1/20(日) 郷里の町の先輩、かつ母校の校長をされたTOSAOさんが書の会で上京していた。何時ものように、同級生の奈加野さんの事務所に宿泊。会の懇親会があろうと、夜の部は遠慮した。今日の夕方の便で帰ると、奈加野オヤジから聞いていた。
昨夕連絡すると、今日は帰るまでの間に平和島で遊ぶとのこと。先輩方である、後輩としては否応もない。博打と賭け事、遊び事は苦手、かつ弱い小生と云えども何かと目をかけて下さる先輩である。重い腰を上げ、遅れて参加することとした次第。
何分にも天下の素浪人、手元不如意ながらなけなしの財布を懐にJRから無料バスと乗り継いでボートレース平和島に赴いたのは、後半のレースが始まる時刻である。大寒を控えながらも、風もない穏やかな休日の午後であった。
るよ!、そこは有料じゃないの。そんな無駄なお金はないヨ』と応じ、今度のレースが当たったら行くよと伝えた。
処が着いてすぐのレースが少額ながらも的中した。しょうがない、今夕帰る先輩もいることだし、指定席を買って顔を出すか。と、指定席券売り場にいくと、二席しかなく、そのシート席は2千円もしたのだ。二千円あれば、これが的中したらなんぼのバックやと、せこい素浪人は思うのであった。
先輩方の表情が冴えない、全く元気ないのだ。『どうなの?』と訊くと「掠りもしないよ」の応えが・・・。こっちゃあ、冬の日差しが眩しくて使う気もしない席に二千両も投じて、大損の気分だよ、なんて先輩には言えない。いくら私でも!。
今日は初日、大概が荒れたりするが平穏で穴が出ていないレースがで続いていた。そんなレースの所為か、堅実派の小生はコツコツとジャラ銭を取っていった。最後の三レースぐらいには穴が出るんじゃないの?なんて言いながら。珍しく負けてないので貧乏人の余裕か・・・。
そして11レース目、ついにその時が訪れたのだ。精々、五千円くらいかと思ったのが、その十倍の配当だったのだ。三人の中で当てたのは素浪人だけという快挙。ながら、根がセコイ、懐が寒いオイラさ、懐に返ってきた額も知れている。ひと月分のお小遣い程度であった。
然し、今日の気分の良さは格別である。先輩方を尻目に、買ったレースが全て的中したのだから。晴天の霹靂、大まぐれ、まぐれより、初セリの大間のマグロの方がいいが!。天は見ていたのだ、正直者に幸あれと!。と云うことで、今年初、平成最大、今世紀最後の果報と云う次第であった。
勿論、先輩は羽田空港まで送り届けました。丁重に!。