小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

高学年女子のグループに対抗するには!?

2009-09-24 00:35:53 | 「教師-子ども」関係の攻略法

↑ちょっとタイトルの書き方を変えてみました(^.^)

気難しい高学年女子への攻略法2つめです。

大人どうしの恋愛のように「押す」「引く」を巧妙に使い分けながら,女子たちの心をつかむことが大事なことはお話ししましたが…

さらにやっかいなのは,この気難しい女子たちがグループをつくってしまっている場合です。

というか,ほとんどの場合,こういった女子たちはグループを作ります。

「所属欲」が大変強いのも,この頃の特徴の一つでしょう。

ただの仲良しグループならば放っておいてもいいのですが,このグループが進んでいるベクトルが良くない方へと向かっていることもあります。

危ないエネルギーでいっぱいの,パワフルなグループです。

さて,こういった女子グループへは,先生はどう接すればよいのでしょうか。

今回ばかりは,こうしましょう。

グループには深く立ち入らない!

それが一番かと。

はっきり言って,そのグループを解散させようとか,他の仲間も広く取り込ませようとか,先生の言うことに従ってほしいとかいうねらいで,そのグループに立ち入ろうとしても,ほとんど効果は見込めません。

効果が見込めないどころか,自分たちの輪を乱そうとする先生に,猛烈に反発してくる可能性大です。

こうなった場合,先生がどんなに正しいことを言っていても,誠実さをもっていても,女の子たちには届きにくいのです。

理屈ではなく,そういうものなのです。

だから,深く立ち入らないのが一番です。

しかし,この「立ち入らない」にも程度があります。

目の前で悪さをしようとしているグループを放ったらかしておくことは許されません。

必要以上に「深くは」立ち入らないことです。

つまり,先生はそのグループが最低限のライン(絶対にしてはいけない行為の基準)を踏み外さないよう見届けるような役に徹してはどうでしょうか。

そのラインを越えようとしたときは,先生の全力をもって制すべきですが,普段は,それがないように,少し遠くから見守るという役目を担います。

この「見守る」ときに大事なことは,グループが絶対にしてはいけない行為を,そのグループに指導するのではなく,やはり学級全体に指導し続けることでしょう。

もちろん,そのグループを名指しで指導してはいけません。何気なく,そのグループに,はっと思わせるような指導を全体にするのです。

言葉は全体に届けて,本心はそのグループに向けます。

そういった形で,常にグループの動静に気を配りながら,遠くから指導しましょう。

もちろん,その指導を受け入れている様子があれば,そのグループの個々の女の子たちをほめてあげることは忘れずに

そういった具合に距離を置きながらほどほどな関係を保ち,何もトラブルがない日が続けば,自然とそのグループも時間や環境にまぎれて自浄されていくものです。それを気長に待ちましょう。

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気難しい高学年女子の攻略法1

2009-09-23 09:23:13 | 「教師-子ども」関係の攻略法

シルバーウィークでブログも長くお休みをもらいました♪

さて,今回は高学年女子にスポットを当ててみます。

この女の子たちというは,まったく小学校教師にとっては大きな存在になりがちです。

もちろん高学年女子の中にも個人差はあり,まだまだ幼くてかわいらしい子もいれば,男の子のようにやんちゃな子もいます。

が,特に目立つのは男子よりも「おませ」な感じに成長してきている女子です。

いい面もあります。

頼もしいリーダーシップをとって,クラスをまとめてくれたり,やんちゃな男子たちを落ち着かせてくれたり。

こういう力をもった子たちがクラスで生き生きしだすと,かなりパワフルです。

もちろんその力の向く先が,学級経営上正しい方向に向いていることが前提となりますが。

そして,この「おませ」な高学年女子に手こずることも多いですよね。

思春期真っ只中で,いろいろなことに反抗的です。

他者からの目が異常に気になり,自分という存在が不安定です。

ことさら,担任の先生なんていうのは,そういった自分の中のトレンドや,処理しきれない感情をぶつけるのには一番の標的なのかもしれません。

こういった子たちのために,教師との個人的な関係が崩れるだけでなく,その子のクラスでの「ボス」的な地位が高く,学級全体の雰囲気を壊してしまうことも少なくありません。

