モンキチョウは、日当たりのよい草地や河原、畑、公園などでごくふつうに見られるチョウです。このごくふつうのモンキチョウですが、数十年前と比べると、少なくなったような気がします。きちんとしたデータがあるわけではないので、よくわかりませんが…。
《モンキチョウ 2012/08/03》
モンキチョウは、日当たりのよい草地や河原、畑、公園などでごくふつうに見られるチョウです。このごくふつうのモンキチョウですが、数十年前と比べると、少なくなったような気がします。きちんとしたデータがあるわけではないので、よくわかりませんが…。
《モンキチョウ 2012/08/03》
タイサンボクの幹で、マイマイガが産卵していました。卵塊の表面は♀の鱗毛で保護されています。
この♀は、翌日も同じところで産み続けていました。マイマイガの♀は数日かけて産卵し、卵を産み終わると死んでしまうようです。
《マイマイガ(産卵) 2012/08/09》
《マイマイガ(産卵) 2012/08/09》
暑い日が続き夏も真っ盛り、池の周りでよく見かけるマユタテアカネの♂の腹部が赤くなってきました。
マユタテアカネは、周囲に木立のあるようなやや薄暗い環境を好むやや小型の赤トンボで、♂♀とも額に黒色の斑点が二つあります。
《マユタテアカネ♂ 2012/08/09》
早朝に犬と散歩をしていると、ショッピングセンターの駐車場のアスファルトの上に、コフキコガネがいました。移動の途中に、疲れて休んでいたのでしょうか?触角が小さいので、♀だと思います。
《駐車場で見かけたコフキコガネ♀ 2012/07/22》
《コフキコガネ♀ 2012/07/22》
人工的に整備され、薬剤散布や除草などの管理がきちんとされた都市公園も、年数が経つにつれ樹木が大きくなり、枯れ枝や洞ができるなど生きものにとって環境の多様性が増してくるようです。
シラカシの大木の幹にできた洞を覗いてみると、黒光りのするちょっと大きめの虫が潜んでいました。コクワガタの♂でした。
コクワガタは、このあたりでは最も普通に見られるクワガタムシです。ヒラタクワガタなどと似ていますが、♂では大あごの前から1/3くらいのところに内歯(出っ張り)が1対あります。大きさには変異が大きく、小さな♂ではこの内歯が目立たなくなり、別の種類のように見えます。
《シラカシの幹にできた洞 2012/09/07》
《洞の中に潜むコクワガタ♂ 2012/08/07》
《コクワガタ♂ 2012/08/07》
芝生の広場に、モグラの死体がありました。モグラ類の分布からすると、本州の中部以北などに生息するアズマモグラだと思います。アズマモグラは、モグラ類(モグラ属)の中では体の最も小型で、下の写真では携帯電話の長さが約11cmです。
この広場では、雪解け時に、たくさんのモグラ塚が見られますが、実際にモグラを確認したのはこれが始めてです。
《芝生の上で死んでいたアズマモグラ 2012/08/08》
《アズマモグラ 2012/08/08》
《アズマモグラ 2012/08/08》
《モグラ塚がよく見られる芝生の広場 2012/08/08》
なお、この日、富山県では標本記録のないクマゼミ(と思われる)の鳴き声を聞きました。今度は、羽化殻や成体を写真に撮り、記録に残したいと思います。
午後1時から始まる趣味の教室がある日は、少し前にきて周辺を散策(ブログの話題探し)することにしています。
昨日、公園の植え込みの中を歩いていると、シラカシの大木に大きな虫のシルエットが目に入ってきました。近寄ると、カブトムシの♂♀のペアでした。♀は幹にできた小さな穴に体半分ほど潜り込ませて樹液を吸っており、♂はその♀の上におおいかぶさっていました。
カブトムシやクワガタムシを見つけると、子どもの頃ほどではありませんが、ちょっと胸が高鳴ります。
《カブトムシ♂♀ 2012/08/07》
