マイmy巷話

マイMy巷話(かんわ)は「私にはそう見える!」ものを儘に書いているだけの話です。

世田谷・昭和元年の鉄塔のある町

2023-11-09 | 街歩き・歴史散歩
近ごろ仕事の事情で世田谷代田の町に行く機会が増えたのですが、そこでちょっと面白いなと思うのが、、



坂道だらけの町のあちらこちらに立っている鉄塔なのですっ☝️

調べてみるとこれらの鉄塔群は、駒沢線と呼ばれていて、大田区洗足から杉並区和田堀の変電所の間を60番まで続いているのだとか。。


そして、これら鉄塔の完成年は昭和元年の12月。。ずいぶん長持ちしている鉄の造形物だったんですね❗️

実は昭和元年って、12月25日から始まったためにたった7日間しかなかったって知ってました❓
だから、そんな短いなかでおまけに歳の暮れにこんな大掛かりなものの竣工をぶっ込んでくるとは、なかなか気合いはいってるなー🤔と感心をしてしまったりも。。


そんなわけで、編み上げたような見事なかたちをした、鉄の物体は100年近くを雨嵐にも空襲にも負けずに代田の町に立っているのです。。


また、61号鉄塔には地域の風景資産の札が付いていたりするのも、なんだかおもしろいですよね❗️


三軒茶屋の高層ビルを見渡す高台の鉄塔下に、たまたま荻原朔太郎が住まいを作ったことで、どうやらこの鉄塔は名誉の勲章まで世田谷区からもらったらしいのです。


じゃ、続く鉄塔にも、なにか名誉なはなしがあったりして、、❓❓

とお次の62号鉄塔を見に行くと、なんだかそこは葉っぱに隠れてモジャモジャだったっ笑


よく見ると、茂った木々のなかには、ひとんちと大きな鉄塔が見事に渾然一体と化していて、ま、さっきと違う意味でこれもこれで、すごいな、、と💧💧


じゃ、お次はいったい…❓と、期待をしながら63号鉄塔も見に行くと、こちらはヒトんちの庭のなかで柿の実とともに秋の風情を醸し出していましたっ笑❗️



鉄塔のしたの庭先には使われなくなったむかしの防火水槽が逆さまに置かれているようです。

なんだか、100年鉄塔とあわせて見ていると、ここが都会だということをすっかり忘れてしまいそうな景色ですよね。。


そんなわけで、仕事まわりの途中にたった3つの鉄塔を順番に辿っただけなのに、やけに奥深いものを見たような気がしたある日の午後だったのでした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする