2010年5月29日-4
販売を促進するには
さきほどwww.amazon.co.jpを覗くと、そこには或る表題の本(たとえば『生物哲学の基礎』)を入手するには、新品は無く、二つの中古品が出品されていて、
1. 40,947円(古書代)+340円(配送料)
2. 40,948円(古書代)+340円(配送料)
となっている。出品時点の表示は無い。1円違いということから、2の出品の後に、1が出品されたという仮説を立てたくなる。これは、(差異を検出できるような)過去の記録があれば確証または反確証できる。
しかし、2の方が品物の状態は良いので、後から1円分うわのせだけで、1よりも良い品物が獲得できますよ、と販促的訴えをしているつもりなのかもしれない。
しかし、それはないように思える。2は、「仕入直後より未読のままビニール封入しております。ただし、一度棚に並んだり再配本された商品ですので本出品としてはコンディション「非常に良い」とします、陳列や配送などでのスレなどの瑕疵についてはご容赦下さい」であるのに対して、1は「新品未読品です」となっているからである。品物の状態が良くてほとんど同価格ならば、それを選ぶという振る舞いを、だれかはわからないが、取るだろう。むろん、誰も買わないかもしれない(いつまで?)。
新品書店では、ISBN番号が同一ならば、同一の価格である。ただし、汚れや擦りきれなどがあると値引いて販売するかもしれない。
食料品の場合は、賞味期限と消費期限が大きく値引きに影響するようである。たとえば或る店では夜の8時30分を過ぎると、3割引が5割引の値札の張り替えが行なわれたりする。これはいくつかの観測結果からの(帰納的)推論である。これをメカニズムに言及した推論にするためには、どんな観測をすればよいだろうか。仮説として、売れ行き具合を見て、売り場責任者は20時29分に、3割引値札を5割引値札に張り替えをすることとする、という内部規定がある、を考えてみよう。ただし、日曜は閉店時刻が1時間早いので、日曜は19時29分かもしれないということも考慮しよう。
販売を促進するには
さきほどwww.amazon.co.jpを覗くと、そこには或る表題の本(たとえば『生物哲学の基礎』)を入手するには、新品は無く、二つの中古品が出品されていて、
1. 40,947円(古書代)+340円(配送料)
2. 40,948円(古書代)+340円(配送料)
となっている。出品時点の表示は無い。1円違いということから、2の出品の後に、1が出品されたという仮説を立てたくなる。これは、(差異を検出できるような)過去の記録があれば確証または反確証できる。
しかし、2の方が品物の状態は良いので、後から1円分うわのせだけで、1よりも良い品物が獲得できますよ、と販促的訴えをしているつもりなのかもしれない。
しかし、それはないように思える。2は、「仕入直後より未読のままビニール封入しております。ただし、一度棚に並んだり再配本された商品ですので本出品としてはコンディション「非常に良い」とします、陳列や配送などでのスレなどの瑕疵についてはご容赦下さい」であるのに対して、1は「新品未読品です」となっているからである。品物の状態が良くてほとんど同価格ならば、それを選ぶという振る舞いを、だれかはわからないが、取るだろう。むろん、誰も買わないかもしれない(いつまで?)。
新品書店では、ISBN番号が同一ならば、同一の価格である。ただし、汚れや擦りきれなどがあると値引いて販売するかもしれない。
食料品の場合は、賞味期限と消費期限が大きく値引きに影響するようである。たとえば或る店では夜の8時30分を過ぎると、3割引が5割引の値札の張り替えが行なわれたりする。これはいくつかの観測結果からの(帰納的)推論である。これをメカニズムに言及した推論にするためには、どんな観測をすればよいだろうか。仮説として、売れ行き具合を見て、売り場責任者は20時29分に、3割引値札を5割引値札に張り替えをすることとする、という内部規定がある、を考えてみよう。ただし、日曜は閉店時刻が1時間早いので、日曜は19時29分かもしれないということも考慮しよう。