生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

種と環境との関係/ニッチ/生息場所

2010年05月25日 23時42分26秒 | 生命生物生活哲学
2010年5月25日-6
種と環境との関係/ニッチ/生息場所

 ホイッタカー 1975(宝月欣二 1979.5)『生態学概説:生物群集と生態系(第2版)』の68頁では、種と環境との関係が、三つの視点から考察されている。それを私流にわかりやすくまとめると(しかし原著を参照しないと文意が汲み取れないところがある)、
 1. 種の分布域(種が占める地域)。地図に示せる地理的広がり。空間的位置。
    〔或る種タクソンに属する生物体が分布する位置を、地図上に表示する。〕
 2. 種の生息場所。その種〔に属する生物体〕が出現する環境の一種。その環境は物理的および化学的用語で記述される。ときには、高度、地形的位置、共同体〔訳書では、群集〕の種類で記述されることもある。一つの種は、分布域中の一種類以上の生息場所を閉めることがある。
    〔一種類以上かどうかは、生息場所の分類体系に依存するはずである。〕
 3. 種のニッチ。その種の、共同体を構成する他種との関係。一つの種の、空間的位置、出現時期、そして生息場所を占めている自然共同体との機能的関係。

 人間の職業との類推(類比)を述べている。人は職業で特殊化すると、仕事に熟練し、能率が上がり、生活資源を確実に得ることができる。二人以上(原文はtwo or more だろう)がそれぞれ違う仕事に従事すれば、互いに競争することなく、各人が収入が確実になって具合がよい。
 以上のように、R.H. Whittakerは述べる。さて、同種に属する生物個体 individual organismsは良く似ているだろう。ゆえに、食物などを取り合う。共倒れになるかもしれない。ただし、「種」から見れば、どの個体が子供を残して死のうが、どれかが生き残ればよい。そのことは、どれかが、生きているうちに子を産み、さらにその子が生殖したら死んでもよい。種は、このようになれば不滅である。
 (脱線した。)
 人は職業で特殊化しなくとも、資源量に応じて分かち合えば、生きることができるだろう。仕事に熟練せず、能率が上がらなくて、さらには捕食されることが多くて、存続の苦しいときもあったに違いない。しかし、存続している。むしろ、原子力爆弾で人類絶滅できるほどまでに、分業も進み、能率は大変上がっている。ただし、天国の沙汰も金次第、金の切れ目は、縁の切れ目である。
 (脱線した。)
 Whittakerはいずれの用語についても、種にもとづいている。ここでの種は種タクソンのことであるから、正しくは、種→種に属する生物体としなければならない。
 実際の調査では、種=種に属する生物体として、生物体について観測する。それらの標本sampleをもって、その種に属するすべての生物体について観測すべきところを、少数の生物体で推定しようとするのである(標本抽出)。母集団は、その種に属するすべての生物体である。しかし、ここに問題がある。正しくは、過去に存在した生物体、これから出現するであろう生物体についても標本抽出、願わくば全数調査をしなければならない。このことを考えると、種とはそれに属するすべての生物体と同一視すべきものではないことがわかる。
 つまり、種とはわれわれが分類作業をしているときには、種タクソンを用いているのであり、名義尺度の測定をしているのである。そして、有性生物体が交配できるのは、同一の種に属しているからである(Mahner & Bunge『生物哲学の基礎』を見よ)。交配できるから種を形成している、のではない。生殖隔離をもって種を定義するのは、生殖隔離の度合いという指標を用いているのであって、定義ではない(Mahner & Bunge『生物哲学の基礎』を見よ)。そしてまたすでに述べたように、話は逆であって、種(システム)が生物体を産出するとするほかはないのである。
 結局、種についての話になってしまった。しかし脱線ではない。生態学はもちろん、生物学ではまずタクソン概念を理解しなければならない。なぜなら、タクソン概念を使うことなくしては、どんな生物についての話かが、他人に伝達できないからである。また、直示的定義は、あり得ないからでもある。

Zero BookJ [W]

2010年05月25日 22時33分40秒 | 生命生物生活哲学
2010年5月25日-5
Zero BookJ [W]

[W]
*ウィルソン,E.O.(山下篤子訳,2002.12)知の挑戦:科学的知性と文化的知性の統合.372+31+viiipp.角川書店.[y2,200]

