黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
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【2024年】今年1年を振り返る【旅行編】

2024-12-31 21:23:49 | 日常記
2024(令和6)年も今日でおしまいです。
今年も色々なところへ出かけました・・・いや、今年はそうでもなかったかな。いつも通り月ごとに振り返ります。


1月
1月の三連休の時に青春18きっぷで長野県と群馬県へ出かけてきました。特に群馬県側ではJR吾妻線とか上毛電鉄とか、初めて乗るような鉄道にも乗れて満足度の高いものでした。
18きっぷといえば今冬発売分から制度が大きく変わってしまいました。今冬もどうにか使えないかと悩んだんですが、ダメでした。だいぶ使いにくくなってしまいましたね。
他には、愛知県の名鉄蒲郡線沿線に行くなどしていました。


2月
去年もやった冬の雪見温泉旅行4日間です。今年は岩手県の松川温泉、山形県の肘折温泉という積雪地の強豪温泉地を選びましたが、例年に比べればそうでもなかったみたいです。温泉は文句なしでしたが!
他には、新刊の取材のために静岡県内の東海道線を乗り降りしまくっていました。


3月
埼玉県川口市で開催された同人誌即売会「旅チケット」にサークル参加するために当地へ。翌日は栃木県宇都宮市で昨年開業した宇都宮ライトレールへ乗りに行きました。休日の昼間に乗ったわけですが、末端の工業地帯以外では人で混んでいる印象があり、興味深い乗り物でした。個人的には、写真のように高架橋架けたりトンネル掘ったりしてまで踏切を新設しない設計で、工事費がかかるわけだよねと。



4月
去年飯田線と桜の取り合わせの写真撮影に行って時期を外して失敗しましたので、今年もリベンジに行きました。今年は時期がバッチリで、いい感じの写真を撮影できました。
なお、この頃に新しい自家用車が就役しました。乗り回しています。



5月
ゴールデンウィークはどこにも行きませんでした!悲し!
東京都にあるアメリカ空軍横田基地へ入国し、航空機を見てきました。退役迫るKC-10目当てでしたが現れず、残念な思いを。その代わり久しぶりに写真のF-22を見れたので、まあ帳消しにはなりました。



6月
長年活躍してきた静岡鉄道1000系最後の1本が退役しました。引退ヘッドマーク列車の撮影とかビール列車の乗車とか、色々動き回りました。運航最終日も乗りに行って見送ってきました。


7月
コミケ新刊の原稿執筆に追われてお出かけしない日々でした。
この時期は静岡市歴史博物館で静岡鉄道に関する企画展があったので、展示を見に行ったりいくつかの講演会を聞きに行ったりしました。この博物館の守備範囲は中世でしょうから、近現代史になる静岡鉄道の企画展には不慣れっぽいものもありました。


8月
大井川鉄道で井川線の列車にゆるキャンのヘッドマークをつけた列車が走ったので、それを全部撮影しに行きました。あとは、コミケ104で同人誌を頒布していました。8月もそのくらいで静かなものでした。


9月
9月は大忙しでした。買い替えた車の運転にも慣れてきた頃だったので、静岡から福井・富山・新潟・長野をマイカーで回る遠征を組みました。その中で福井鉄道の団体列車にも乗せてもらったり同人誌即売会「メモサミ」に出るなどをしました。ドライブは1000km超の距離を走りましたが、長距離でも疲れにくいいい車なのが分かりました。今後の遠征にもご期待ください。
他には、これの1週間後にまた福井県に旅行に行って恐竜電車に乗るなどをしました。



10月
長野県王滝村の王滝森林鉄道の林鉄フェスに行ってきました。木曽の保存鉄道で、毎年イベントとして走行会をやっているようです。入れ替わりで様々な車両が線路を走るので一日中満喫できました。木曽も日帰りで行くにはもったいない場所なので、来年以降行くときはもっと長い時間居たいですね。


11月
今年は紅葉の飯田線も撮影に行きました。ただ夏の猛暑が長引いたせいか木々の色づきが悪く、なんか微妙でした。渓谷の撮影も難しいものでした。



12月
動きの少ない月でした。大井川鉄道のC10形8号機がラサ工業時代に纏っていたゼブラ塗装が復活したので、それの撮影に行きました。あとは、コミケ105で売り子などをしていました。








恒例の経県値での点数化です。
今年は64点(前年比-30)でした!
ワースト2位の低さです。相変わらず西日本に弱いですね。
今年は車を買い替えたのでそれで出かけたかったのと、あとはまあ生臭いですが買い替えたときの借金によるお出かけ控えですね。来年もそんな感じになると思います。

ブログの執筆的には、4月から8月くらいまで中だるみを起こしてしまい全く架けませんでした。どうもすみませんでした。来年は中だるみ起こさないようにします・・・。

では、今年のはじめに立てた目標の答え合わせをして終わりましょう。

  1. カナダ旅行は5日目(オタワ編)まで書き終える→未達...(4日目の途中)
  2. 国内編は2018年までのことを書き上げる→未達...(2018年9月まで)
  3. プラモデルは30作以上製作する→達成!(30作)
  4. 海外メーカーキットを8作以上作る→達成!(8作)
  5. 初めて作るメーカーのキットを3作以上選ぶ→達成!(5社)
  6. 1/48飛行機キットを5作以上作る→達成!(8作)
  7. 秋田県、香川県、大分県のうち1県以上に宿泊する→未達...
  8. 北海道、四国、九州のいずれかに再訪する→未達...
  9. 温泉旅館へ5泊以上する→達成!(松川、肘折、金太郎、赤倉、三国)
  10. 海外旅行へ行く→未達...
10個中5個達成しました。赤点ですね・・・。
1,2のブログの目標はひどいものです。今書いているカナダの旅行記は10年経っても書き終わらない事態が現実味を帯びてきました。どーすんのこれ。
3~6のプラモデル関連の目標はいい成績です。この調子で頑張りましょう。
7~10の旅行関連の目標も低調に沈みました。先述の通り、電車旅行しなかったのと西日本に弱かったですからね。
来年は落第しないように頑張りましょう。



最後に、本年も黒鉄重工をご覧いただきありがとうございました。
来年もご愛読いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは皆さま良いお年を。


