やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

フタモンアシナガバチ(営巣終了)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-11-13 18:46:59 | 昆虫類

2017/07/21のブログで紹介したフタモンアシナガバチの巣を、継続して観察してきました。朝夕めっきり寒くなってきた11月12日、巣を刺激しても蜂が出てこなかったので壁から取り外したところ、裏側にまだ♂1頭が残っていました。フタモンアシナガバチの巣では、9月中~下旬には巣内の幼虫は完全にいなくなり、10月中~下旬にかけてすべての蜂がいなくなるようです。http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/eef54bb12f03612bcf0bf661dc510242

《刺激しても蜂が出てこない巣 2017/11/12》

《取り外した巣の裏側にいたフタモンアシナガバチの♂ 2017/11/12》 

《1頭だけ残っていた♂(♂は顔が黄色く触角の先がカールしています) 2017/11/12》  

《営巣を終了したフタモンアシナガバチの巣 2017/11/12》 

※ フタモンアシナガバチの生活史について、『日本の昆虫③フタモンアシナガバチ』には「巣の創設から解散まで」として、次のように説明されています(主として関東地方の場合)。
① 女王1匹の巣作り 4月中~下旬
② ハタラキバチの誕生 6月初め
③ オスと新女王の羽化 8月初め
④ コロニーの解散と新女王の越冬 9月中~下旬
    …巣内の幼虫は食われたり、捨てられたりして完全にいなくなる。…残った蛹は羽化し続け
           る。こうしてコロニーは子育ての機能を終了して、活動はいよいよ終盤に近づく。ハタラキ
    バチのいなくなった巣に、新女王とオスは居残るものの、彼らもしだいに巣を離れ、10月
    中~下旬にかけてすべての住人がいなくなる。

コメント
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