*WMO(編).(近藤洋輝訳,2004.6)WMO気候の事典.丸善.[Osk451.8, y15,000+税]

WWFジャパン(編).2001.ようこそ自然保護の舞台へ.239pp.地人書館.[B020227, y1800]

ヴァイツゼッカー,V.V.1942/1946.(木村 敏訳,1995)生命と主体-ゲシュタルトと時間/アノニューマ-.216pp.人文書院.[B950730, y2266]

ヴィックラー,W.1968.(羽田節子訳,1970)擬態-自然も嘘をつく.293pp.平凡社.[y600]

ウィトゲンシュタイン,L.1953.(藤本隆志訳,1976)哲学探究.479pp.大修館書店.[y4120]

ヴィトゲンシュタイン,L.1921.(藤本隆志・坂井秀寿訳,1968)論理哲学論孝.344pp.法政大学出版局.[y950]

ウィナー.2000.(吉岡 斉・若松征男訳,2000)鯨と原子炉:技術の限界を求めて.306+xiii pp.紀伊国屋書店.[B000327, y2,600]

ウィノグラード,T.& フローレス,F.1986.(平賀 譲訳,1989)コンピュータと認知を理解する:人工知能の限界と新しい設計概念.xv+340pp.産業図書.[B990114, y2500]

ウィリー,B.1959.(松本 啓訳,1979)ダーウィンとバトラー-進化論と近代西欧思想.iii+155pp+6.みすず書房.[y1500]

ウイリアム, H.D.1990.パースの認識論.288pp.産業図書株式会社.[B991219, y2678]

ウィリアムズ,G.1997.(長谷川眞理子訳,1998)生物はなぜ進化するのか.285pp.草思社.[B980824, y1800]

ウィン,C.M.& ウィギンズ,A.W.1997.(山崎 えい訳,1997)科学がわかる5つのアイデア.ix+211pp.海文堂出版.[B000505, y1,800]

?ウィン,C.M.& ウィギンズ,A.W.2001.(奈良一彦訳,2009.2)疑似科学はなぜ科学ではないのか:そのウソを見抜く思考法.iv+219pp.海文堂出版.[B20090618、Oc404ウ, 1,680円 (税込)]

ウィルキンソン,D.M.2006.(金子信博訳,2009.3)生物多様な星の作り方:生態学からみた地球システム.xi+229pp.東海大学出版会.[B20090529, y2,100 (税込)]

ウィルバー,K.1977.(吉福伸逸・菅 靖彦訳,1985)意識のスペクトル-1意識の進化.xii+341pp.春秋社.[y2400]

ウィルバー,K.1977.(吉福伸逸・菅 靖彦訳,1985)意識のスペクトル-2意識の深化.x+300pp+37.春秋社.[y2400]

ウィルバー,K.1979.(吉福伸逸・プラブッダ・菅靖彦・田中三彦訳,1986)無境界-自己成長のセラピー論.302pp.平河出版社.[No boundary; y2000]

ウィルバー,K.1980.(吉福伸逸・プラブッダ・菅靖彦訳,1986)アートマン・プロジェクト-精神発達のトランスパーソナル理論.ix+404 +30pp.春秋社.[y2800]

ウィルバー,K.1982.(井上 忠他訳,1983)空像としての世界-ホログラフィをパラダイムとして.542pp.青土社.[y2800]

ウィルバー,K.1983.(井上章子訳,1984)構造としての神-超越的社会学入門.262pp.青土社.[y1800]

ウィルバー,K.1983.(吉福伸逸・プラブッダ・菅 靖彦・田中三彦訳,1987)眼には眼を-三つの眼による知の様式と対象域の地平.523pp+xxiii.青土社.[y2800]

ウィルバー,K.1995.(松永太郎,1998)進化の構造1.672pp.春秋社.[B980903, y6000; B980113, y4900]

ウィルバー,K.1995.(松永太郎,1998)進化の構造2.547+36pp.春秋社.[B980903, y5600; B980113, y4900]

ウィルズ,C.1989.(森脇靖子訳,1993)遺伝子の知恵-分子遺伝学から生物進化の謎に迫る.429pp.白揚社.[B941025, y3500]

