1/23(月) 先週末からの雨で少しは湿り気というか潤いのある空気となった。風邪の方も徐々に回復に向かってきた。
昨日は、午後に出社してトイレの掃除、その後銀座「松阪屋」にて野菜などを買って帰宅となった。何しろ銀座のデパートで野菜を買うのだ・・・近所のスーパーや隣の八百屋も在ると云うのに・・・。
玄関先に、冬の花、蝋梅と水仙(?)の小さな鉢だけが彩りを添えている。金魚やメダカは水盤の底に隠れて出てこない。冬を寒を実感する。
昨夕は、猪肉鍋などを作ってみた。薄切りにしてすき焼き風にと思っていたが、酒・砂糖・醤油に根菜類と白菜で、汁気の多い鍋になった。皮の部分が固く、脂身も少なくて肉の旨味もいまいちであった。
今日は暖かい朝を迎え、弁当作りとなった。「牛煮」と「鶏肉のハーブ漬け焼」、寒ブリの照り焼き、ポテトサラダである。それに、次女が昨夜来宅したので彼女用に鮭と梅のオムスビを用意した。
牛煮は焼豆腐・タマネギ・人参だけで煮る。鶏肉ハーブ漬けは、小僧が漬け込んでおいた代物だが、これをフライパンで焼くだけ。付け合せに、ピーマン・マイタケ・エリンギを炒める。(料理のセンスは小僧の方が私よりは数段上であるが、片付けが出来ないのだ!)
寒ブリは、昨日松阪屋で弁当用にと購った切り身。酒・醤油で、暫く漬け込んでから焼く。ポテトサラダは、人参・ジャガ・卵にタマネギ、最後にアボガドのサイコロ切りも加わった。
三人分、プラスオムスビの予定が、菜が余りすぎた。仕様がないとばかりに自分の弁当も持参することにした。土・日と飯を喰いすぎなのに、今日の昼飯も盛沢山か・・・。
菜が納まりきらんので、ブリ照り焼きはご飯の上に鎮座となった。
「黄昏・・・」
最近は物忘れ、度忘れから記憶喪失・違いが激しい。長年の酒とタバコ、寝不足の成果なのか?人の名前から、あらゆる事物、約束毎と記憶の森から飛んで行く・・・。
昨日は、或る国の名前が出てこなくなった。それは、つい最近若い国王夫妻が来日、世界で一番幸せと思う人々が住むと云う小さな国。那智勝浦で漁師となった斉藤君が、ドキュメンタリーの取材ロケをした国、幻の蝶が生息するとNHKの番組で年末に放映された国である。
どうしても国の名が出てこず、最後は世界地図を開く始末となった。国・都市の位置、人の顔、動植物の形と浮んでも、固有名詞が出てこないのだ・・・。
そんな時によくやるのが、ア・イ・ウ・エ・オ・・・と、順に様々に読んでみる。記憶が飛んでいても、半分程はこれで出てくるが、それでも浮かんでこないケースが増えてきたのだ。
先日は田舎で、ケーキの話が出た。従姉のオバサンが「あたしは、ケーキで一番好きなのは”モンブラン”だね」と言った。それを聞いて、私は自分が好きなケーキの名前を云おうとした「僕は、・・・・だね」と。
処が、その好きなケーキの名が出てこない。それから三日ほど、思い出そうとしてきたが駄目だった。あのお酒の入ったケーキの名が出てこないとは・・・、色も・形も・香りも浮かんでいるのに・・・。結局、田舎から戻って家人に「俺の好きな、あのラム酒入りのケーキなんて言ったヶ」と、訊いて漸く氷解した。『サバラン』だった。
人の名前は、アイウエオ戦略で何とか出てくる。それ以外が難しいのだ。植物・食物・地名が、あやふやとなった。覚えない、忘れると、どうやら、人生の黄昏を迎えたようだ・・・。