生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

類型学やプラトン的自然法則の復活

2010年05月30日 22時56分09秒 | 生命生物生活哲学
2010年5月30日-7
類型学やプラトン的自然法則の復活

 Woodley (2007: 478)は、2.1節の「今日の類型学 typology〔型学と訳すべきか〕」と題する節で、類型学的な自然法則にもとづくアプローチの今日に触れる。
 Woodley (2007: 478)によれば、Sermonti (2005)は、「生物学的構造の設計は、個体発生的実現と系統的発生的実現からは、分離しているし、また常に先立っている」という考えを主張する。
 Dentonらは、「蛋白質の折りたたみのクラスは、分子的水準での形についてのプラトン的法則の存在を示し、そしてそのことは、自然法則による進化という捉え方を支持する」と、示唆した (Woodley 2007: 478)。


文献
Denton, M.J. & Marshall, J.C. 2001. Laws of form revisited. Nature 410: 417.

Denton, M.J., Marshall, J.C. & Legge, M. 2002. The protein folds as Platonic forms: new support for the pre-Darwinian conception of evolution by natural law. Journal of Theoretical Biology 219: 325-342.

Gould, S.J. 2002. The Structure of Evolutionary Theory. Harvard Belknap Press.

Sermonti, G. 2005. Why is a Fly not a Horse? Discovery Institute.

Woodley, M.A. 2007. On the possible operation of natural Laws in ecosystems.

註.protein fold classesについては、下記を参照せよ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Protein_folding

Zero BookJ-[D]

2010年05月30日 22時08分04秒 | 生命生物生活哲学
2010年5月30日-6
Zero BookJ-[D]

[D]
デリ-,グレゴリ-・N. 1999.(橋本敬造訳,2009.5)科学とその働き:科学社会論の問い.x+349pp.大学教育出版.[B20090620, y2,940]

ド・シルギー,C. (久松健一編訳・ルソー麻衣子訳,1999.7)人間とごみ:ごみをめぐる歴史と文化,ヨーロッパの経験に学ぶ.278pp.新評論.[de Silguy, Catherine.] [W991006, y2,800]

ダム,E.V. 1994.(中沢新一訳,1994) チベットの聖者ミラレパ.92pp.法蔵館.[B990723, y1456]

ダメット,M. 1978.(藤田晋吾訳,1986) 真理という謎.viii+424+viiipp.勁草書房.[B981216, y3500*1.05]

ダント,A.C. 1965, 1966.(河本英夫訳,1989) 物語としての歴史.390pp.国文社.[B000919, y4200]

デーヴィドソン,M.1987.(鞠子英雄・酒井孝正訳,2000)越境する巨人ベルタランフィ:一般システム論入門.海鳴社.[y3,570]

デービス,M.D.1973.(桐谷 維・森 克美訳,19)ゲームの理論入門-チェスから核戦略まで-.291pp.講談社.[OUL417.2]

ディー=ベッカー.1997.(武者圭子,1999)暴力から逃れるための15章.318pp.新潮社.[B990420, y1800]

ディーコン.1999.金子隆芳訳,1999 ヒトはいかにして人となったか:言語と脳の共進化.xii+561+60pp.新曜社.[B000405, y5,300]

ディーン,D.R.(月川和雄訳,2000)恐竜を発見した男:ギデオン・マンテル伝.490pp.河出書房新社.[B010323=y2,000*, y3,800]

デイヴィドソン,D.1984.(野本和幸・植木哲也・金子洋之・高橋 要訳,1991)真理と解釈.xv+338+13pp.勁草書房.[B20030421, y5,000]

デイヴィドソン,D.1980.(服部裕幸・柴田正良訳,1990)行為と出来事.xvi+342pp+xxv.勁草書房.[y4200]

ディクソン,J., P.1986.(長谷川弘訳,1991 )環境はいくらか-環境の経済評価入門.142pp.築地書館.

