生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

抽象絵画論文献追加

2010年04月20日 12時26分35秒 | 美術/絵画
2010年4月20日-3
抽象絵画論文献追加

[A]
浅沼圭司.2004.9.ゼロからの美学.xi+250+vi pp.勁草書房.[ISBN 9784326153794 / 2,400円+税].

[C]
カラブレーゼ,オマル.1985.(谷口伊兵衛訳 2001.3)芸術という言語:芸術とコミュニケーションとの関係についての序説.iii+294pp.而立書房.[ISBN10 4880592730 / 1,900円+税].〔Calabrese, Omar. 〕〔芸術記号論〕〔目次.1 前記号論的な芸術比評(純粋可視主義/芸術思想の根底?ヴァールブルクとカッシーラー/象徴美学 ほか)/2 記号論と美学(一般論/チャールズ・モリスとアメリカ実用主義/フォルマリズムと構造主義?ロマーン・ヤーコブソン ほか)/3 芸術記号論の伝統と諸問題(芸術は言語か?/イコン主義の問題/特殊性、言語モデル、諸単位)/4 現下の諸傾向(記号生産の様式/文化類型論/言語学モデルの永続性 ほか)〕

[F]
藤枝晃雄・谷川渥・小沢基弘(編).2007.10.絵画の制作学.407pp.日本文教出版/三晃書房.[ISBN 9784783010340 / 3,800円+税].

[H]
平野暁臣.2009.12.空間メディア入門:僕たちは空間を使って何ができるのか.189+9pp.イーストプレス.[ISBN 9784781603124 / 1,800円+税].

[K]
熊谷直男.2007.4.芸術美の哲学.311+2pp.春秋社.[ISBN 9784393332689 / 2,800円+税].

暮沢剛巳.2009.4.現代美術のキーワード100.240+x pp.筑摩書房.[ISBN 9784480064820 / 780円+税].

[M]
三中信宏.2009.9.[2009.12 第3刷]分類思考の世界:なぜヒトは万物を「種」に分けるのか.328pp.講談社.[ISBN 9784062880145 / 800円+税].

[O]
オクヤナオミ.2008.8.余白は芸術に関係がない??が、ひとつのフォルムである.208pp.水声社.[ISBN 9784891766924 / 3,000円+税].

地球温暖化説の(厳密)科学的根拠はあるのか?

2010年04月20日 01時46分36秒 | 生命生物生活哲学
2010年4月20日-1
地球温暖化説の(厳密)科学的根拠はあるのか?

 現代社会では科学者の多数派の主張、または権威者の主張が影響力が大きい。日本のマスコミは、垂れ流しの報道が多く、吟味した記事はほとんどない。

 1. 温暖化傾向にあるというだけでは、未来への外挿である。また、右上がりの直線で回帰するのは、おかしい。適合性が低い。段階的かもしれない。
  シミュレーションもまた、適合性が高いとは思えない(なぜ変動が激しいのか? 模擬計算の気温値は移動平均していないのか?)。そもそも、モデルはパラメータ値も含めて一つ最適なモデルにすべきではないのか? なぜ、いくつのものモデルによる数値計算をして、ほぼ当たっているとするのかが、わからない。
  現在使われているモデルの基本は、真鍋モデルなのか? 
  太陽活動の変動や北極振動は、モデルに入っているのか? やや専門的な本でも、具体的にモデルはどんなものなのかが書かれておらず、専門外の者にとっては、黒箱black boxである。

 2. メカニズム的モデルであり、かつ、そのモデルが予測することと現実の観測との合致(つまり経験的テスト)がない限り、予測は当たるも八卦当たらぬも八卦である。
  シミュレーション結果は、そのモデルがテストされていない限り、信頼性は無い。

