小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

係活動を活性化させる攻略法

2009-09-03 06:44:12 | 学級生活の攻略法

以前に,「一人一役」でクラスの仕事を確実に分担することが,毎日のクラス運営を支えるという攻略法を紹介しました。

今回は「係活動」について。

以前に述べたのは,この係活動に,クラス運営で必ず必要な仕事を任せてはいけない,ということでした。(例えば「黒板消し」や「棚の整理」「花の水やり」 など)

なぜなら,複数人いるグループ内では,責任の所在が不明確になりがちだからです。そうなると,その仕事の遂行が不安定になります。

では,この係活動にはどのような活動が向いているのか。

それは,これです!

必ずしなくてはいけない仕事ではなく,創造的で夢のある活動をさせる!

ですね。

複数人いる,そのエネルギーと発想力を利用するのです。

「創造的で夢のある活動」要するに「別にクラスに必ず必要ではないんだけど,もしそれがあって,うまくいけば,クラスはとても楽しくなるもの」そんな活動を任せましょう。

だから,係活動のスタートの時点から,担任のほうで「○○係」などと,ネーミングを準備する必要もありません。

係の組織自体を,子どもたちの発想に任せましょう。

「自分たちで自由に係をつくっていいですよ。」

子どもたちが発案する係としては

★週一回のお笑いステージ係   ★5年1組オリンピック運営係

★手作り新聞係   ★なぞなぞチャンピオン育成係    などなど

こういったものをだれかが発案すれば,それに協力したいという子どもが自由にその係に加わります。だから,人数さえ限定しません。

言うまでもなく,このような係活動こそ「別にクラスに必ず必要ではないんだけど,もしそれがあって,うまくいけば,クラスはとても楽しくなるもの」つまり「創造的で夢のある活動」ですね。

こういった係は,めでたく軌道にのり,うまく活動が続けば継続されるし,係員の数も増えてくるでしょう。

しかし,残念ながらもし活動が盛り上がらなかったら,消滅していきます。それもOKです。

学期の途中から新しい係が参入することもおもしろいでしょう。

この係活動を進める中で,子どもたちは自力で何かを発展させていくことのおもしろさや難しさを感じたり,友だちと協力し合うことの楽しさを学ぶでしょう。

大人が,社会の中で起業・経営していくのに似ています。

このように,「責任もって確実にする一人一役」とは違って,ある程度自由な枠の中で活動できるものを「係活動」としましょう。

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学級設営の攻略法 3

2009-09-02 05:55:58 | 学級生活の攻略法

学級設営に関して3つ目の話題。

ここでは設営に関する「センス」について考えてみよう。

やはり学級設営に関しても,上手な設営の学級と,そうでない設営の学級とがある。

その違いはなにか。

配置のバランスがよいか・縦横がきれいに真っ直ぐ並んでいるか・設営物の中身が充実しているか・子どもの発達段階に合っているか・季節に合っているか・・・

などいろいろあると思う。

ここには担任の設営,というか「空間デザイン」とでもいうか,そのセンスが表れるように思う。

その際に,特に気をつけてみたいことがある。

学級設営第3弾の攻略法はこれだ!

設営の色に統一感をもたせる!

である。

これがなされている学級とそうでない学級では,一歩教室に足を踏み入れた瞬間に,雰囲気が違うのが分かる。

こう質問されたら,なんと答えるだろうか。

「あなたの学級は,主に何色ですか?」

私は,できれば学級内の設営には,色の統一感をもたせるのがよいと思う。

何より,第一にその「部屋」の中で過ごす者の快適さのために。

普段何気に利用している,外のお店やホテルなどの建物内というのは,もちろん色を考えていて,そこには,意図的な色の統一感がある。(これはプロのデザイナー・建築家の腕によるものだから)

そして,そのセンスが良ければ,やはり居心地がいいものだ。無意識であっても,そこにいる者にとって色の印象というのは大きいのだろう。

逆に,センスが悪く,色がガチャガチャした部屋では落ち着かない。

こういった考え方は,ぜひ学級設営でも取り入れたいものだ。

一つの部屋を「デザイン」する。教師という仕事からは慣れないことかもしれない。だから,まずは色に統一感をもたせることを考えてみよう。

壁紙の色,掲示物を囲う線の色,クラス目標の字の色,飾る写真の背景の色・・・

こういったところに統一感をもたせると,非常にクラス(部屋)の雰囲気が落ち着き,まとまる。

ちなみに,子どもの中には,混じり合い過ぎた多くの色が苦手な子もいる。そういった子のためにも,色を統一させることは効果的だ。

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学級設営の攻略法 2

2009-09-01 07:29:23 | 学級生活の攻略法

前回の「学級PTAを区切りに,年間の設営計画を立てる」に加えて,学級設営の攻略法2つ目。

今回は,実際に設営する中身について。

学級設営でよく見られるのは,一人一人の顔写真と目標カード,理科の観察カード,習字の作品,図工の絵画,国語の作文,社会・総合の壁新聞 ・・・など。

もちろん,「これを必ず設営すべき」というものはないと思う。

その担任の授業や,学級のカラーに応じて設営すべきであろう。

ただ,コツがあるのは,「何を設営するか」ではなく,「どのように設営するか」にある。

設営の方法だ。

年間に何度か更新される設営物だが,そのたびに完全にリセットされるような設営では効率が悪い。(リセットされるとは,すべて外し,寸法を測り直すところからやり直すということ)

今回の攻略法はこれだ!

シンプルに「入れ替える」だけの学級設営にする!

である。

これは多くの学級でも実践されていることだと思う。

まず,設営物を2つに分ける。

1「年間を通して常時設営していくもの」

→個人写真・目標カード・習字の作品・理科の観察カード  など

2「メインとなる,その時期の授業でつくられた作品」

→図工の絵画・国語の作文・社会,総合の壁新聞  など

そして,1「年間を通して常時設営していくもの」たちは,掲示板の上か下,左か右の端にしきつめて並べる。

ここは一年間はずすことはない。写真を入れ替えたり,習字を入れ替えたりするだけである。だから,B5~B4くらいのクリアファイルそれぞれ入れて,そこに抜き差しする形にすると楽である。画びょうを取り外さなくてよい。

次に2「メインとなる,その時期の授業でつくられた作品」は,掲示板の中央に広々とスペースをとる。

ここでお勧めなのが,クリップの活用である。掲示板に,B4幅ぐらいの間隔で,クリップを張り付けておくのである。このクリップは,洗濯バサミでもいいし,専用の透明なクリップもある。普通の針金クリップを画びょうで付けてもいける。

そして,メインとなる掲示物を,このクリップにはめこんでいくのだ。クリップだから,取り外しも簡単だし,作品に画びょうの穴をあけることもない。クリップが等間隔に並んでいるから,寸法を測り直すことなく,作品もきれいに並べられる。

コツとしては,少しサイズの違う作品にも対応できるように,クリップは多めに貼り付けておくとよい。

こうすることで,学級設営は,シンプルに「入れ替える」だけのものとなる。とても簡単だし,すぐに済む作業となる。

高学年であれば,(もちろん危険がなければ!)子どもに,自分の作品は自分で掲示させるようにすることだってできる。

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