本当に,高学年担任がとても頭を悩ますところであります。

そして,担任の先生が男性か女性か,若いか年配かということで,その女子の反発の度合いも変わってきたりもします。

私の場合,いわゆる「若い」「男性」担任でした。

だからこそ悩んだことも多かったように思えます。

高学年担任が多かった中で,この子たちといかにつき合っていくかを深く考えるようになりました。

1つめの攻略法はこれです!

「押す」「引く」を巧妙に使い分ける!

異性に対して「押す」だの「引く」だの言うと,恋愛のテクニックのように思われますが,その要素は十分に大きいと認識したほうがいいと思います。

おませな高学年女子と向き合うときには,大人の男性と女性が関係をうまく保つための方法を駆使するくらいでちょうどいいようです。(恋愛に未熟なわたしが恥ずかしい話ですが)

「押す」とは,積極的に働きかけて,基本的にほめることです。

漢字がよく書けていた,掃除を無言でできた,隣の子に消しゴムを貸してくれた…

気難しいこの子たちには,まれな光景かもしれませんが,もしほんの少しでも立派な姿があったときは,それを見落とさずに(他の子たちと同様に,もしくはそれ以上に)しっかりほめてあげましょう。

すると,この「押す」を繰り返していると,この女の子たちは調子に乗り出します。先生に対してだってえらそうな態度をとってきたり,ほめられること自体を「うざったい」のように反発し出します。

次に「引く」です。

「引く」とは,ちょっと冷たくすることです。もちろん本気ではありませんが,その子に対してちょっと無関心を装います。

ほめるべきところでも,軽く受け流してみましょう。

すると,この子たちは動揺します。「なんで?」と,不安になったりもします。

それがねらいです。

そうなると,気難しいこの子たちだって,逆に先生への期待や,「ほめてもらいたい」「かばってもらいたい」の気持ちが強くなってきます。

いつもよくしてくれた人が冷たくなると,誰だってそうでしょう。

こうして高学年女子の気持ちを離さずにつかんでいることができれば,この人間関係は教師側に主導権があることになります。

タイミングとしては,「押す」が続いて,女の子が調子に乗りそうになってきたら「引く」へと転換したいです。

完全に調子に乗ってしまったあとでは,少しやっかいになってきて,「引く」の効果も薄れがちです。

割合としては

「押す」:「引く」=7:3(もしくは8:2)

くらいが適切だと感じます。

間違っても「引く」の割合を大きくしないようにしましょう。そうすると,もう女子たちは全面対決をのぞんで鼻息を荒くしてしまいます。

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学習内容に意欲的にさせたいときの攻略法1

2009-09-18 07:24:20 | 授業中の攻略法

授業をしていて,子どもが意欲的に学んでいるときと,そうでないときの差は何から生まれるのでしょうか。

考えられることはたくさんあります。

・取り扱っている学習内容の魅力

・授業を進めている方法の工夫

・子ども自身の興味関心

・授業者である先生の人柄

・教室の気温,湿度,音,などの外的要因からくる快適さ

こう考えてみると,授業を支えているものはたくさんあることが分かります。

上に挙げたどれが欠けても,授業としては質が落ちてしまうでしょう。

この中でも,はじめの「学習内容」「授業の方法」この2つが一番の柱であるとして,先生たちは試行錯誤を繰り返しています。

それに一生懸命になることが教師としての一番の仕事であるし,教師とはそこで勝負するものだと言ってもいいでしょう。

いきなり話が変わりますが,私は坂本竜馬が大好きです。

その人柄と成し遂げた偉業に憧れて,若いころからずいぶんと坂本竜馬を勉強しました。

そして,6年生の歴史の授業。

坂本竜馬など教科書レベルではほとんど取り扱われていないのですが,ある年,単元構成からガラッと変えて,じっくり「竜馬の授業」をしようとチャレンジしました。

授業をする前から「私の自己満足になるだけであって,子どもたちにはおもしろくないかもな…」と心配がありました。

そして実践してみた授業。

そこで気付かされたことがあります。

学習内容に意欲的にさせたいときの攻略法です。

まずは,教師がその学習内容に意欲的になる!

ということです。

坂本竜馬の授業に,子どもたちも大変意欲的になったのです。

授業後,ある子が言いました。

「先生,本当に坂本竜馬が好きなんだね。なんか授業しててうれしそうだったもん。」

そんな感覚で授業をすることを,忘れてしまっていたような気がしました。

「今から勉強することは本当におもしろいんだよ。先生も大好きです。みんなも一緒に考えてみようよ。」といった感じでしょうか。

確かに,先生がどれだけ精一杯子どもに向かってやる気を喚起させるようなはたらきかけをしても,先生がその学習内容に魅力を感じていなければ,そのはたらきかけもむなしいものになっているのかもしれません。

そうではなく,学習内容に先生自身が魅力を感じ,先生がそれに意欲的に向かっている。楽しそう。そんな雰囲気に,子どもも乗ってくるのでしょう。

坂本竜馬の授業をしたときも,自然と私はその内容をできるだけ工夫しました。坂本竜馬の魅力を子どもたちに絶対に伝えたかったから。

スタイルとしては

×先生と子どもが向かい合っていて,先生の背中越しに学習内容がある

◎先生と子どもが同じ方向を向いていて,そこに学習内容がある

ということです。

そしてその次に,その学習内容を十分に吟味して,授業の方法を工夫して… と,さらに授業をおもしろくするための手立てが続きます。

まずは,教師が学習内容に意欲的であることです。

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最新の教育事情に敏感であるための攻略法

2009-09-17 06:35:08 | 教師力UPの攻略法

教育事情は日々変化しています。

国の政策という大きな枠の中で変化しているものもあれば,学校現場レベルで小刻みに変化しているものもあります。

特に教育に対する社会的な目も鋭くなっている現代においては,その変化の仕方も激しくなってきています。

その真っ只中で働く私たちにとっては,その教育事情にいつも敏感であることが求められます。

それを知らずに,昔ながらの教育をいつも繰り返すわけにはいかないでしょう。

そのためにどうすればよいか。

自ら何もしなくても,管理職や公文からの通達や,同僚との話,テレビのニュースなどから得られる情報もあります。

しかし,これだけは不十分です。

そこで得る情報以外にも,いろいろな変化や流行は起きています。

一つは,教育新聞や月刊誌などを定期購入する方法があります。(購入して「読む」ことは当たり前ですが)

身銭をきって,それくらいしてもよいと思います。

しかし,実はちょっとお財布的にもお得な方法があります。これです!

学校に無料で配布されている教材屋さんの冊子を読ませてもらう!

ということです。

ご存じだったでしょうか?

学校には各教材屋さんから,それぞれで作成している教育に関する冊子が定期的に送られてきています。

学校の規模によって冊数などは違うかもしれませんが,確実に届いているはずです。

もし目にしたことがないという先生がいたら,それは校長先生か教頭先生(副校長先生)教務主任レベルで止まっているか,もしくは各担当の先生(体育冊子なら体育主任,情報教育冊子なら情報教育係)レベルで止まっている可能性があります。

・東京書籍さんの「教室の窓」

・学校教育研究所さんの「教育時評」

・教育同人社さんの「Wutan」

・学研さんの「各教科ジャーナル」

・学校図書さんの「TEADA」

・ベネッセさんの「VIEW」

・大日本印刷さんの「スポーツジャスト」

私の手元に届く冊子を,思いついたものだけざっと挙げてみてもこれだけあります。(もっとあると思います)