ウィルソン,E.O.(山下篤子訳,2002)知の挑戦:科学的知性と文化的知性の統合.372+31+viii pp.角川書店.[y2,200]

ウィルソン,E.O.1975.(伊藤嘉昭監修,1983)社会生物学1.xiii+287pp.思索社.[y3000]

ウィルソン,E.O.1975.(伊藤嘉昭監修,1984)社会生物学2.291-553pp.思索社.[y3000]

ウィルソン,E.O.1975.(伊藤嘉昭監修,1984)社会生物学3.554-785pp.思索社.[y3000]

ウィルソン,E.O.1975.(伊藤嘉昭監修,1984)社会生物学4.786-1003pp.思索社.[y3000]

ウィルソン,E.O.1975.(伊藤嘉昭監修,1984)社会生物学5.1004-1341pp.思索社.[y3000]

ウィルソン,E.O.1978.(岸 由二訳,1980)人間の本性について.366pp.思索社.[y2400]

ウィルソン,E.O.1984.(狩野秀之,1994)バイオフィリア-人間と生物の絆-.253pp.平凡社.[B950703, y2400]

ウィルソン,E.O.1992.(大貫昌子・牧野俊一訳,1995)生命の多様性1.ix+327pp.岩波書店.[B951208, y2800]

ウィルソン,E.O.1992.(大貫昌子・牧野俊一訳,1995)生命の多様性2.vii+559+91pp.岩波書店.[B951208, y2800, The diversity of life.Harvard University Press.]

ウィルソン,E.O.1996.(廣野喜幸訳,1999)生き物たちの神秘生活.283pp.徳間書店.[B990201, y2000]

ウィルマー,P.1990.(佐藤矩行・藤原滋樹・西川輝昭訳,1998)無脊椎動物の進化.465pp.蒼樹書房.[B991013, y7481]

ウェイド,N.1998.(中村桂子監修・翻訳工房ことだま訳 2000.1)DNAのらせんはなぜ絡まらないのか.366pp.翔泳社.[B000503, y2,300] [B000405, y2,300]

ウェイド,ニコラス(編).1998.心や意識は脳のどこにあるのか.331pp.[B990524, y2,300]

ウエインライト,S.A.1988.(本川達雄訳,1989)生物の形とバイオメカニズム.xiii+177pp.東海大学出版会.[y1800]

ウェブスター,チャールズ.1999.(神山義茂・織田紳也・金子 務訳,1999)パラケルススからニュートンへ:魔術と科学のはざま.258pp.平凡社.[B000214, y2,500]

ウェストブルック,P.1991.(遠藤一住・阿部勝巳・大路樹生訳,1997)地球を動かしてきた生命.284pp.国際書院.[B970414, y2100, Life as a Geological Dynamics of the Earth.Harold Ober Associates Incorated.]

ウォード,ピーター・ダグラス.(長野敬・赤松眞紀訳 2010.1)地球生命は自滅するのか?:ガイア仮説からメデア仮説へ.273+21pp.青土社.[ISBN 9784791765201 / 2,000円+税] [Ward, Peter Douglas. The Medea Hypothesis: Is Life on Earth Ultimately Self‐Destructive?] [R20100120n]

ウォーカー & シップマン.2000.(河合信和訳,2000)人類進化の空白を探る.369+viipp.朝日新聞社.[B000317, y1,700]

ウォーレス,A.H.1957.(河野伊三郎訳,1961)位相数学入門-共立全書522.3+214pp+4.共立出版.[y450]

ウォーレス,A.R.1888.(湯浅 明訳,1943)ダーウィニズム-自然淘汰説の説明とその若干の應用.192pp.大日本出版.[yy???]

ウォーレス,A.R.1955.(近藤千雄訳,1985)心霊と進化と-奇跡と近代スピリチュアリズム.251pp.潮文社.[y1200]

ウォーレス,A.R.1878?.(谷田専治訳,1942)熱帯の景観.5+291pp+6.創元社.[y2]

ウオレス,A.R.1910.(赤木春之訳,1942)生物の世界.474pp.東江堂.[y3]

ウォーラーステイン,I.1991.(本田健吉ほか訳,1993)脱=社会科学.444pp.藤原書店.[W981202, y5686]

ウォディントン,C.H.1960.(内田美恵・幾島幸子・森岡侑士訳,1980)エチカル・アニマル.危機を超える生命の倫理.335pp.工作舎.[y1800]