【2024年】今年1年を振り返る【プラモデル編・後編】

2024-12-30 22:28:00 | 日常記
2024年に完成させたプラモデルのまとめ、前回の続きです。


15作目:1/72 フーガ・マジステール エルサルバドル空軍(KPモデル)
KPモデルなどの東欧製プラモデルを作りましょう、ということで数ある中からマジステールを選択。しかもフランス空軍とかじゃなくて中米エルサルバドル空軍機です。こういう日本から見るとマイナーな国家のマーキングが収録されていると、買って作りたくなってしまうんですよね。
KPの簡易射出成形キットなので組み味はあんまり良くないですが、うまいこと仕上げられたと思います。今年はこーいうキットの作り方もモノに出来てきたような気がします。


16作目:1/72 VF-0Dフェニックス(ハセガワ)
マクロスのプラモデルを作るのは2回目ですが、ハセガワのキットはこれが初めて!マクロスゼロを見る機会があり、現用機(F-14)とVF-1の間を埋める過渡期の機体という設定が気に入り、まずはデルタ翼のVF-0Dを作りました。ハセガワらしい航空機風味が癖になるキットです。



17作目:1/144 GAT-X105エールストライクガンダム(バンダイ)
エントリーグレードのストライクです。ストライク本体は去年に入手したまま積んでいたところ、今年運良く別売りのエールストライカーのキットを手に入れたのでエールストライクとして作りました。
キットにつや消しクリアを吹いただけのお手軽フィニッシュです。友人の持つ鉄道模型ジオラマ(バンダイの工場がある)に置かせてもらい、レイアウトに溶け込んでいました。


18作目:1/700 日本海軍軽空母瑞鳳(アオシマ/ハセガワ)
ハセガワのウォーターラインシリーズの瑞鳳です。ただしパッケージはアオシマから出していた艦これ仕様の物です。ウォーターラインは長いこと作っていますが、空母を作ったのは実はこれが初めてです。いずものような空母みたいなものは作ったことありましたが。


19作目:1/72 ノースアメリカンA-36アパッチ アメリカ陸軍(ブレンガン)
P-51マスタングの急降下爆撃機仕様です。有名機P-51の一族にあってドマイナーな機体なので、このブレンガンのような例を除いてプラモデル化にはあまり恵まれていません。
これも簡易射出成形の組み立てに難ありのキットですが、人に出来を褒められるくらいにはうまくまとめることが出来ました。最近はもう簡易射出成形キットへの苦手感も減ってきたように思います。


20作目:1/150 静岡鉄道1000系1008Fラストラン仕様(トミーテック)
厳密にはプラモデルじゃなくて完成品の加工という形になりますが、せっかくなのでこれも載せます。
今年は長年走り続けてきた静鉄1000系の最後の編成が退役してついに全廃となった年でした。最後の営業運転では特製ヘッドマークと方向幕を掲げて運転しました。それを完成品の鉄コレに加工して再現したわけです。
具体的には中央の大型ヘッドマーク、向かって右の急行副標、向かって左の「終」副標、方向幕2種を自作して取り付け。あと、鉄コレの車番は1006Fのものだったので、昔プラッツが出していた1000系のキットの車番ステッカーから1008F用のものを拝借して貼付しています。
ちなみに、市販完成品として出ていないものを自作すると程なくして市販品が出てくるというジンクスが鉄道模型界隈にはあるんですが、これもそうでした。


21作目:1/24 トヨタ・ZN6 86 GReddy×ROCKETBUNNY
(アオシマ)
オバフェン付けたヤンチャっぽい86です。黒基調のボディですが色やツヤで表現の仕方があるのを勉強できました。



21作目:1/12 ルーシー・マクドネル(ハセガワ)
22作目:1/12 デッケル万能フライス盤(ファインモールド)
今年はレジンフィギュアにも挑戦しました。ハセガワが出しているたまごガールズの中ではルーシー推しなので、それのツナギ姿のレジンキットを作りました。ちょうどフライス盤のプラモデルを持っていたので、これと合わせてちょっとしたビネットとして完成させました。
フィギュアは初めてにしてはまあまあというところで落ち着きましたが、まだ伸びしろはあると思うので来年以降も精進します。



23作目:1/150 伊豆急行8000系TA-7編成(トミーテック)
大学鉄研OBで毎年やっている鉄道模型の競作に出品したものです。今年の課題は「試作車」でした。TA-7編成には8000系先頭車化改造の試作車が組み込まれているのです。
これも鉄コレを加工して作ったものですが、静鉄よりも手が込んでいます。市販品は歌舞伎塗装の8000系なのですが、これを全て塗り直して通常のハワイアンブルー帯に変えています。また、普段飛行機模型でシルバー塗装について色々悩んでいる身からすると、鉄道模型のシルバー表現は稚拙なものだと日頃思っていたので、8000系の持つギラギラしたステンレスの輝きの再現を目指しました。

24作目:1/24 トヨタ・TS050 HYBRID(タミヤ)
昨年のタミヤフェアに行った時に展示されていたTS050の実車を見ました。レースした時のままなのか、車体が汚れたままなのが印象的でプラモデルにした時に良さそうだと思い、作った次第。
こういうガチガチのレースカーを作るのは初めて、しかも形状がとても複雑なので作るのには戸惑いました。特に塗装とデカール貼り。それでもタミヤの精密な設計のおかげで破綻せずに完成させることが出来ました。


25作目:1/32 ニッサン・S30フェアレディZ(アオシマ)
アオシマの楽プラです。この時期に久々に風邪を引いて数日寝込んだんですが、そんなに重症じゃなかったのでプラモデル作るくらいはできました。その時にすぐできる物として選んだわけです。いつも通り部分塗装仕上げです。


26作目:1/72 中島二式戦闘機鍾馗 日本陸軍(ハセガワ)
S30Zがすぐにできてしまったのでその次に着手したのが二式戦でした。銀色の戦闘機だからすぐ完成するだろうと思ってたんですが、意外と塗り分けが多かったので塗っている間に風邪が治ってしまいました。


27作目:1/48 カーチスH-81A-2(P-40C)ホーク フライングタイガース(トランペッター)
ササッと1/48レシプロ戦闘機を2つくらい作ってみたかったので、P-40とその前身P-36を並行して作ることにしました。
フライングタイガースはP-40の中でも知られた部隊です。一度は作ってみたい題材でした。


28作目:カーチスP-36Aホーク アメリカ陸軍(ウルフパックデザイン)
P-40の前身であるP-36も同時に作りました。機体塗装がぜんぜん違うのであまり作業を並行できなかったですけど・・・。



29作目:1/24 シェルビー・コブラ289(レベル)
巳年の干支ネタとして作りました。今年は新年までに間に合いましたね。
仮組みできない、位置決めナシ、合わせシロナシ、精度もない、という今年一番のできの悪いキットでした(泣)それでもどうにか力技で完成までこぎつけました。やれやれ・・・。



今年の完成数は30作(前年比+4)でした!今年の目標30作にどうにか届きましたね。
ジャンルとメーカーの内訳です。

飛行機・・・14作(前年比±0)
自動車・・・6作(同+1)
キャラ・・・5作(同±0)
艦船・・・2作(同+1)
鉄道・・・2作(同+1)
AFV・・・1作(同+1)

ハセガワ・・・6作(前年比+2)
アオシマ・・・4作(同-2)
タミヤ・・・2作(同-1)
バンダイ・・・2作(同-2)
トミーテック・・・2作(同+2)
以下、各1作・・・アニュラス*、マイクロエース、ヤマシタホビー、アスカモデル*、エデュアルド、プラッツ、グレートウォールホビー*、アカデミー、KPモデル、ブレンガン*、ファインモールド、トランペッター、ウルフパックデザイン*、レベル
(*印は初製作のメーカー)

ジャンルの構成は例年通りといったところ。
今年は今までよりも多くのメーカーのキットを作ることが出来ました。そのうち5社は今年初めて作ったメーカーでした。
先述しましたが簡易射出成形キットの製作には自信がついてきた気がします。今まで以上に東欧キットへ挑戦していきたいですね。

明日は旅行編です。
というところで今日はここまで。

【2024年】今年1年を振り返る【プラモデル編・前編】

2024-12-29 11:06:49 | 日常記
もういくつ寝るとお正月。年末恒例、今年作ったプラモデルの振り返りです。


1作目:1/48 サーブJ35Fドラケン スウェーデン空軍(ハセガワ)
今年は1/48飛行機プラモを5作作る目標があったので、まずはこれいってみようということに。見た目デカくて変な形をした飛行機ですが部品は少なめなので意外とすんなり作れました。

 
 


2作目:干支の武者[辰](アニュラス)
干支ネタシリーズ、今年はド直球のキットが昨年末に発売されたので正月はこれを作りながら過ごしていました。
射出成形キットながら造形が良く合わせも良かったため、塗装に集中できました。キットには塗装図が入っていないのでどう塗るかはつくる人の自由。センスが問われるやつです。私はとりあえず青龍をイメージしつつ武者鎧として破綻しない塗り分けにしてみました。結構良いと思うけど。
このシリーズは干支一周するまでやってくれるものと淡い期待をしていましたが、次の巳年の武者は現れずに残念でした。

 
 


3作目:1/48 三菱J2M3雷電二一型(タミヤ)
4作目:1/48 リパブリックP-47Dサンダーボルト(マイクロエース)
タミヤの雷電とマイクロエース(エルエス)のサンダーボルトを作りました・・・・・・。
飛行機に詳しい人なら写真を見て気づきますが、機体と塗装が入れ替わっています。機体名が似た者同士なので、ユニフォームを交換してみたというやつです。一度やってみたかったネタです。実際作ってみると、似ているのは名前だけで形状や性能は別物というのが分かりました。

 
 

5作目:1/700 日本海軍駆逐艦天霧(ヤマシタホビー)
毎年1艦ベースで建造しているヤマシタホビーの駆逐艦です。今年は天霧でした。細かい形態差をよく考証されているので、同じ特型でも細かいところが違っています。天霧は大戦中に対空兵装を追加した形態です。なので、船体はウェザリングをしました。




6作目:ウォーグレイモン(バンダイ)
去年はメタルガルルモンを作ったので、今年はウォーグレイモンです。メタルガルルモン以上に生身の部分と装甲の部分の表現分けが難しい題材でした。

 
 


7作目:ポムポムプリン(アスカモデル)
息抜きに作りました。ただ組み立てるだけならものの30分で出来上がってしまいますが、合わせ目のグイチ修正とか胴体のグラデーション塗装とか目鼻の手塗りとかやっていたら、結局いつもとそんなに変わらない工数になりました。おかげで出来には満足です。

 
 

8作目:1/32 トヨタ・GRスープラ(アオシマ)
アオシマの楽プラです。これも大型作品製作中の息抜きでした。いつも通り、ボディは成形色を活かして、シール表現になっている色の足りない部分を塗装で仕上げました。以前のR35でもそうでしたが、ガンメタ系のボディだと部分塗装があまり目立たないので労力に少し見合わないな・・・と思いました。

 

9作目:1/48 三菱F-2Bヴィーアガーディアン(ハセガワ)
後に完成させたインドフランカーとの合わせで作りました。空自とインド空軍の合同演習の時に現れた垂直尾翼の特別塗装機を再現したものです。

 
 

10作目:バイエルン・Bf-108タイフン 読売新聞社(エデュアルド)
戦間期に読売新聞社が記事に使う原稿や写真を輸送するために購入したドイツの民間機です。ベルリンオリンピックで披露するはずが色々あって間に合わなかったようですが。
去年は朝日新聞社の神風号を作りましたのでそれに呼応しての製作です。あとは毎日新聞社のニッポン号ですが、1/48でキット化されるのはまだ遠い日でしょうねえ。

 
 

11作目:1/72 マクドネル・ダグラスF-15Jイーグル ひそねとまそたん(プラッツ)
飛行姿勢の飛行機を作りたくなったので、部屋の棚から適当なものを取り上げました。「ひそねとまそたん」というTVアニメが原作ですが、キットを買ったときから今に至るまで実は見たことない・・・。
ファインモールドのF-15が最近出てきた中、プラッツのF-15はどんなもんかと思って作りました。モールド彫刻が太いこと以外は結構いい物だと思いましたね。

 
 

12作目:1/24 トヨタ・AE86トレノ 藤原拓海(アオシマ)
ようつべで頭文字Dの一挙配信をやっていたのをたまたま見ました。本編をまともに観たのは初めてでしたので、そうなるとプラモデルの制作意欲が高まるわけですね。そういうわけでまずは豆腐屋のハチロクとうわけです。パンダ模様の塗り分けが関門になりますが、頭文字Dのキットにはボディ塗り分け用マスキングシートが付いてこないのでつらい思いをしました。

 
 