イラガの仲間の古い繭の中に、がま口のような形のゴキブリの卵鞘が入っていました。このあたりで時々見かけるヤマトゴキブリの卵鞘だと思われます。
ヤマトゴキブリの♀は、幼虫が孵る1ヶ月まえくらいまで、腹端に卵鞘をつけたままでいるようです。
《ヤマトゴキブリ(卵鞘) 2012/08/03》
エノキの若い枝に、アオバハゴロモがとまっていました。
アオバハゴロモは、口が針状になっているカメムシ(半翅)目の昆虫です。前翅は薄緑色で、ピンクの縁どりがあるきれいな虫で、翅を立てる独特のとまり方をします。
セミやカメムシなどと同じく樹木の汁を吸うため、栽培植物に被害を与えることがあります。
《アオバハゴロモ 2012/08/03》
《アオバハゴロモ 2012/08/03》
ヒマラヤスギの小枝に、針葉に隠れるようにマツカレハの繭がありました。マツカレハの繭には、下の写真からもわかるように、幼虫のときに持っていた毒針毛が残っており、不用意に素手で触ったりしないように気をつける必要があるようです。
マツカレハは、幼虫が松毛虫とも呼ばれ、クロマツやアカマツなどの葉を食べるカレハガ科の蛾の仲間です。
《マツカレハ(繭) 2012/08/03》
8月に入ったばかりなので、夏の終わりを象徴するツクツクボウシの出番はこれからだと思っていました。久しぶりに灼熱の営農サポートセンターを訪れると、ツクツクボウシの羽化殻がたくさん木の幹や枝についていました。さすがに、聞こえてくるのはニイニイゼミやアブラゼミの鳴き声ばかりで、ツクツクボウシの鳴き声はほんのわずかでした。
ツクツクボウシの羽化の瞬間を見る絶好のチャンスなので、夜の8時ころに、多くの羽化殻をみかけたあたりに出かけました。昼間にひとおおりの見当をつけていたあたりを見てまわりましたが、ニイニイゼミが1頭羽化していただけでした。
念のため、同じ木々をもう一度見ながら引き返すと、やっとのことで1頭のツクツクボウシが羽化を始めているところを見つけました。ツクツクボウシの羽化の瞬間を見るのは初めてで、少し興奮しました。そばの木には羽化場所を探して幹を登る幼虫1頭も見つけました。ツクツクボウシの羽化が始まるのは、8時ころより遅いのかも知れません。
《羽化のために幹を登るツクツクボウシ幼虫 2012/08/13》
《のけぞるツクツクボウシ 2012/08/03 20:15》
《起き上がって殻につかまり体を抜き出す 2012/08/03 20:27》
《体が完全に抜け出たツクツクボウシ 2012/08/03 20:28》
《翅を伸ばしているツクツクボウシ 2012/08/03 20:30》
《ほぼ翅が伸びきったツクツクボウシ 2012/08/03 20:33》
樹液に集まる昆虫を見に頼成の森にでかけましたが、猛暑続きで雨が降らないせいか、どの木も樹液の出がよくないようです。集まってきている昆虫も、カナブンなど少しだけで、あれほどにぎわっていた「樹液酒場」が静まりかえっています。
このような状況の中、樹液の出ているコナラの幹に、キマダラヤマカミキリがとまっていました。キマダラヤマカミキリは夜行性で、樹液にやってくるそうですが、頼成の森では初めて見かけました。
なお、カミキリムシの同定については、富山県昆虫同好会のNさんに助言をいただきました。
《キマダラカミキリ 2012/07/31》
連日の猛暑日にうんざりしています。何か報告する生きものの写真が撮れないかと、牛岳スキー場方面に立ち寄りました。期待に反して、成果はありませんでした。
帰り際に、タラノキの広がった葉の中を覗き込むと、センノキカミキリが幹を齧っていました。
センノキはハリギリのことで、センノキカミキリはハリギリ(センノキ)やタラノキなどウコギ科の植物を食べます。
《センノキカミキリ 2012/07/31》
クロバネツリアブが河原でホバリングしていました。飛んでいるところはうまく撮れないので、枯れ枝に止まったところを写しました。
《クロバネツリアブ 2012/07/27》