ウォディントン,C.H.1966.(岡田 瑛・岡田節人訳,1968)発生と分化の原理.3+142pp.共立出版.[y600]

ウォシャウスキー,A.& ウォシャウスキー,L.1999.(岡山 徹訳,1999)マトリックス.192PP.角川書店.[B000516, s?, y2,800]

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ウォスター,D.1994.(小倉武一訳,1996)エコロジーの歴史-自然の摂理.138pp.農山漁村文化協会.[B960606, y2800, Nature's Economy: A History of Ecologyical Ideas]

ウォリス,R.W.(編).1979.(高田紀代志・杉山滋郎・下坂英・横山輝雄・佐野正博訳,1986)排除される知-社会的に認知されない科学.390pp.青土社.[OUL 3000、バーカー「科学的〈創造〉論vs.進化論」RT911219]



ウォルター,W.G.1953.(懸田克躬・内薗耕二訳,1959)生きている脳.xiv+282pp+9.岩波書店.[y380]

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ウリクト,G.H.フォン.1971.(丸山高司・木岡伸夫訳,1984)説明と理解.viii+304pp.産業図書.[B950123, y2884]

オースター,D.1977.(中山 茂・成定 薫・吉田 忠訳,1989)ネイチャーズ・エコノミー.482pp+x.リブロポート.[y3200]

ホイーラー,W.M.1923.(渋谷寿夫訳,1986)昆虫の社会生活.306pp.紀伊國屋書店.[y3800]

ホイットマン,W.1855.詩集草の葉.357pp.第三文明社-レグルス文庫191.[y900]

ホイットモア,T.C.1990.(熊崎 実・小林繁男訳,1993)熱帯雨林総論.viii+224pp.築地書館.[W000516, y4,944]

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ホイッタカー,R.H.1975.(宝月欣二訳,1979)生態学概説-生物群集と生態系(第2版).xvii+363pp.培風館.[y3200]

ホワイト,H.1981.(海老根 宏・原田大介訳,2001)物語と歴史.トランスアート市谷分室.[B020306, y1,500]

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ホワイト,L.L.ed.1951.(斉藤栄一訳,1985)形の全自然学-自然と芸術の形態をめぐるシンポジウム.391pp.工作舎.[y2800]

ホワイトヘッド,A.N.1925.(上田泰治・村上至孝訳,1984)科学と近代世界-ホワイトヘッド著作集第6巻.viii+335pp+7.松藾社.[y3200]

ホワイトヘッド,A.N.1933.(市井三郎訳,1996)象徴作用他.194pp.河出書房新社.[B000522, y1,942]

ホワイトヘッド,A.N.1955.(藤川吉美訳,1972)自然認識の諸原理.173pp.東京図書.[y1200]


ライト,R.1988.(野村美紀子訳,1990)三人の「科学者」と「神」-情報時代に「生の意味」を問う.453pp.どうぶつ社.[y3000]

ワーウィック,A.F.1990.(星川淳訳,1994)トランスパーソナル・エコロジー-環境主義を超えて-.平凡社.[B950624, y3500]

ワールドロップ,M・ミッチェル.1992.(田中三彦・遠山峻征訳,1996)複雑系.524pp.新潮社.[B96118, y3400, Complexity: The Emerging Science at the Edge of Order and Chaos.Sterling Lord Literistic Inc.]

ワット,K.E.F.1968.(伊藤嘉昭監訳,1972)生態学と自然管理,下巻.357pp.築地書館.[Ecology and Resource Management., y2900]

ワット,K.E.F.1968.(伊藤嘉昭監訳,1972)生態学と自然管理,上巻.x+239pp.築地書館.[Ecology and Resource Management., y2900]

ワイナー,J.1994.(樋口広芳・黒沢令子訳,1995)フィンチの嘴-ガラパゴスで起きている種の変貌-.396pp.早川書房.[B950922, y2200]

ワイナー,ジョナサン.2001.(垂水雄二訳,2001)時間・愛・記憶の遺伝子を求めて?生物学者シーモア・ベンザーの軌跡.426pp.早川書房.[B20020513, y2,800]