デティアー,V.G.1976.(桐谷圭治訳,1979)生態系と人間-昆虫・農薬・植物.xiv+314pp.岩波書店,岩波現代選書NS 506.[Man's Plague? Insects and Agriculture. The Darwin Press, Inc.1600]

デネット,D.C.1995.(山口泰司監訳,2001)ダーウィンの危険な思想:生命の意味と進化.757+40pp.青土社.[B010115, y4,800]

デネット,D.C.1996.(土屋 俊訳,1997)心はどこにあるのか.294pp.草思社.[B980116, y1900]

デネット,D.C. 19**(若島 正・河田 学訳,1996.2) 「志向姿勢」の哲学?人は人の行動を読めるのか?.453pp.白揚社.[Dennett, Daniel Clement. The intentional stance.] [ISBN:4826900686; B991115, y5,900]

デネット,D.C. 19**.(山口泰司訳,1998)解明される意識.597pp.青土社.[y3,800]

デバニー,R.L.1992.(上江洌達也・重本和泰・田崎秀一訳,1997)カオス力学系の基礎.xiv+316pp.星雲社.[y3,990]

デフォード,D.1998.(中村藤美訳,1999)居心地のいい簡単生活.239pp.文香社.[B020220, y700*, y1,400]

デブリン,K.1994.(山下純一訳,1995)数学:パターンの科学:宇宙・生命・心の秩序の探求.日経サイエンス社.[W980206, y3,196]

デスパーニア,B.1981.(柳瀬睦男・丹治信春訳,1988)現代物理学にとって実在とは何か.vi+300+7pp.培風館.[y2200]

デスパニエ,J.1977.(有田忠夫訳,1977)自然哲学再考-ヘルメス哲学の秘密.240pp.白水社.[y2000]

デズモンド,A & ムーア,J.1999.(渡辺政隆訳,1999)ダーウィン:世界を変えたナチュラリストの生涯.1042pp.工作社.[B991109, y18,000]

デメント,W.C.2002.(藤井留美訳,2002)ヒトはなぜ人生の3分の1も眠るのか?:脳と体がよみがえる!「睡眠学」のABC.270pp.講談社.[B20021106, y1,600]

デュエム,P.1914.(小林道夫・熊谷陽一・安孫子信訳,1991)物理理論の目的と構造.xiv+531pp.勁草書房.[OUL421]

デュボス,R.1968.(野島徳吉・遠藤三喜子訳,1970)人間であるために.vi+259pp.紀伊國屋書店.[So Human an Animal. Chares Scribner's Sons, y650.]

デュボス,R.1968.(長野敬訳,1983)いま自然を考える-地球への求愛.211pp.思索社.[y1600]

デュボス,R.1972.(長野 敬・新村朋美,1972)内なる神-人間・風土・文化.v+268pp.蒼木書房.[y2300]

デュルケン,B.1936.(長廣岸郎訳,1942)全体性と生物学.13+2+6+407+7pp.創元社.[y2.5]

デントン,D.1993.(大野忠雄・小沢千重子訳,1998)動物の意識 人間の意識.286pp.紀伊國屋書店.[W980821, y2195]

デントン,M.1985.(川島誠一郎訳,1988)反進化論-ダーウィンの自然観はまちがっている.479pp.どうぶつ社.[y3800]

ドーヴァー,G.2001.(渡辺政隆訳,2001)拝啓ダーウィン様:進化論の父との15通の往復書簡.408pp.光文社.[B011127, y2,600]

ドーキンス,M.S.1986.(山下恵子・新妻昭夫訳,1989)動物行動学・再孝.255pp.平凡社.[y2270]

ドーキンス,M.S.1993.(長野 敬訳,1995)動物たちの心の世界.260pp+iv.青土社.[B970318, 2200]

ドーキンス,R.1976.(日高敏隆・岸 由二・羽田節子訳,1980)生物=生存機械論-利己主義と利他主義の生物学.334pp.紀伊國屋書店.[y2300]

ドーキンス,R.1976.(日高敏隆・岸 由二・羽田節子・垂水雄二訳,1991)利己的な遺伝子-増補改題「生物=生存機械論」.548pp.紀伊國屋書店.[y2800]

ドーキンス,R.1982.(日高敏隆・遠藤 彰・遠藤知二訳,1987)延長された表現型-自然淘汰の単位としての遺伝子.555pp.紀伊國屋書店.[y3500]

ドーキンス,R.1986.(中島康裕・遠藤 彰・遠藤知二・疋田 努訳,1993)ブラインド・ウォッチメイカー-自然淘汰は偶然か?-.上.280pp.早川書房.[]

ドーキンス,R.1986.(中島康裕・遠藤 彰・遠藤知二・疋田 努訳,1993)ブラインド・ウォッチメイカー-自然淘汰は偶然か?-.下.***pp.早川書房.[]

ドーキンス,R.1994.(垂水雄二訳,1995)遺伝子の川.238pp.草思社.[B95113, y1800]

Dawkins, R.[1996].A Darwinian view of life: selections from river out of Eden.iii+99pp.鶴見書店.[R960306n, y1339]

ドーキンス,R.1998.(福岡伸一訳,2001)虹の解体.430pp.早川書房.[B010508]

ドイッチェ,H.1973.(岸田 秀訳,1974)自己との対決-エピローグ.280pp.河出書房新社.[y1300]

ドイッチュ,D.1999.(林 一訳,1999)世界の究極理論は存在するか:多宇宙論から見た生命,進化,時間.327+iiipp.朝日新聞社.[B991113, y2,900]

ドッシー,L.1989.(上野圭一・井上哲彰訳,1992)魂の再発見.322pp.春秋社.[y2600]

ドッス,F.1999.(清水 正・佐山 一訳,1999)構造主義の歴史 上:記号の沃野1945-1966.550+xixpp.国文社.[B000214, y6,000]

ドッス,F.1999.(清水 正・佐山 一訳,1999)構造主義の歴史 下:白鳥の歌1967-1992.556+xxivpp.国文社.[B000214, y6,000]

ドウィット,C.T.・ハウドリアン,J.1974.(高倉 直監訳,1977)生物ダイナミクス-生物科学におけるコンピュータ入門.xii+176pp.講談社.[y1900]

ドゥブロフ,A.P.・プーシキン,V.N.1983.(金光夫二夫訳,1985)超心理と現代自然科学.xiii+247+16pp.講談社.[y2300]

ドゥプス,P.・エルニイ,A.・グプラー,R.1975.(西尾直樹訳,1985)新しい人間と新しい社会システム-エコロジー的共同体社会をめざして.141pp.人智学出版社.[y1200]

ドゥルーズ,G.・ガタリ,F.1991.(財津 理訳,1997)哲学とは何か.318pp.河出書房新社.[y3000]

ドブジャンスキー,Th.1951.(駒井 卓・高橋隆平訳,1953)遺伝学と種の起源.x+348pp.培風館.[y800]

ドブソン,A.(編).1991.原典で読み解く環境思想入門:グリーン・リーダー.xvpp+310pp.ミネルヴァ書房.[W990706, y3500]

ドリーシュ,ハンス.1914.(米本昌平訳,2007.1)生気論の歴史と理論.xviii+363pp.書籍工房早山.[ISBN:4-88611-504-7; y2,940]

ドリーシュ,H.1928.(長島 壤,1931)人間と世界像.270+5pp.畝傍書房.[Der Mensch und die Welt.] [1円50銭, B910731]

ドムナック,J.M.1963.(伊東守男・谷亀利一訳,1968)構造主義とは何か-実存主義の次にくるもの.6+207pp.サイマル出版会.[y540]

ドレイ,W.H.1964.(神川正彦訳,1967)歴史の哲学.vii+205pp.培風館.[y700]

ドレイファス,H.L.& ラビノウ,P.1983.(山形頼洋・鷲田清一ほか訳,1996)ミッシェル・フーコー:構造主義と解釈学を超えて.380pp.筑摩書房.[B908122, y4635]

ドレングソン,A.& 井上有一(編).1995.(井上有一・藤 公晴訳,2001)ディープ・エコロジー:生き方から考える環境の思想.iv+297+vipp.昭和堂.[B010508, y2,800]

ドラージュ,Y.・ゴールドスミス,M.****.(小泉 丹訳,1924)進化学説.x+368.業文閣.[y3]

デシーア,V.G.・ステラー,E. 1970.(日高敏隆・小原嘉明訳,1973)動物の行動.xi+204pp.岩波書店.[Dethier, V.G. & Stellar, Eliot.] [y900]

ダーウィン,C.R. 1958.(八杉龍一・江上生子訳,2000) ダーウィン自伝.376+6pp.筑摩書房.[B000703, y1,200]

ダーウィン,C.18**.(荒俣 宏訳,1995)ダーウィン先生地球航海記1 絶滅動物の墓場をほるの巻.[B950628, y1500]

ダーウィン,C.18**.(荒俣 宏訳,1995)ダーウィン先生地球航海記2 落ちかけた大岩にきもを冷やすの巻.242pp.平凡社.[B951006, y1500]

ダーウィン,C.1859.(八杉竜一訳,1963)種の起源(上).271pp.岩波書店.[y300]

