基盤がない論争になっていると指摘する。知性の統一が叫ばれても、十人十色で神学と経済学では意見が合わないのが当然と防御の立場になるからだとう。

しかし、震災の復興除染は人間の総合的な生活である。市役所の各課がバラバラな精神では復興などおぼつかない。
丸山はイメージを頼りにして物事を判断し、多くの人との接触によりそのイメージの層が厚くなり、自分のイメージを自分の言動に合わせる自己疎外が生まれる。ここで、根っこが一つから分化したササラ型(タコツボ型に対するもの)で思考判断することで正しい決断をイメージできる。

いわき市長選で、清水氏は復興が遅れていることに対して渡辺は遅れていないとう。これで勝敗が決まったように報じているが、ミノモンタのインタビューに渡辺市長が原発事故直前に、わが子同然の市民を見捨て逃げたというテレビを目にした。そして、草野の実家には物が投げ込まれたという。こんなイメージを与えた渡辺氏が4.8万の支持があったことに驚いている。