公園のトイレの壁に、ヤモリ(ニホンヤモリ)が1匹とまっていました。ここには何度も来ているのに、ここで見るのは初めてです。まだ若い個体で、尾を自切したのか短い再生尾がついています。
しばらくぶりに訪れたトイレですが、早朝(午前7時ころ)なのに、いつもならたくさん見かける蛾などほかの生きものの姿があまりありませんでした。
考えられる原因は、四つです。
① 連日の酷暑で、生きものの活動が鈍っている。
② トイレの灯りが夜は消されるようになった。
③ ヤモリに食べられてしまった。
④ 発生の時期の終わった昆虫が多い。
このうち②については、思い当たる節があります。前回出かけたとき、公園を管理する人と出会い、「公園のトイレの夜の灯りに集まった生きものを見に来た」と話してしまったのです。その人は、トイレの虫の死骸などをいつもきれいに掃除されていたようで、納得されたような顔つきでした。(私は、言わなくてもいいことを言ってしまって、いつも後悔します。)
また、①に関して、「暑さのせい 虫が少ない」でウエブサイトを検索すると、「夏バテ?昆虫に”異変” 生き物消えたワケ 専門家に聞いてみた」と題した2018/08/19付けの 西日本新聞朝刊記事が見つかりました。
「「命の危険がある暑さ」と気象庁が表明した2018年の夏。立秋が過ぎても続く猛烈な暑さの中、特命取材班に「今年の夏はマムシをほとんど見かけない。猛暑と関係があるのでしょうか」と疑問が寄せられた。周囲に聞いてみると「そういえば今年は蚊に刺されていない」「セミが例年より静か」との声も。夏が活動期の虫ですら、命の危険を感じて身を潜めているのか。専門家に聞いてみた。
…虫も夏バテ状態なのか。大阪市立自然史博物館の初宿(しやけ)成彦学芸員に聞くと「人間と同じく、昆虫も気温が高すぎると動きが鈍くなる」。例年、木にセミがびっしり張り付き「ジジジ~」の大合唱となる九州大箱崎キャンパス(福岡市東区)を歩くと、今年は少し、おとなしいように感じた。
昆虫に詳しい九大総合研究博物館の丸山宗利准教授は「土中のセミの幼虫が羽化する前に豪雨で流されたことも一因と考えられる」と指摘。しかしやはり、酷暑の影響は無視できないという。なぜかといえば、昆虫の大きな弱点が「乾燥」だから。暑さで地中や空気中の水分が奪われると、生きてはいけない。「今年の夏は、ここ10年間で昆虫が最も少ないのではないか」と丸山准教授。昆虫採集には、少し物足りない夏休みなのかもしれない。…」
そういえば、今年は、まだニイニイゼミの鳴き声を聞いていません。
《トイレの壁などを動き回っていたヤモリ 2022/07/01》
《トイレの壁などを動き回っていたヤモリ 2022/07/01》
《トイレの壁などを動き回っていたヤモリ(短い再生尾) 2022/07/01》
※ 市立図書館から7月2日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
1 『とあるひとときー作家の朝、夕暮れ、午後十一時ー』(花王プラザ・編企)
2 『シベリア記ー遥かなる旅の原点ー』(加藤九祚・著)
連日の酷暑のため、時間はあるのですが、なかなか読書する気になりません。