ワイリー,E.O.1981.(宮 正樹・西田周平・沖山宗雄訳,1991)系統分類学-分岐分類の理論と実際.xxii+528pp.文一総合出版.[y8000]


ワイリィ,I.1981.(安部直哉,1983)カッコウの生態.261pp.どうぶつ社.[y2500]

ワインバーグ,G.M.1979.(松田武彦・増田伸爾訳,1979)一般システム思考入門.紀伊國屋書店.[W980206, y3,582]

ワインバーグ,G.M.1997.(大野隼*郎訳,2000)ワインバーグのシステム変革法.xxvii+543pp.共立出版.[B000811, y3,300]

ワイル,H.1949.(菅原正夫・下村寅太郎・森 繁雄訳,1959)数学と自然科学の哲学.viii+366pp.岩波書店.[y800]

ワイルダー,R.L.1965.(吉田洋一訳,1969)数学基礎論序説.xvi+428pp.倍風館.[y1800]

ワトソン,J.D.1965.(三浦謹一郎ほか訳,1968)遺伝子の分子生物学(上).xiv+217pp.科学同人.[y950]

ワトソン,J.D.1965.(三浦謹一郎ほか訳,1968)遺伝子の分子生物学(下).ix+215-428pp.科学同人.[y950]

ワトソン,J.D.ほか(編)(eds.)1990.ワトソン遺伝子の分子生物学 第4版 [上].xxx+548pp+41+60. [980304, y5,616]

ワトソン,J.D.ほか(編)(eds.)1990.ワトソン遺伝子の分子生物学 第4版 [下].xxiv+550~1163pp+41+60. [W980304, y6,003]

ワトソン,L.1973.(牧野健治訳,1974)スーパーネイチュア.x+366pp.蒼樹書房.[y2500]

ワトソン,L.1974.(井坂 清訳,1982)人間死ぬとどうなる-生と死のはざま.227pp.啓学出版.[y1600]

ワトソン,L.1979.(木幡和枝・村田恵子・中野恵津子訳,1981)生命潮流-来たるべきものの予感.510pp.工作舎.[y2200]

ワロン,A.1942.(滝沢武久訳,1962)認識過程の心理学-行動から思考への発展.vi+279pp.大月書店.[y1000]

綿貫淳子.できるヤツは勉強法がちがう:予備校カウンセラー秘伝受験勉強の極意.175pp.数研出版.[B000516, y920]

渡部 洋.1999.ベイズ統計学入門.249pp.福村出版.[]

渡部哲光.2000.アメリカの大学事情.154pp.東海大学出版会.[B010109, y2,200]

渡部哲雄.1949.原生林に踏み入りて-山林青年の手記.96pp.北海道林材新聞社.[y85]

渡辺幹雄.1999.リチャード・ローティ:ポストモダンの魔術師.xiv+450+12pp.春秋社.[B000410, y5,000]

渡辺 格.1969.生物学のすすめ.ii+364pp.筑摩書房.[y480]

渡辺 格・日高敏隆.1972.人間に何があるか-ライフサイエンスの立場から.2+4+180pp.三省堂.[y450]

渡辺 慧.1969.(村上陽一郎・丹治信春訳,1975)知識と推測-科学的認識論-1 情報の構造.xii+194pp.東京図書.

渡辺 慧.1969.(村上陽一郎・丹治信春訳,1975)知識と推測-科学的認識論-2 演繹と帰納の数理.iv+242pp.東京図書.

渡辺 慧.1969.(村上陽一郎・丹治信春訳,1975)知識と推測-科学的認識論-3 認知と再認知.vi+257pp.東京図書.

渡辺 慧.1969.(村上陽一郎・丹治信春訳,1976)知識と推測-科学的認識論-4 量子論理と情報.iii+167pp.東京図書

渡辺 慧.1976.ライフサイエンス-生命観-生と死.48-137pp.共立出版.[y???]