月ごとに届くものや,半年,一年などと違いはあるようです。

これらの冊子には,どこよりも最新の教育事情が各分野ごとに掲載されています。非常にありがたいことです。

うれしいことに,これらは無料ですので,積極的に活用しちゃいましょう。

理論めいた文章ズラリの難しい本とは違い,中身も明るく,分かりやすく書かれているのであっという間に読めてしまいます。

もし,これらの冊子を目にしたことがないという先生は,教頭先生あたりにたずねてみるといいかもしれません。

「え?だれも読まないから,そこの段ボールに貯まっていってるよ」なんて答えが返ってくるかも。

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経験を重ねてきた教師に必要な攻略法3

2009-09-15 21:30:37 | 教師力UPの攻略法

このシリーズ3つ目の攻略法です。

1つ目は,自分のボディランゲージを見直すこと

2つ目は,自分の口ぐせを見直すこと

を紹介しました。

私も日々ふとしたときにこの2つを省みています。

今回は少し目線を変えてみたいと思います。

毎日忙しい業務に追われる学校の先生たち。

学級担任としての仕事が中心の先生がほとんどでしょうが,その学級担任という仕事を見ても,実に業務は幅広いです。

学習指導や生活指導など子どもへの直接的な指導も当然あるし,学級会計など事務的なこと,保護者会の打合せなど対外的なことだってあります。

それらに加えて,経験を重ねるごとにさらに仕事の幅は広がります。

まず校務分掌で任される仕事が増えます。教務,研修,保健… 先生によっては,学級担任よりもこちらに重点を置かなくてはいけない先生だって出てきます。

また校外の研修サークルなどに協力する先生もいるし,スポーツ少年団をみる先生,地区の体育連盟で行事運営に関わる先生もいます。

もちろん,こういったことを嘆くようなことは言いたくありません。

きっと,このような大変さは,他の色々な職種にだってあります。

どんな仕事も前向きに取り組みたいと私は思います。

その大変さにグチをこぼすことは当然ありますが,自分のライフワークとするのに十分な価値があると思っています。

  ・・・と,変な哲学っぽい話で横道にそれる前に今回の話。

このような大変な量の仕事に取り組んでいる先生たちに,ぜひ紹介したい攻略法があります。

これです!

自分の仕事の実績を記録する!

ということです。

先生たちには,子どもたちとの深い関わり合いや,同僚先生たちとの研鑽の中で,みんなそれぞれに,コツコツと実績を積んできています。

その中には,先生としてうれしい出来事も,悲しい出来事も,成功も,失敗もあるでしょう。

それら全部が,先生の実績です。

せっかくなら,その貴重な実績,自分の仕事の足跡ともいうべきものをしっかりと記録していきたいものです。

記録しなければ「思い出」としてのみ記憶に残りますが,残念ながらそれらは忘れられていくことも多いのです。だから,記録が必要です。

それが,将来の自分がさらにこの仕事を続けていく上での指針となるでしょう。

学校の研究史などとは違います。自分だけの「仕事史」です。これは貴重です。

しかし,何度も述べているように,学校の先生は忙しい。

小まめに自分の仕事の記録を残していくことは難しいですよね。

だから,記録が残っていくように,自ら意図的に作業をしなければなりません。

私が実践しているのは,次の4つのことです。

・年度末に「学級経営」「校務運営」「校内研修」「校外研修」「その他」の項目ごとに実績を記録する。(例:クラス全員が水泳25m達成  道徳研究授業「生命尊重」  町職域バレー大会優勝 など 何でも記録する)

・毎日の学級通信を発行し,クラスの成長を記録する。

・教育実践記録(論文)をつくる。(年に3本以上)

・自分の実績をブログに記録する。

これらの記録を時々は振り返り,仕事の思いを新たにしています。

まだまだ未熟で,その実績といっても微々たるものですが,いつかこの自分だけの「仕事史」が誇れる日が来るといいなと思っています。

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