ダーウィン,C.1859.(八杉竜一訳,1963)種の起源(中).287pp.岩波書店.[y300]

ダーウィン,C.1859.(八杉竜一訳,1963)種の起源(下).288pp.岩波書店.[y300]

ダーウィン,C.1881.(渡辺弘之訳,1994)ミミズと土.pp.平凡社.[B990405, y1165]

ダーウィン,C.(池田次郎・伊谷純一郎訳 1967.9)ダーウィン[世界の名著39].574pp.中央公論社.[y480]

ダーウィン,C.1979.(吉岡晶子訳,1997)図説 種の起源.350pp.東京書籍.[W980304, y4,788]

ダーウィン,C.2000.(矢原徹一訳,2000)植物の受精.448pp.文一総合出版.[B001219, y5,500]

ダーウィン,C.R.1871.(長谷川眞理子訳,1999)ダーウィン著作集1 人間の進化と性淘汰I.258pp.文一総合出版.[B19990907, y3,800]

ダーウィン,C.R.1871.(長谷川眞理子ほか訳,2000)ダーウィン著作集2 人間の進化と性淘汰II.549pp.文一総合出版.[B000507, y6,000]

*ダーウィン,C.(渡辺政隆訳,2002)種の起源(上).423pp.光文社.

ダート,R.A.1959.(山口 敏訳,1960)ミッシング・リンクの謎.316pp+iv.みすず書房.[y1400]

ダーリング,F.F.1937.(大泰司紀之訳,1973)アカシカの群れ.288pp.思索社.[y1200]

ダイアモンド,ジャレド.1997.(長谷川寿一訳,1999)セックスはなぜ楽しいか.242pp.草思社.[y1,600]

ダイヤモンド,J.1997.(倉骨 彰訳,2000)銃・病原菌・鉄(下):一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎.332+xviipp.草思社.[B001005, y1,900 ]

ダイヤモンド,J.1997.(倉骨 彰訳,2000)銃・病原菌・鉄(上):一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎.317pp.草思社.[B001005, y1,900]

ダイソン,F.J.1988.(鎮目恭夫訳,1990)多様化世界-生命と技術と政治.iv+393+19pp.みすず書房.[y3600]

ダゴニェ,F.(金森 修訳,1987.12)具象空間の認識論:反・解釈学.iv+295pp.法政大学出版局.[B000710, y2,700]

ダゴニェ,F.1996.(金森 修訳,1998)病気の哲学のために.xii+176pp.産業図書.[B000710, y1,800]

ダスマン,R.F.1981.(丸山直樹・羽澄俊裕・羽澄ゆり子・福島成樹訳,1984)野生動物と共存するために.vi+264pp.海鳴社.[y2000]

ダベンポート,L.(平石律子訳,2002)気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ.222pp.草思社.[Rh20030207k, y1,300]

ダマシオ,A.R.1994.(田中三彦訳,2000)生存する脳:心と脳と身体の神秘.402pp.講談社.[B000504, y2,800]

ダマシオ,A.(田中三彦訳,2003)無意識の脳意識の脳:身体と情動と感情の神秘.412pp.講談社.[B20031027, y2,800]

ダメット,M.1993.(野本和幸ほか,1998)分析哲学の起源.xv+299+vpp.勁草書房.[B000425, y4,500]

ダンテ.1320.(野上素一訳著,1968)神曲物語.pp.社会思想社.[B990310, y880]

ダンテ.1997.神曲.アルケミア.[CD-ROM; B000214, y6,900]

ダンネマン,F.1920.(安田徳太郎訳,1977)大自然科学史1.19+430pp.三省堂.[y2000]

ダンネマン,F.1920.(安田徳太郎訳,1979)大自然科学史11.5+425pp.三省堂.[y2200]

ダンバー,R.1995.(松浦俊輔訳,1997)科学がきらわれる理由.xvi +269pp.青土社.[B970901, y2600]

伊達宗行.1986.物性物理の世界-電子の素顔から極限物性まで.252pp.講談社-BLUE BACKS.[y640]

だめ連(編).1999.だめ連宣言!.396pp.作品社.[B990409, y1500]

団まりな.2008.細胞の意思:〈自発性の源〉を見つめる.日本放送出版協会.[B2008, y970]

出口 弘.1994.ネットワーク.xii+265pp.日科技連出版社.[B000522, y3,600]

出口 顯.1995.名前のアルケオロジー.254pp.紀伊国屋書店.[B20030404, y2,136]