渡辺 慧.1978.認識とパタン.v+191+5pp.岩波書店.[y380]

渡辺 慧.1980.生命と自由.vi+198+6pp.岩波書店,岩波新書122.[y380]

渡辺 慧.1986.知るということ:認識学序説.vii+181pp.東京大学出版会.[y1,800]

渡辺 慧・渡辺ドロテア.1979.時間と人間.346pp.中央公論社.[y1,500]

渡辺 慧ほか.1989.生命とは:岩波講座 転換期における人間1.v+333pp.岩波書店.[B950114, y1500*]

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渡辺 茂.1995.ピカソを見わけるハト-ヒトの認知,動物の認知.210pp.日本放送出版協会.[B960823, y850]

渡辺 茂.1995.認知の起源をさぐる.v+110pp.岩波書店.[OUL481.7, y1000; RH960102]

渡辺 茂.1997.ハトがわかればヒトがみえる:比較認知科学への招待.156pp.共立出版.[B990416, y2400]

渡辺 茂(編).1974.システムとはなにか-システムの世界1-.vi+148+iipp.共立出版.[y1,100]

渡辺 登.2002.よい依存、悪い依存.241pp.朝日新聞社.[B20020719, y1,300]

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渡辺弘之.1998.アジア動物誌.210pp.めこん.

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渡辺一史.2003.こんな夜更けにバナナかよ:筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち.463pp.北海道新聞社.[B20040709, y105, y1,800]

渡辺一衛.1994.科学の基礎を考える:相対主義的科学論批判.217pp..思考の科学社.[B941104, RT941106, y2200]

渡辺久義.1992.意識の再編.iv+199pp.[B951020, y2060]

渡辺淳一.1998.男というもの.288pp.中央公論社.[B980302, y1400]

渡辺正雄.1984.ダーウィンと進化論.4+288pp.共立出版.[y2,200]

渡辺正雄.2000.科学史事始.315pp.南窓社.[B000215, y2,500]

渡辺雄一郎.1999.生命と情報.174pp.東京大学出版会.[B990611, y2800]

渡辺利夫.1986.韓国-ヴェンチャー・キャピタリズム.245pp.講談社現代新書.[y480]

渡邊芳之(編).2007.9.心理学方法論(朝倉心理学講座).朝倉書店.[y3,570] [Rw]

渡邊芳之.2010.3.性格とはなんだったのか:心理学と日常概念.viii+182+32pp.新曜社.[ISBN 9784788511880, y2,200+] [R20100315]

渡邊芳之・佐藤達哉.1996.性格は変わる、変えられる:多面性格と性格変容の心理学.191pp.自由国民社.[R000628w, y1,359]

渡邊芳之・佐藤達哉.2000.図解 心理学のことが面白いほどわかる本:本当のことがホントにわかる!.254pp.中経出版.[B000621, y1,400]

渡邊定元.1994.樹木社会学.x+450pp.東京大学出版会.[B991124, y5200]

渡邊定元.1997.森とつきあう.x+168pp+11.岩波書店.[W971110, y1400]

渡邊二郎.1999.歴史の哲学:現代の思想的状況.432pp.講談社.[B991206, y1150]

和田一雄.1979.野生ニホンザルの世界-志賀高原を中心とした生態.258pp.講談社BLUE BACKS.[y520]

和田一雄・伊藤徹郎.1999.鰭脚類:アシカ・アザラシの自然史.v+284pp.東京大学出版会.[W990304, y4800]

和田秀樹.1998.まじめすぎる君たちへ.223pp.講談社.[B990120, y1500]

和田純夫.1996.場の量子論とは何か:統一理論に近づくための根本原理.200pp+iii.講談社.[B970318, y740]

和田徹三.1992.永遠-わが唯識論.52pp.沖積舎.[詩集, RH990509, B990511, y2500]

鷲谷いづみ.1996.オオブタクサ、闘う: 競争と適応の生態学.219pp.平凡社.[B000508, y2,000]

鷲谷いづみ.1998.サクラソウの目:保全生態学とは何か.229pp.地人書館.[B980514, y1680]

鷲谷いづみ.1999.生物保全の生態学.181pp.共立出版.[B990611, y2200]

鷲谷いづみ.1999.生物保全の生態学.v+181pp.共立出版.[W000602, y2,200]

鷲谷いづみ.2001.生態系を蘇らせる.227pp.日本放送出版協会.[B20010529, y920]

鷲谷いづみ・矢原徹一.1996.保全生態学入門:遺伝子から景観まで.270pp.文一総合出版.[B960510, y2472]

鷲谷いづみ・森本信生.1993.日本の帰化生物 (エコロジ-ガイド ).191pp.保育社.[B000512, y2,000]

