ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番
ピアノ…ルービンシュタイン
指揮…オーマンディ
演奏…フィラデルフィア管
好み度…4(5点満点)
出だしは特別な情感も見せずほんの少し速めの、しかし落ち着いた厚い音で入っている。
フィラデルフィアの柔らかな響きとルービンの輪郭のはっきりしたピアノは、
ほの暗さや重さよりむしろほのかな明るさをこの曲に与えているようにも感じる。
1楽章中ほどのピアノによる主題のちょっと激しく再提示の部分も特に強く打ってはいず、ドラマ性とか情緒性はあまり表現対象になっていないのかもしれない。
チャイ1の序奏の主題もルービンは軽く弾いていたし、この演奏でも冒頭の主題やフィナーレの全奏時のオケに乗るピアノは結構控えめであり、この頃のルービンはあえて力強い強打を避けるとか、そういう傾向にあったのだろうか。
第2楽章は消え入るような幽玄な弾き方でなくしっかり奏し、凛として美しく、
オケの柔らかい響きもあって協奏曲の2楽章というよりここだけで1つの小品の名盤として聴けるくらいのものである。
終楽章も特に緊張感や圧倒感やドラマ性を出していく感はない。
力まず、普段どおりの美しさをしっかり出していく、といったスタンスにも聴こえる。
とはいえフィナーレに向けての高揚とフィナーレはそれなりの雄大さと盛り上がりを聴かせている。
全体的に柔らかさと力まない美しさが印象的な、上質の演奏であると思うが、個人的には、両端楽章は、力強さなりほの暗さなり叙情性なりを感じられる演奏が他にあるようにも思い、好み度はちょっと控えめ。ただ、第2楽章の美しさは絶品の域にて格別のようにも思う。
ピアノ協奏曲第2番
ピアノ…ルービンシュタイン
指揮…オーマンディ
演奏…フィラデルフィア管
好み度…4(5点満点)
出だしは特別な情感も見せずほんの少し速めの、しかし落ち着いた厚い音で入っている。
フィラデルフィアの柔らかな響きとルービンの輪郭のはっきりしたピアノは、
ほの暗さや重さよりむしろほのかな明るさをこの曲に与えているようにも感じる。
1楽章中ほどのピアノによる主題のちょっと激しく再提示の部分も特に強く打ってはいず、ドラマ性とか情緒性はあまり表現対象になっていないのかもしれない。
チャイ1の序奏の主題もルービンは軽く弾いていたし、この演奏でも冒頭の主題やフィナーレの全奏時のオケに乗るピアノは結構控えめであり、この頃のルービンはあえて力強い強打を避けるとか、そういう傾向にあったのだろうか。
第2楽章は消え入るような幽玄な弾き方でなくしっかり奏し、凛として美しく、
オケの柔らかい響きもあって協奏曲の2楽章というよりここだけで1つの小品の名盤として聴けるくらいのものである。
終楽章も特に緊張感や圧倒感やドラマ性を出していく感はない。
力まず、普段どおりの美しさをしっかり出していく、といったスタンスにも聴こえる。
とはいえフィナーレに向けての高揚とフィナーレはそれなりの雄大さと盛り上がりを聴かせている。
全体的に柔らかさと力まない美しさが印象的な、上質の演奏であると思うが、個人的には、両端楽章は、力強さなりほの暗さなり叙情性なりを感じられる演奏が他にあるようにも思い、好み度はちょっと控えめ。ただ、第2楽章の美しさは絶品の域にて格別のようにも思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます