↑この今回のタイトルは,これまでになく具体的なものになりました。
こういうとき,ありますよね。
子どもが絶対にしてはいけないことをしてしまっているのを目撃したけども,その場で声を荒げてとがめるのはまずいときです。
例えば,テストで子どもがカンニングしている・・・
給食で食べられない野菜をこっそり床に落とそうとしている・・・
持ってきてはいけないマンガを引き出しに入れようとしている・・・
こんな,子どものこっそりとした悪さを目撃したときのことです。
普通ならばその場で声をかけて,というより怒るために大きな声を出して指導するところでしょう。
しかし,そうしないほうがいいような場面,というか空気がありませんか。
その悪さをている子がとても気の弱い子だった場合
女子のリーダー的存在の子だった場合
いじめられがちな立場の子だった場合
登校が安定しない子だった場合
または,クラスがとても状態がよくて,声を荒げることでガタっと崩れてしまいそうな場合
こういった場合は,声を荒げると空気がまずくなることが直観的に分かります。(センスのある先生なら感じると思います)
こんなときは,声を荒げることはできないけど,見過ごすこともできません。
その上で「絶対にダメだぞ。先生は許さんぞ」ということを伝えたいです。
そんなときは,こうするしかありません。
無言でにらむ!
ということです。
そばに行って小さな声で叱るよりも,
あとから呼び出して「あのときは・・・」と説教するよりも,
その場でガンとしてにらむことが効果的です。
その目線に「先生は見てるよ。それは許さないよ」のメッセージを込めるのです。
このにらみ方にも繊細な心遣いは必要です。
相手の子どもに応じて,どれほど力強くにらむのか,どれくらい長くにらみ続けるのかが変わってくると思います。
弱気な子の場合だと,ちらっと目と目が合うくらいの程度で十分なことが多いです。あまり強くにらみ過ぎると,それだけでその子は立ち直れなくなってしまいがちです。そんな子は,悪いことをしている時点で,罪悪感がいっぱいなのですから。
強気な子の場合は,じっくりとにらんでみましょう。大人が子どもを圧倒するくらいのつもりでいいと思います。「次やったら,みんなの前で叱るよ」というメッセージを込めます。
場合によっては,この「無言のにらみ」の方が,声を荒げるより子どもにとって脅威に感じることもあります。
それはどんな場合というよりも,教師としての経験からそんな空気を読み取ることができるようになりたいものです。
そして,にらむ目に力のある教師になりたいものです。
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