13作目:1/48 スホーイSu-30MKI インド空軍(グレートウォールホビー)
今年一番の大作ですかね。インド空軍のフランカーです。2023年に空自とインド空軍の合同演習「ヴィーアガーディアン」があったわけですが、インド側の持参した戦闘機がSu-30MKIフランカーだったのです。ロシア製のフランカーが日本の空を堂々と飛ぶなんてことは今までないことでしたので(領空侵犯の除く)ミリオタからはかなり注目されていました。私もこれはプラモデルで揃えたいシーンだと思ったので、GWHのフランカーとハセガワのF-2が発売された時は真っ先に買いました。
キットはデカいし部品も多いし、今年一番の工数を掛けました。にも関わらず部品の精度が良いので組立時のストレスが少なかったです。人にも勧めたいキットで、今年作った中では一番のキットの出来でしょう。

 

14作目:1/72 ロッキードF-104Cスターファイター アメリカ空軍(アカデミー)
数年前からこつこつ進めているセンチュリーシリーズ全部揃える企画のひとつです。この企画では同じメーカーのキットを2つ以上使ってはいけない縛りを設けているので、アカデミーのF-104という妙なチョイスをしています。ただし成形品はレベルのOEMっぽいですけど。
F-104の初期型でSEA迷彩のキットは意外と少ないので(実戦でロクな活躍をしていないのだ)、いい機会ではありました。
全部揃える企画は来年で少なくともF-106までは完遂したいですね。F-107は努力目標です。

 
 

文字数を超えたので今日はここまで。
後半へ続く。

【1/48】カーチス R3C-0 非公然水上戦闘機 (紅の豚)【ギャラリー】

2024-12-25 07:13:00 | 模型ギャラリー
キット:FG2 カーチス R3C-0 非公然水上戦闘機(紅の豚)(ファインモールド)
仕 様:ドナルド・カーチス機(素組み)

ファインモールドより、映画「紅の豚」に登場するライバル戦闘機カーチスR3C-0を作りました。劇中で機体名を呼ばれることはなかったはずなので、キットを買ってから初めて型番を知りました。
型番や機体外観からも想像できる通り、エアレース用の航空機カーチスR3Cがモデルになっています。このプラモデルキットも、レース用R3Cから逆算された設計がされているので、説得力がある形状になっています。


胴体は時代相応に小さいんですが、2枚の主翼とフロートがあるので意外に大きく見えます。


ドーリーはキットオリジナルの物ですが、ちゃんとエンジン部がドーリーの中央に位置するように設計されているのがよき~。


上翼はややガル翼。操縦席からの視界確保のためですね。


今回は張り線を頑張りました。やってよかった!








液冷でありながらエンジンが再現されているのも良いです。完成後も蓋を外して中が見れるようになっています。


フロート下面は黄色いので目立ちます。成形品は青かったので塗るのは大変でしたが・・・。


機首のラジエーターは後付けしたという設定です。元のレース機では翼面にラジエーターをつけていましたが、信頼性に難アリなので速度低下を承知で信頼性のある外付け式にしたといいます。


胴体側面の機銃も外付け式。これも空気抵抗となりますが、レース機を出自とするR3C-0にはもはや機内に機銃をねじ込める空間など無かったのでしょう。ここも好きなところです。


ドナルド・カーチスの人形も載せています。天蓋のないコックピットだと映えます。








カーチスの立像も作りましたよ。豚よりもうまく作れた。
以上、カーチスR3C-0でした。



【ファインモールド】1/48 カーチスR3C-0非公然水上戦闘機【プラモデル製作】

2024-12-24 07:21:00 | 航空機模型製作記
今回はファインモールドのカーチスR3C-0非公然水上戦闘機を作ります。スタジオジブリの映画「紅の豚」に登場するライバル機です。以前主人公機のサボイアS.21戦闘飛行艇を作ったので、これも作らねばなりません。ファインモールドからは1/48と1/72の2種類の縮尺の商品が発売されていて、今回は前者の方を作ります。




人形付きのキットの場合、まずは人形を完成させることが私の中の鉄則です。最悪無くても困らない人形は、飛行機完成後に作ろうとしてもモチベーションが上がらず作らずじまい・・・ということがあったからです。人形は筆塗りで仕上げています。


キットの組み立ては素組みでスムーズに行ったので写真も撮らずに進んでしまい、塗装までいってしまいました。塗装でも難しい塗り分けがあるわけじゃないので、サクッとできました。
青と黄色はブルーエンジェルスの物と同じです。


複葉機なので今回は張り線に挑戦します。パッケージの絵やモデルになったカーチスR3Cの写真を見ながら、張り線の位置を特定します。張り線の起点と終点にドリルで穴を開けます。


穴を開け終えたら張り線に必要な部品を組み立てます。次に接着剤を少量つけたリギング線を穴に差し込んで固定します。本当はヒートンとかいるんでしょうけど、今回はお手軽版ということで・・・。


接着剤が白化して見た目を損なうので、接着剤の量はごく少量にするのがコツです。何箇所かやらかしましたが、総合的にはうまく行ったでしょう。


2枚の主翼とフロートで大きく見えますが、機体の胴体は意外と小さいんです。


残りの部品も組み立てて完成です。組み立てで労力を使わなかった分、塗装と張り線に取り組めました。満足です。


完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体:C328ブルーFS15050
黄帯:C329イエローFS13538
白帯:GX1クールホワイト
機内・ドーリー:H83軍艦色2
操縦桿:H2ブラック
プロペラ:C104ガンクローム
支柱:N56ミディアムブルー
機銃:H38赤鉄色
ラジエーター:N10カッパー
ドーリー棒:H47レッドブラウン
カーチス顔:N44薄茶色
カーチス靴:N1ホワイト



九州project 2 ~Phantom in Kyushu. その26【2018/9/19~23】

2024-12-20 06:07:03 | 旅行・イベント記
第39走者:鹿児島市交通局市電1系統谷山行(9500形)鹿児島駅9:42→市役所前9:44
鹿児島駅前を離脱します。500形か600形が来るのを期待していましたが、どうも来そうにないし次の予定もあるので離れます。
9500形、1000形、2110形(ナポリ・長沙友好都市号)が並んでいますが、左の電車に乗ります。


市役所前電停で下車。鹿児島市役所を眺めますが、これは降りる場所を間違えただけでした・・・。


9500形(#9508)と鹿児島交通の日デ・スペースランナーUA+富士7E(#1239)#63系統花野団地です。7Eは3扉車です。3扉車は始めて見ましたよ。


南国交通のふそう・エアロバス(#22)高速宮崎行。


第40走者:鹿児島市交通局市電2系統郡元行(9500形)市役所前9:48→天文館通9:53
本当にたどり着きたかった場所、天文館通で降ります。


鹿児島交通ふそう・エアロスターMP71(#1640)鹿児島中央駅行き。


鹿児島市交通局日デ・スペースランナーRM+西工96MC B-I(#130)#25系統ドルフィンポート行き。


南国交通日野・セレガHD(#1682)エアポートシャトル鹿児島行。


天文館通で行きたかった場所はここ!「天文館むじゃき」です。鹿児島名物しろくまの元祖がこのお店なのです。
単に名物を食べる以上に、ここは「水曜どうでしょう」の聖地のひとつ、一度は訪ねたかった場所です。番組内の甘い物早食い対決企画の対決列島内で映ったお店です。ここで750ml入のしろくまを買い、鹿児島空港近くの公園で最終決戦に望むことになるのです。
なので実は番組では店内には入っていないわけですが、ここまで来たからには名物を食べないといけませんね。休日は混雑すると思ったので、開店と同時に滑り込むことでロスタイムを最小限に抑えました。


注文したしろくまが提供されました。すげえ量・・・。てっぺんのさくらんぼと比べてみてくださいよ。
見ての通りしろくまというのはフルーツ乗せ練乳かき氷なわけですが、むじゃきのしろくまは量が多いんです。


上のフルーツをすべてやっつけましたが、それでもまだこんなにあるのです。ちゃんと全部食べました。ごちそうさまでした。


第41走者:鹿児島市交通局市電2系統(7000形)天文館通10:48→鹿児島中央駅前10:58
しろくまを完食したら市電に乗って鹿児島中央駅へ。


鹿児島中央駅前に着きました。ここで路面電車を乗り換え待ちです。
その間に撮影した南国交通ふそう・エアロスターMP35(#1922)#28系統鹿児島駅前行。本日の元神奈中バスです。


7500形(#7502)2系統鹿児島駅前行と、2140形(#2141)2系統郡元行。


鹿児島中央駅はこんな感じ。駅ビルの上に観覧車がある豪快な駅です。


鹿児島交通日デ・スペースランナーUA+富士新7E(#1829)#22系統鹿児島駅前行き。7Eでは珍しいノンステップと安全窓付きの車体だと思います。


9500形(#9512)2系統鹿児島駅前行き。


南国交通日野・ブルーリボンII(#770)#1系統花棚行き。中扉が折戸両開きです。


100形(#101)観光レトロ電車が来ました。これに乗ります。
100形は鹿児島市電開業100周年を迎える2012(平成24)年に600形の車体更新車として登場した観光用路面電車です。レトロ調の車体をしていて「かごでん」の名前で呼ばれています。木目調のフィルムが貼られているのがおしゃれです。


第42走者:鹿児島市交通局市電「かごでん」(100形)鹿児島中央駅前11:15 →神田12:19
それでは乗ります。座席がほとんど埋まるくらいの乗車率でした。「かごでん」は、鹿児島中央駅前を始発として、天文館通を通って鹿児島駅前で折り返し、武之橋を経由して郡元で折り返し、鹿児島中央駅前へ戻って来る経路です。鹿児島駅前を柄の先端にしたテニスラケット形の運転経路となっています。
なお、コロナ禍による利用者減のため2021(令和3)年で「かごでん」の運転は廃止されてしまいました。100形は他の一般車と同様の定期運用に入っています。


沿線の観光案内をしてくれるので、一般車の乗車時には見逃していた名所も拾っていけます。この建物は鹿児島市の地場系デパートの山形屋の社屋です。大正時代に完成した荘厳な鉄筋コンクリート造建築です。


鹿児島市駅前にまたやってきました。折り返しのために約5分間停車します。100形が中央に停車してくれたので見栄えが良いです。
100形の前照灯は窓下の1灯だけと思っていましたが、よく見ると排障器の脇にも2灯隠れていました。


発車番線表示機。

というとこで今日はここまで。


その27へ→


 
 
 

九州project 2 ~Phantom in Kyushu. その25【2018/9/19~23】

2024-12-16 22:20:38 | 旅行・イベント記
2018年9月23日(日)8時6分
鹿児島県鹿児島市 ロッテリア鹿児島山形屋店
5日目の朝です。今日が九州旅行の最終日です。今日も鹿児島市内をうろつきます。
2泊した旅館をチェックアウトして、外で朝ご飯を食べます。昨日は旅館の朝ご飯を食べましたけど、今朝は近くのロッテリアです。ロッテリアといえばエビバーガーですね。朝からエビバーガーを食べれるとは至福のひととき・・・。


今日は帰りの飛行機の時間まで、鹿児島市電をみっちりと堪能します。
まずは市電の通っているいづろ通まで行きます。京急塗装の9500形(9504)が走っていきました。結構似合っていますね。


第38走者:鹿児島市交通局市電2系統(1000形)天文館通10:38→鹿児島駅前8:52
市電でまずは鹿児島駅前まで乗ります。乗ることになったのは1000形でした。3車体2台車の連接低床車両で、この手の車両にしてはまとまった数が導入されています。


こういう車内です。


鹿児島駅前に着きました。ここが終点です。電停は3線あって路面電車にしては広々としています。屋根もついていますし。3線全て同形式が揃ったら見栄えするでしょうね。


鹿児島駅前でしばし電車撮影に興じます。1000形(1015)#2系統。


9500形(9504)#1系統。これ見て、羽田に降りたら京急使って都心まで行こう!ってなるもんですかね。
9500形は旧型の800形の車体更新車です。2000形よりも後に登場した車両ですが、ちょっとそれよりも古臭い印象があり・・・。都電7000形っぽく見えるから?


9700形(9701)#2系統。9700形は新造車です。9500形と車体はよく似ていますけどね。


9500形(9511)#2系統。


7000形(7004)#2系統。ヨーロッパっぽいおしゃれな5車体3台車の連接低床車です。自分はそんなにイケてると思いませんけど・・・。


2140形(2141)#1系統。2110形のマイナーチェンジ版です。都電7000形スタイルを90年代風に現代化した感じで、これはなかなか秀逸な意匠だと思います。
製造はJR九州鹿児島車両所という異色の出自です。この頃のJR九州は外部向けの車両製造や国際航路運航など色々手を出していて面白かったんですが・・・最近はね。


7500形(7501)#1系統。2017(平成29)年製造、まだ新品の形式です。2車体2台車の連接低床車。めっちゃ平面な前面が特徴的。これを見ることが目標のひとつだったので、ヨシ。


9500形(9515)#2系統。


2120形(2121)#1系統。キリ番電車です。
鹿児島市電って他の都市と違って、車両が近代的ですね。


鹿児島市電ルーレット!惜しい・・・。


1000形(1011)。めっちゃでかい口開けているにんじんちゃんが頭にこびりついて離れません。


2110形(2112)#1系統。姉妹都市電車です。アメリカ・マイアミ市とオーストラリア・パース市のフィルムが貼られています。


鹿児島市電ルーレット!ビンゴ!!これで塗装も揃ったら文句なしですが・・・それは贅沢ですかね。
ちなみに中央の2111号は兄弟都市の盃を交わした鶴岡市の広告です。


撮影地点には路線バスも走っていたので、これも撮影していました。
赤字補てんを受けずに頑張っている民営の鹿児島交通のいすゞ・キュービック(#801)。


南国交通の日野・ブルーリボン(#19)#27系統鹿児島中央駅。


鹿児島市交通局いすゞ・エルガLV290(#1871)。


鹿児島交通いすゞ・エルガLV834(#1940)。一時期設定されていたタイプBと呼ばれる床面フルノンステップの珍しい車両のようです。


鹿児島交通いすゞ・キュービック(#1448)#65系統鹿児島駅行き。


鹿児島交通の日デ・スペースランナーJP+富士7E(#1070)天文館・鹿児島駅行き。


鹿児島市交通局のふそう・エアロスターMP37(#1148)。


鹿児島市交通局いすゞ・エルガLV234(#1435)。


南国交通いすゞ・エルガLV234(#772)#14系統西郷団地行き。


日デ・スペースランナーUA+西工96MC B-II(#1557)#66-1系統伊敷ニュータウン行き。


JR九州バスふそう・エアロバス(#1318)定期観光バス(さつま特産ぐるめぐりコース)


鹿児島交通ふそう・エアロスターMP35(#1368)鹿児島駅行き。さては本日の元神奈中バスです。


鹿児島交通いすゞ・キュービック(#921)#4系統慈眼寺団地行き。


鹿児島市交通局いすゞ・エルガLV290(#1962)。


鹿児島交通日野・ブルーリボン+西工96MC B-II(#1313)#65系統鹿児島駅行き。ちょっと古そうな96MCですね。


JR九州バスいすゞ・キュービック+富士7E(#1033)。


鹿児島市交通局ふそう・エアロスターMP38(#1677)。


最後に鹿児島駅の駅舎を見てきました。まさしく鹿児島駅を名乗っていますが、地方の小駅のような規模で、中心駅は一つ隣の鹿児島中央駅が担っています。一応、鹿児島本線と日豊本線それぞれの終着駅で、開業も鹿児島駅のほうが先だそうな。
なんとなく見に行っただけでしたが、実は翌月には駅舎改築のために使用を停止してしまったのでした。外観は記録できましたが、そんなことなら舎内も覗いておけばよかったとちょっと後悔・・・。

というところで今日はここまで。


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北米project 5 ~How do you like Canada? その56【2016/6/15~22】

2024-12-12 22:19:37 | 海外旅行記
カナダ航空宇宙博物館の続きです。引き続きジェット戦闘機の間です。
これは、マクドネルCF-101Bブードゥー (McDonell CF-101B Voodoo) です。
アメリカ空軍のスカポンタン軍団センチュリーシリーズの一角をカナダ空軍が輸入したものです。計画凍結したCF-105の代替機として導入されましたが、あらゆる面でCF-105の性能に劣っています。
せめてF-106かF-102が欲しいところですが、こいつらはSAGEというNORADでが運用していた迎撃用の地上コンピューター装置との運用がセットでした。そいで、SAGEはカナダの辺境やアラスカには配備されていないので、F-102とF-106はアメリカ本土専用機なのでした。その割にF-102ベトナムに行っていたのはなんで・・・。それで、SAGEの穴を埋めるために配備されたのがF-101Bなのでした。


カナダ空軍には5個飛行隊に配備されて、NORADの一部として運用されました。この個体は1959年製で、アメリカ空軍に配備されました。1971年にカナダ空軍へ払い下げられて、1984年まで運用されました。ちなみにカナダ空軍のCF-101は全部アメリカのお古なのだそうな。


ミサイルベイです。何度か説明していますがこれは回転式で片面2発のAIM-4を両面に搭載できます。


空気取入口です。ここの形状はF2Hの面影があり、マクドネルっぽさを出しています。次作のF-4では形状が大きく変わることになりますが。


主翼は小さめで翼面荷重が高そう。T字尾翼の欠陥もあって機動性は悪く、直線番長だったそうな。対爆撃機用の迎撃機にしか使えんわけです。


ピアッジョ・ベスパ150(VBB2T) (Piaggio Vespa 150 (VBB2T))です。1964年式。イタリアの有名な原付で、今でも製造が続いている長寿モデルです。


カナディアCT-114の首がありました。実機の操縦席に座ることのできる一角のようです。


CT-114は並列複座の練習機です。椅子は狭いですが機内は意外とゆったりしています。足が伸ばせます。操縦装置はアナログ。


これはMiG-21MFの首です。特徴的な空気取入口周りがないのでなんの飛行機なのか一見分からないですが・・・。
機首で取り入れた空気はコックピットの脇を通ってエンジンへ吸い込まれていきますので、コックピットの外側と機体街版の内側はガランドウになっています。


そういう構造なので、コックピットはとにかく狭い!前後にも左右にも狭い!膝が計器盤にぶつかる!ソ連機は人権がないなぁと思いました。冷戦時代の機体らしく、計器とスイッチだらけです。


最後にCF-18Bです。


コックピットはCT-114未満、MiG-21以上のゆったりさ。ところで急激な起動をするのに背もたれが貧相じゃないか?スポーツカーだってバケットシートで操縦者を包み込むのに。知らんけど。


次はこれ、カナディアCF-5Aフリーダムファイター (Canadair CF-5A Freedom Fighter) です。1959年初飛行。
ノースロップF-5戦闘機をカナディアでライセンス生産したものです。カナダ空軍での公式の型番はCF-116なのですが、誰もそれで呼んではくれません(悲)
ソ連がミグ戦闘機を東側諸国や第三世界にばら撒いていた時、西側盟主たるアメリカには同盟国にばら撒ける手頃な戦闘機がありませんでした。アメリカ軍の制式戦闘機ではデカいわ高いわ核爆撃しかできないわで、特に貧乏国家には身の丈に合わないものでした。そこで出てきたのがノースロップが自社開発したN-156Fで、アメリカはこれをF-5として採用してばら撒くことにしました。
カナダ空軍も自国用にこれをライセンス生産しました。その時に独自に改良を施しています。まずエンジンはオレンダエンジンで製造したオリジナルよりも高出力のものを搭載。これに合わせて胴体後部側面にルーバー式の補助空気取入口を追加しています。次に前脚を延長して離陸時3度の迎え角をつけるようにして滑走距離を短縮しました。他には空中給油機能の追加などですね。


F-5好きなんですよねえ。
CF-5はカナダ空軍の他にオランダ空軍向けにも生産しています。カナダのCF-5は退役後に一部がベネズエラに売却されています。
カナダのCF-5はヨーロッパのNATO任務用に配備されるはずでしたが色々あって取りやめになりました。でも機体は造ってしまったので、一旦内地に配備していざって時にはヨーロッパへ行けるようにするという運用らしいです。何度かヨーロッパへ出張に行っているみたいですね。
他には空戦演習でソ連機の仮想敵を演じたりCF-18の機種転換訓練で使われたり、色々こなせたようです。


尾部のカバーを外せばエンジンが簡単に取り出せる構造なのが好きです。


CF-5の兵装はF-5と同じそうですけど、武装している写真が見つからないのでよく分からないです。ところがここの個体はロケットランチャー(蓋付き)を装備していました。これは助かりますね。


みんなだいすきLERXです。


この個体は1970年製。カナダ空軍に納品されましたが、なんと1979年まで塩漬けにされました。どうして。
その後は国内の基地を転々としながら1997年までアグレッサー役を務めました。機体はソ連っぽいアグレッサー塗装のままです。


ロッキードCF-104Aスターファイター (Locleed CF-104A Starfighter) です。1954年初飛行。
アメリカ空軍のスカポンタン軍団センチュリーシリーズの一角F-104のカナダ版です。お大臣アメリカ様専用機が多いセンチュリーシリーズの中にあって多く輸出された機種で、主に日本、ドイツ、イタリアといった第二次世界大戦の敗戦国に輸出されました。
カナダ空軍でもF-86Fに代わるNATO軍の戦闘機として単座のCF-104Aと複座のCF-104Dを装備していました。NATOと性能を合わせる意味もあって、CF-104Aは各爆撃機型のF-104G相当の機体でした。カナダのCF-104は内地の訓練部隊の物を除いてヨーロッパに配備されて、NATOの一員として任務をこなしていました。
なお、ヨーロッパのF-104にありがちなこととして事故の多さがあり、カナダのCF-104においても37名のパイロットが事故で殉職しています。


この個体は1957年ロッキード製ですが、ほとんどのCF-104Aはカナディアでライセンス生産されています(ただしCF-104Dはロッキード製)。この個体は1959年までアメリカ空軍で使用された後、ライセンス生産用のモデル機としてカナダに渡ったようです。
カナディアではカナダ向けのCF-104Aを200機、さらにNATO向けのCF-104Gを140機製造しました。


ツルピカの機体です。

というところで今日はここまで。


その57へ→


 
 
 

北米project 5 ~How do you like Canada? その55【2016/6/15~22】

2024-12-08 21:10:00 | 海外旅行記
カナダ航空宇宙博物館の続きです。次の機体は、アブロカナダCF-100Mk.5Dカナック (Avro Canada CF-100 Mk.5D Canuck) です。1950年初飛行。
カナダが独自開発した唯一の戦闘機です。戦闘機と言っても実態は対爆撃機用の迎撃戦闘機で、空戦はおそらく苦手です。
これの開発経緯は米ソ冷戦まで遡らないとならないんですが、つまりはソ連の爆撃機がアメリカまで飛んでいくとしたら北極圏を経由した北米大陸侵攻経路が最短です。そしてその経路上にはカナダが横たわっているため、アメリカ防衛のためにはカナダを盾に・・・もとい防人として頑張ってもらわななりません。カナダにとっちゃそんなの知らんよという事情でしょうけど、間違って自国に核爆弾を落とされてもたまりませんし、NATOやらNORADやらのしがらみもありましょう。
とはいえバカ広い国土を持つカナダに防空基地をいくつも建設するのは限度があります。しかも極寒で辺境の北部にです。その穴埋めのために開発されたのがCF-100なのです。冷戦期の前線戦闘機ということもあってか692機とまあまあ造られました。そのうち50機程度がベルギーに輸出されただけで、あとは全部カナダ空軍で運用されたということです。


そういう経緯で開発された戦闘機なので、分類的には火器管制装置とレーダーを積んで機関砲やロケット弾で武装した複座の迎撃戦闘機です。アメリカのF-86D、F-89、F-94に近いですかね。
アメリカ製迎撃戦闘機との最大の違いはエンジンの数でしょう。CF-100は双発です。これによりマッチョなパワー系戦闘機となって上昇性能は高かったそうです。あとは意外と脚が長い。
公式名称は「カナック」ですがこれはほとんど定着せず、「クラック」とか「リードスレッド」とか呼ばれとりました。前者は降着装置を引き込む時になる作動音、後者はクソ重い操縦桿が由来です。


エンジンは胴体の真横にドカンと配置。特になにか工夫があるわけでもなさそうな。ちょっとイギリス機っぽさもありますかね。
主翼は直線翼で、翼端に燃料タンク(チップタンク)を配置しています。これもこの時代のトレンドです。


エンジンも自国開発のオレンダ11を搭載しています。エンジンも自国製なのは強いですね。


長いおみ足。胴体下にロケット弾ポッドなり機関銃ポッドなりを搭載するので、それの整備性を考慮した設計なのだと思います。


ガンポッドです。これでソ連の爆撃機を撃ち抜きます。12.7mm機銃が8丁もついています。数撃ちゃ当たるの精神です。でも機銃だとあんまり効かなさそうだネ、という話になってMk.4からはロケット弾も選択可能になりました。


CF-100は今までも博物館で何機か見ていますが、どれもロケット弾装備のMk.5だったので、ガンポッドは初めて見ました。ちょっとうれしい。弾倉のケースが物々しいのよ。


物々しい。


ピトー管はここにあります。


この個体は1958年製のMk.5です。高高度性能向上のために翼端が1.8m延長されてます。オンタリオ州ノースベイ基地の第414飛行隊に配備されました。
迎撃機としての任務が解かれると、1972年に電子戦の練習機に改造されました。この時型番がMk.5Dになっています。1979年に退役して、そのままこの博物館まで自力で飛んできました。


水平尾翼は垂直尾翼の中ほどに刺さっています。中々独特。CF-100は超音速機ではないですけども、全遊動水平板ではないのは意外。たぶん主翼の後流の影響を受けないから問題ないんだと思いますけども。


尾部のアップ。


エンジン排気口。やっぱり目立つ工夫は読み取れないかなあ、しらんけど。


胴体下にはエアブレーキ。短距離着陸性能は辺境の基地には欠かせないということでしょうか。


プラット&ホイットニーJ75-P-3軸流ターボジェットエンジンです。CF-100の後継機、CF-105試作機の搭載エンジンでした。他にはアメリカのF-105、F-106、U-2で採用されました。


こっちは、オレンダPS13イロコイ軸流ターボジェットエンジンです。CF-105の本命のエンジンとして、機体と共に開発されていたものです。軽量化のために一部にチタンを使用していて、エンジン界隈では先進的だったそうな。ただし希少な金属だったので原価に跳ね返ってしまうわけですが。
CF-105計画の凍結されると、イロコイの開発計画も道連れに中止に追い込まれてしまったのでした・・・。悲運のエンジンです。

ボーイングCIM-10Bボマーク (Boeing CIM-10B Bomark) です。1959年初飛行。
ソ連爆撃機対策の対空ミサイルです。金食い虫の迎撃戦闘機を作るよりもお手軽だということで、CF-105計画を中止に追い込んだ要因のひとつです。
地上の発射機から垂直に打ち上げられて、ソ連爆撃機を撃ち落とします。発射は2段階あって、1段目は胴体についているロケットエンジンで加速します。初期型は液体ロケット燃料でしたけど、このB型からは固形燃料に変わったので、発射時の即応性が良くなりました。超音速まで速度が上がったら、胴体からぶら下がっている2発のラムジェットエンジンで2段目の加速をします。


対空ミサイルのはずですが、ラウンデルが描かれています。胴体には機番、垂直尾翼にはフィンフラッシュも描かれています。これじゃまるで戦闘機です。
というかアメリカ空軍はこれを無人戦闘機として扱って宣伝していました。型式番号だってF-99です。まるで戦闘機みたいな呼び方ですね。カナダ空軍もこれに乗っかったような感じでしょうか。ただアメリカ空軍もいくらなんでも戦闘機呼ばわりは無理だったみたいで、後に通常弾頭型をIM-99、核弾頭型をCIM-10と変えました。
個人的にはこのF-99呼ばわりは、初の超音速ジェット戦闘機スーパーセイバーの型番をキリ良くF-100と振りたいために、ミサイルに強引に名付けたと考えています。ちなみにF-98も欠番となっていたんですが、これにはファルコンミサイルに当初振られていました。これ、戦闘機に搭載する空対空ミサイルなので、ボマークよりも無理筋ですよね。ファルコンは結局何度も型番を変えられて最終的にAIM-4に落ち着きました。


まるで戦闘機みたいな尾部・・・。ところでこれ、型番がCIM-10Bということは、核弾頭搭載型だったということでしょうか。カナダが核兵器を持つとなると国内世論は荒れそうですが。たぶん、あくまでアメリカからの貸与品だよなどと言って躱していたと思いますが。ヨーロッパ配備の戦闘機搭載用の戦術核でもそんな感じだったみたいですし。ここらへんのアメリカへの従属性の話は風呂敷広げると大変そうなのでここまでにしておきます・・・(手抜き)。

というところで今日はここまで。


【1/87】ユニオンパシフィック鉄道ビッグボーイ蒸気機関車【ギャラリー】

2024-12-06 22:13:28 | 模型ギャラリー
キット:ビッグボーイ機関車(レベル)
仕 様:ユニオンパシフィック鉄道4023号機
 
アメリカ ユニオンパシフィック鉄道の勾配線区用の貨物用蒸気機関車が4000形ビッグボーイです。アルコ社が1941年~1944年に25機を製造しました。世界最大、世界最強の蒸気機関車のひとつと言われています。が、最大とか最強とかほど曖昧な指標もありませんので、なんかとにかくデカくて強そうという程度に捉えておけばいいと思います。
車輪配置は脅威の4-8-8-4です。日本風に書くと2DD2です。1機の蒸気機関車に4軸の走り装置が2つ分あるわけです。この配置はビッグボーイ特有のもので、動機の最大の特徴です。
これは高速貨物列車運行にあたって、勾配区間で補機の連結を不要にして速度向上を狙ったものでした。平坦区間でも速度を出せるように動輪直径は約1700mmあり、高速性も兼ね備えていました。
1962年に全機退役しましたが、8機が静態保存されました。人気のある蒸気機関車なので度々動態保存の話も出ては消えていきましたが、2019年に4014号機が動態復活しています。


長いです。ビッグボーイじゃなくてロングボーイ。


今回作ったレベルのキットは、HOゲージと同じ1/87縮尺です。ただしHO線路での走行は考慮されておらず、いわゆるディスプレイモデルとなっています。その分、プラモデルとしても設計に特化しているので複雑なイメージのある蒸気機関車に反して、部品点数を適度に抑えた作りやすいキットでした。


基本的には黒一色なんですが、ボイラーのガンメタや主連棒の銀がいいアクセントになります。


ビッグボーイだとテンダーも大きいです。車軸は7本もあります。





線路を走ることこそできないですが、HOの蒸気機関車、しかもビッグボーイだと中々の所有感を得られて満足度が高いです。見るほどかっこいい!


ほぼ素組で完成させましたが、ボイラーから生えている手すりだけは、真鍮線に置き換えました。工作の内容は製作記を読んでみてください。


テンダー後部の手すりも真鍮線に替えています。


シリンダーへ蒸気を供給する蒸気官が太くて力強さがあります。


火室がとても広いです。燃料の石炭は火室にまんべんなく投入しなければ燃焼効率が上がらないんですが、こんだけ広いと投炭するのは大変だったでしょう。自動投炭機ってあったんでしょうか。


後ろ姿。


以上、ビッグボーイでした。