林道から少し離れたところに咲いていたキブシの花に、橙褐色のチョウがとまっていました。キタテハだと思っていましたが、写真を見るとシータテハのようです。成虫で越冬した秋型のチョウです。
シータテハとキタテハは、とてもよく似ています。秋型のシータテハの場合、①前翅表面の外べりは一様な黒色の帯(キタテハの場合は黒と茶のまだら)、②後翅の黒紋の中に青色がない(キタテハの場合は青色がある)、③後翅の突出部の先端が丸い(キタテハの場合は尖る)などが区別点です。
シータテハ幼虫の食草(食樹)は、ハルニレ、オヒョウやエノキ(ニレ科)、カラハナソウなどの植物です。
《シータテハ 2013/04/29》