出口雄大.2007.9.水彩学●よく学びよく描くために.319pp.東京書籍.[B20070825, RH20081127, 2625円]

大学の研究教育を考える会(編).1999.大学評価とその将来.337pp.丸善.[B000323, y1,500]

大学等廃棄物処理施設協議会環境教育部会(編).1999.環境を考える.333pp.科学新聞社出版局.[W000525, y3,000]

第9回「大学と科学」公開シンポジウム組織委員会(編).1995.地球共生系-多様な生物の共存する仕組み-.195pp.クバプロ.[B950905]

第三文明社編集部編.1992.仏典動物記(上).241pp.第三文明社-レグルス文庫201.[y700]

第三文明社編集部編.1992.仏典動物記(下).229pp.第三文明社-レグルス文庫202.[y700]

団 まりな.1987.動物の系統と個体発生.vii+137pp.東京大学出版会.[B950109, y1200, y950*]

団 まりな.1996.生物の複雑さを読む-階層性の生物学.226pp.平凡社.[B960402, y2400]

団 まりな.1997.生物のからだはどう複雑化したか.xix+137pp.岩波書店.[B980119, y1600]

団 まりな.2005.性のお話をしましょう::死の危機に瀕して、それは始まった.192pp.哲学書房.[B20080712, y2400+]

土居健郎.1971.「甘え」の構造.v+214pp.弘文堂.[y680]

土木学会環境システム委員会(編).1998.環境システム-その理念と基礎手法-.viii+286pp.共立出版.[B000118, y3800]

動物命名法国際審議会.2000.国際動物命名規約 第4版 日本語版.xviii+133pp.日本動物分類学関連学会連合.[B001113, y3,000]

堂本暁子.1995.生物多様性-生命の豊かさを育むもの-.xiii+272pp.岩波書店.[B950717, y1000]

堂本暁子・岩槻邦男(編).1997.温暖化に追われる生き物たち:生物多様性か らの視点.413pp.築地書館.[W980113, y2,993]

童門冬二.1997.童門式「超」時間活用法.245pp.中央公論社.[B990310, y1000]

道路環境研究所エコロード検討委員会(編著).1995.自然との共生をめざす道づくり-エコロード・ハンドブック-.iii+132pp.大成出版社.[W981027, y3390]

community 共同体という語の意味

2010年05月30日 21時38分09秒 | インポート
2010年5月30日-5
community 共同体という語の意味

 概念が曖昧であったり多義的である場合は、community 共同体〔群聚〕という語で、生態学者が何を意味しているのか、それらの意味を列挙し、分類することは、まずなされるべきことである。
 Macfadyen (1963: 177-179)は、生態学者が共同体について考えるであろう7つの見解を列挙した。Shrader-Frechette & McCoy (1993: 21)が、それらの意味を変えることなく、表現を改変したものは、次の通りである。

  a1. 生物体を寄せ集めたものを表示する一つの略称。
  a2. たまたま一致する範囲を持つ種。
  a3. 外的条件の影響下で互いに連結され選ばれた〔淘汰された? selected〕種。
  a4. 所与の生態的条件下で生起し、それ自身で動態的均衡を維持する一つのシステム。
  a5. 本質的な社会学的特徴(特に植物相組成)、aspect、そして局所的条件によって決定されるような生態的性質が一致する、個別的で相対的に安定した局所的要素。
  a6. 個体発生(遷移)と系統発生(分類)を持つ、統合された有機体的単位。
  a7. 同等の階 rankにある近隣の寄せ集め体とは相対的に独立な、生物体の自然の寄せ集め体。

 これらから、Macfadyenは、共同体について5つの潜在的性質を取り出した。

  b1. 個体群の共起 co-occurrence。
  b2. 種組成〔種構成〕の一定性 constancy。→共同体の型の認識。
  b3. 動態的安定性。
  b4. 創発的性質。共同体は、その構成体からは予測できない特徴を示す。
  b5. 有機体的な性質または類似体 analogue。

 Macfadyenの分析から、1960年代初期までは、共同体についての一般的な捉え方は、共起 、組成〔構成〕の一定性、そして相互作用に関する考えが混合したものだと示唆される、とShrader-Frechette & McCoy (1993: 21) は言う。
 a2とa3に見られる種とは、諸種に属する生物体を指すものと、読み替えなければならない。

