2021年10月上旬の観察記録です。
北陸自動車道と立体交差する道路のトンネルの壁に、イワツバメの巣があるところが何か所かありました。いずれもコロニーではなく単独。繁殖期が終わっていたので、実際にここで繁殖していたのかどうかは、わかりません。人気の少ない農業用水の橋桁などには、イワツバメの巣のコロニーのあるところもあります。
イワツバメは夏鳥として飛来、海岸や山地の岩場に集団で営巣します。昔から山間部の旅館や山小屋などに営巣する例は知られていましたが、コンクリート製の大規模な建造物が増加するとともに、それらに営巣するようになり、近年は市街地付近の橋桁やコンクリート製の建物の軒下などに集団営巣する例が増えているそうです(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/イワツバメ』参照)。
今から40年あまり前、1980年3月発行の『富山県の鳥獣』には、イワツバメについて、次のように書かれています。「…高山た帯から亜高山帯の岸壁に集団営巣する…渡りの時期以外は繁殖地周辺で見ることが多い。立山では大観峰駅舎や天狗平の高原ホテルに営巣している…段々と営巣地の下降化が見られていたが、宇奈月町宇奈月温泉一帯では、ホテルや人家に見られるようになった。…」
《トンネルに残されていたイワツバメの巣(その1) 2021/10/02》
《トンネルに残されていたイワツバメの巣(その1) 2021/10/02》
《トンネルに残されていたイワツバメの巣(その2) 2021/10/02》
《トンネルに残されていたイワツバメの巣(その2) 2021/10/02》