鷲谷いづみ・大串隆之(編).1993.動物と植物の利用しあう関係-シリーズ地球共生系5.286pp.平凡社.[y3200]

鷲谷いづみ・飯島 博(編)(eds.)1999.よみがえれアサザ咲く水辺~霞ヶ浦からの挑戦.229pp. [B000124, y1,900]

鷲谷いづみ・鈴木和雄・加藤 真・小野正人.1997.マルハナバチ・ハンドブック-野山の花とのパートナーシップを知るために-.49pp.文一総合出版.[B000507, y1,200]

鷲田豊明.1999.環境評価入門.viii+340pp.勁草書房.[B000202, y2,800]

鷲田小彌太.1993.自分で考える技術-現代人のための新哲学入門.195pp.PHP研究所.[B951024, y1350(y850)]

鷲田小彌太.1996.「自分の考え」整理法;頭を軽快にする実践哲学講座.231pp.PHP研究所.[W990407, y1260]

鷲田小彌太.1996.思考力を高める読書の技術.262+viipp.日本実業出版社.[B960612, y1300, RH960616]

鷲田小彌太.1998.大学で学ぶべきこと、学ばなくてよいこと.214pp.PHP研究所.[B980413, y1095, RH980415]

鷲田小彌太.2000.「知」の勉強術.199pp.KKベストセラーズ.[y667]

鷲尾泰俊・大橋靖雄.1989.多次元データの解析.x+256pp.岩波書店.[B900311, y2,500]

環境/存在論から見て

2010年05月25日 14時40分18秒 | 生態学
2010年5月25日-3
環境/存在論から見て

  「環境と生息場所という概念は、物理的世界の性質に関係して解釈される。よって、これらの用語の意味を説明するどんな満足のいく存在論もまた、空間、時間、物質、物理的対象という概念に言及するだろう。」(Bennett 2010: 4)。
 空間について。ユークリッド距離を与える原始的関数。開集合と閉集合という標準的な位相概念を、通常的に定義する。地球に対して固定された参照枠によって特徴づけられる空間。ここでは、地球の回転とその運動は無視する。
 ……(中略)……

環境 environment
 「直接的環境 immediate:或る特定の主体subjectの外的表面に直接衝突することによって、その主体に影響する要因。
  影響的環境 affective:所与の主体に相対的に同定される、対象の収集体、および/または、物質substanceの質。〔collection of objects and/or quantities of substanceは、collection of ((objects) and/or (quantities of substance))だとすると、「所与の主体に相対的に同定される、対象、および/または、物質substanceの質の収集体」となるが、『物および構築体の収集体』てことはないだろうから、やはり最初の訳が妥当か。〕
  局所的環境 local:主体に近位の物理的領域(これは、近位性の程度が特定されない限り、漠然としているvague。或る生物体の局所環境は、一日に動くことができる範囲に関係づけることができるだろう)。〔そら、えら甘いでぇ。一日の行動圏behavioural rangeや家圏home range 〔だれやろ、home rangeを行動圏て訳したのは? →また、概念の定義と『操作的定義』と実際の調査という標本抽出。全数調査はあり得ない。精確には、全数調査はあり得ても、全体調査はあり得ない〕 を考えてみておくれやん。概念的定義はできずに、指標を提案できるだけやん。ま、操作的定義のほうが、まぎれがなくていいけど、それすら難しいもん。主体はどんなタクソンに属するんやろん? 数種に属するそれぞれ複数の生物体について、それぞれの局所的環境を例示してもらえません? 〔脚韻を踏んでみよう。ただし、日本語では中頭韻を踏むのが、由緒正しい〕〕
  全括的〔全覆的〕環境 glabal:或る総体性totality〔=最大領域〕の領域内で可能な直接的環境、の範囲を決定する物理的環境、によって特徴づけられる物理的総体性。」(Bennett 2010: 9)。
 ここで主体とは典型的には、生きている生物体である(9頁)。
 と、12頁まで記述が続く。
 12頁からの第6節は、「種、ニッチ、生息場所」である。

Bennett, B. 2010. Foundations for an ontology of environment and habitat. 21pp. www.comp.leeds.ac.uk/qsr/pub/fois-10.pdf.