北海道立体表現展'10/彫刻とインスタレーション

2010年05月30日 17時58分03秒 | 美術/絵画
2010年5月30日-4
北海道立体表現展'10/彫刻とインスタレーション
 
 [アート・トライアングル]北海道立体表現展'10は、3会場で開催される。6月5日には、北海道立近代美術館前を出発して、本郷新記念札幌彫刻美術館と札幌芸術の森美術館を巡るバス(無料、40名予約先着順)が運行される。

 「立体表現展」で検索すると、鎌田享北海道立帯広美術館学芸課長さんによる、学芸員レポートが、
http://artscape.jp/report/curator/1214199_1634.html
に掲載されていることがわかった。

  「ここでいう彫刻とは、フォルム(形)とマッス(量塊)を備え空間中に自己充足的に起立する造形形態のこと、伝統的な意味での「彫刻」と解していただきたい。」
  「インスタレーションは、既存の空間中にさまざまな素材を置くことで、作者の意図に則してその空間を異化する作品形態である。まず特定の空間があり、そこから「場」としての作品が立ち上がるのである。」
 
 また、彫刻と仮設設置 installationに関しての、美術館側にとっての問題も書かれている。

ニッチ構築関連文献/Niche Construction References

2010年05月30日 13時44分27秒 | 生態学
2010年5月30日-3
ニッチ構築関連文献/Niche Construction References

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ニッチと生活史段階

2010年05月30日 11時51分11秒 | 生態学
2010年5月30日-3
ニッチと生活史段階

 蝶と呼んでもよい仮想的昆虫を考える。その種に属する雌の成虫個体は、わたしがテキトーに耕して植えたキャベツ1個に卵を7つ産みつけた。卵は、孵化して1齢幼虫と(分類される成長段階の幼虫に)なり、キャベツを食って、また近年にない温暖な気候のおかげで健やかに大きくなった。最終段階の7齢幼虫にまで成長した5個体は、大きくなったので、_Homo sapiens_に属する生物体の眼に止まり(正しくは脳の認識活動的状態が変化して)、排除されるかに見えたが、その人体は可愛らしいと思ったからか、そのままにしていた。もうキャベツはほとんど食われて、こいつらは共倒れするだろう、親は卵を産み過ぎや、と思っていたら、あら不思議、まもなく、幼虫たちはすべて蛹になり、そして羽化して成体になった(7齢幼虫以降の死亡率はゼロ)。そして、それらは、天高く飛んでいって、見失いそうになる、という手前で、ヒヨドリのような大きさの鳥にすべて食べられてしまった。おしまい。

 では、これらの発生段階について、ニッチはいくつあるのか? 卵、幼虫、蛹、成体の4つのニッチをその種はもつのか。卵と幼虫、幼虫と蛹、そして蛹と成体、そしてこれらのどれか二つは、形態も行動もかなり異なる(いや、卵と蛹は動かない点や食べない点などでよく似ている。しかし次の発生段階に進むときの積算温度値は異なっているだろう)。食う物もまったく異なる(共通するのは暖かいという環境要因である温度を「食っている」ことかもしれない)。1生物体はいくつかのニッチを渡り歩くのか? ニッチを資源利用と概念として同一視するのか、資源利用はニッチの一つの指標とするのか。

 ニッチの、種にもとづく(実は生物体(の性質)にもとづく)定義も、生物体にもとづく定義も、、、。

生態系は平衡か非平衡か1/空きニッチ

2010年05月30日 00時58分54秒 | 生態学
2010年5月30日-1
生態系は平衡か非平衡か1/空きニッチ

 Woodley (2007, 2008)は、生態系は平衡から遠く離れてはいないという見解である。一方、Rhodeは、Nonequiribrium Ecologyという著作があるように、非平衡だという見解を取る。
 Woodleyの主張の「生態系は事実、型にはまったように〔決まったように routinely〕、飽和状態になる」を支持する説得性のある理由は、Rhode (2008b) がまとめたところによれば、

  a) 生態系への侵入への抵抗性と、生態系内の機能的な多様性は、相関する。これはKennnedy et al. (2002)が示した。
  b) Hubbell (2001) の生物地理学と生物多様性についての確率論的な中立理論は、種数パターンの予測に成功してきた。このモデルの鍵となっている前提の一つは、共同体は()生物的飽和の状態で存在できるである。どうやって、そのことは非平衡生態学と調和できるだろうか?

である。これらの議論〔論証〕は、次に示すように、説得性のあるものではないと、Rhode (2008b) は言う。