 3. IPCCは政府間パネルであり、当然各国政府の利害が関わる。また、科学者とは限らない。
  また、科学者だと見なされている人においても、データ捏造や誇張があり得る。
   実際、ヒマラヤ氷河の消失年の予測?は、315年も早められるという水増しがあった(2035年は、別の文献の2350年の写し間違えた可能性があるというと、2010年1月21日読売新聞は報じたらしい。鶴田(2010: 18-19)によれば、原典には「2350年までに」と書いてあったとカナダ人氷河学者のコグリーが発見したとのこと[注1])が、科学者を含む10人の検討者がいたにもかかわらず、訂正されなかった。隠蔽が露見したのは、外部からの指摘である。
  IPCCの初期から、原子力発電推進論者のシュナイダーが活躍していた。結果として、鳩山政権も、欧米も原発推進へと進んでいる。
  「英紙テレグラフは、IPCCのパチャウリ議長が、温室効果ガスの排出量取引などでもうけている銀行の顧問なども務め、その報酬はパチャウリ氏が理事長を務める団体に振り込まれていると報じている。」と2010年1月19日に朝日新聞は報じた(http://www.asahi.com/science/update/0119/TKY201001190203.html)。昨年にテレビでパチャウリ氏は企業の社長をしているといったような紹介があり、怪しい人だなと感じたが、気候変動の科学者ではなく、経済学者らしい。二酸化炭素排出権取引は、むろん商売になる。
  鶴田(2010: 18)は、ロシアの気候データ(→気温データ?)についても、疑惑を紹介している。イギリス気象庁のハドレーセンターは、ロシアの全気象観測局の25%の観測局のデータしか使っておらず、しかも都市化による温暖化効果の見られる観測局のものをつまみ食い的に使ったと、ロシアの経済分析研究所が批判したとのことである。
 
 4. 温暖化よりも、寒冷化のほうが危険である。五分五分ならば、あるいは七分三分でも保険は寒冷化のほうに掛けるべきである。
  北海道と東北北部は(またカナダや北欧やロシアなど)は温暖化による利益が、食料生産の面や燃料消費の面などで利益が大きい。→政治的南北問題である。

 5. 日本の気象関係者は、大きな科学研究費が当たるという利益がある。日本気象学会の関係分野以外の者は、問題を感じていても、ほとんどが口をつぐみ、ごく少数の者がぼそぼそとつぶやくぐらいであろう。

 6. 本来は、地球規模の異常気象(気候ではない)が問題だと思うが、これの根拠の提示は難しいだろう。しかし、スーパーコンピュータで億単位の電気代を使って模擬計算(計算であって、実験では決して無い)しても、説得力は無い。異常だとは、いわば肌で感じるほどである。
  しかし、たとえば東京の3月の平均気温は平年よりも3度低かったとのこと。これを気象モデルは予測したのか、あるいはそのようなことを計算するモデルではないのか。低温による影響は、野菜(白菜やキャベツ)価格の高騰となっている。昨年も作物は不作であった(天候不順、とりわけ低温のため)。リスクから言えば、対策は寒冷化のほうにやるべきである。


 二酸化炭素濃度は、サハラ砂漠で大きいなど、濃度の地理的変異は大きい(朝日新聞2010年4月?)。
 大きな氷床は、北極と南極とヒマラヤに分布しているが、北極海では確かに少なくなっており、地球全体の熱量を反映した結果だろう。しかし、気候変動のメカニズムモデルが確証されない限り、未来はわからない。
 地球温暖化説に比較すれば、原子力発電の危険性は明白だと思う。電力会社の事故隠しもいまだに多い。
 温暖化は少なくとも一部地域にとっては好都合である。石油消費は汚染につながるから、使わないほうがよい。原子力発電も、現状では石油を使っているし、危険性は大きい。
 簡素な生活をし、かつ、汚染や危険の無いエネルギー利用をすべきである。
 ただし、総合的な判断が必要である。たとえば、レジ袋を廃止して強化したゴミ袋を使うのは、果たして二酸化炭素削減になっているのかどうか。

[注1]
<「世界気候評議会は、氷河予測でやっつけ仕事」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事>の一部訳文を掲載したサイト
http://blog.goo.ne.jp/medicus19/e/27ad2af40cf9afa6ecee8f577e0899a0
によれば、コグリーは、
「50万平米から10万平米までのヒマラヤ氷河の縮小が予測された学問的論文を見つけた。それは、ロシアの氷河研究の最長老であるヴラジーミル・コトリアコフによって1996年に書かれたものだ。
 だが、コトリアコフは、その当時おおざっぱな計算をし、2350年にはヒマラヤ氷河の5分の1しか残っていないだろうと予測したのだ。」
とある。ヒマラヤ氷河「消失」時期でもなかったのね。

   (敬称略)

鶴田由紀.2010.4.CO2温暖化説と巨大ビジネスへの思惑.自然と人間 (166)[2010.4]: 18-20.

*枝廣淳子・江守正多・武田邦彦.2010.1〔実際は2009.12?〕.温暖化論のホンネ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて.224pp.技術評論社.[ISBN 9784774141039 / 1,380円+税]〔169頁では、枝廣はレジ袋削減による二酸化炭素削減の効果はほとんど無いことを認めているらしい。要check〕