定義の仕方/意味論

2010年05月25日 12時17分55秒 | 生命生物生活哲学
2010年5月25日-2
定義の仕方/意味論

mode様態
 プログレッシブ中英和辞典によれば、modeは、様式とか、哲学では様態や様状、論理学では様相と訳される。様態は、「デカルト・スピノザ以来、事物の本質にかかわる属性と区別された、事物の偶然的な属性。様。様状。状態。偶有性。」(大辞泉)とある。
 patternにはパターンまたは様式を、訳語として一意的あるいは機械的に与えたいとすると、modeは様態としたいが、やはり通常には様式か。modes of life (living)は、生活様式または生活様態。生活様態とは耳慣れないだろうな(→声を大きくして、耳慣れるようにする?)。次のBennett (2010)のmodeの定義は何だろうか。結局、基本的な言葉の定義は与えられないままが多い。たとえば、entityとかagentとか。

suggest
 suggest thatの訳例は、<~するようにすすめる、~したほうがいい、~とうながす、is suggested that ~と言われている>(飛田茂雄 1994.10『探検する英和辞典』草思社 286頁)。
 「proposeが積極的な提案であるのに比べて, suggestは控えめな提案」(プログレッシブ英和中辞典)。
 示唆とは、「それとなく知らせること。ほのめかすこと。」(大辞泉)。
 suggest thatはどう訳すのがぴったりなのか。示唆すると提案するの中間の言葉はないのか。唆案とか示案という語を造語するか?

 Bennett (2010)は、「定義の様々な様式〔様態mode〕に応じた、用語の諸意味は、_自然的に相関してnaturally correlated_いることによって関係している」と示唆suggestする。そして、意味論semanticsから考察している。
  「たとえばわれわれは、「二輪車〔自転車bicycle〕」という用語を、一定の材料的および運動的性質を持つ物理的対象として定義するか、あるいは代わりに、特定の目的のために知的行為者agentによって作られた人工物の型typeとして定義するかもしれない。二輪車の物理的特徴を持つ或る対象が自然に生起できるというのは、知的設計designと建造なしには、極めてありそうにないから、どちらの定義も実在する対象の同一クラスに対して同等に当てはまる〔適用される〕だろう。にもかかわらず、二輪車の物理的形態formを持つ或る対象がなんらかの風変わりなfreak自然的プロセス〔過程〕から生じ得るとしても、二つの定義は論理的に別個のものdistinctである。」(Bennett 2010: 3)。

Bennett, B. 2010. Foundations for an ontology of environment and habitat. 21pp. www.comp.leeds.ac.uk/qsr/pub/fois-10.pdf.

大本営発表/官房機密費

2010年05月25日 02時11分44秒 | 生命生物生活哲学
2010年5月25日-1
大本営発表/官房機密費

 平成22年5月18日(火)9:30~9:58の、(記者クラブではなく)雑誌・フリー等の記者との会見における、亀井内閣府特命担当大臣の言。
http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2010a/20100518-2.html
  「大本営発表ばっかり鵜呑みにしているうちに、だんだん「化石」みたいになってしまうのですよね。それは、やはり、今の司法記者クラブだけではないですよ。」
  「結局はもたれ合いでしょう。テレビだってそうです。迎合しない評論家は、全部、コメンテーターから外されているでしょう。」
 亀井大臣は、上司のいいなりにならず、責任もって書きたいことを書け、という趣旨のことも言っている。
 IPCC問題シンポでの記者たちの、何を意味しているのかよくわからなかった発言とも関連しそうだ。

 野中広務氏は、官房機密費のなかからお金を評論家たちにも配っていたと暴露したらしい。
http://www.asahi.com/politics/update/0430/TKY201004300449.html

 金融庁大臣室では、フェア・トレードのコーヒーを買うようにしているらしい。
http://jinjibu.jp/GuestIntvw.php?act=dtl&id=28
(平成22年5月14日(金)9:03~9:50の、(記者クラブではなく)雑誌・フリー等の記者との会見)

 5月3日のアエラに、「日本経済は破綻しない」という特集が載っているらしい。
  「表題の「破綻しない」というのは、23人のエコノミストに対する調査で「破綻しない」が13対8と多数を占めた結果だそうです。」
http://blog.goo.ne.jp/papillo/e/ea9c51db6827900fdbe697411e2dc63c