■使用キット:オオタキ 1/48 スピットファイアーMk.8
■仕様:オーストラリア空軍第80戦闘航空団クライブ・コールドウェル大佐搭乗機(1945年モロタイ島)
【製作記】
カナダで手に入れたキット第1弾。
オオタキという今はなきメーカーのキットです。金型はマイクロエースが引き継いで今も再生産しています。ただし成形品の出来はオオタキ時代のものの方がいいといううわさ。
簡単な部品構成で組立てやすく、彫刻も繊細です。当時は傑作キットと言われていたようです。
値段の安い昔のキット、それでいてキットの出来はなかなか良い、ということで素組みだけでは終わらずに飛行形態での展示、さらにモータライズ化してプロペラを回転させるという大改造(個人比)を敢行。
途中で投げ出すこともせずどうにか形になりました。満足感も十分得られました。
横から。機体のプロポーションはよく捉えられていると思います。
機体の仕様は3種類から選べまして、私はオーストラリア空軍のコールドウェル大佐の仕様にしました。前に作ったMk Iはイギリス空軍だったから今度はオーストラリアにしようというだけの理由ですが。
当時のオーストラリア空軍のラウンデルはイギリスの蛇の目から中心の赤を抜いた格好のものだったんですね。
ちなみに組立図では機体の迷彩塗装は灰色と緑色の中後期迷彩だったんですが、記事を書くにあたりネットで彼の乗機を調べると茶色と緑色の前期迷彩の写真ばかり出てきました。オオタキの考証大丈夫か・・・?
後ろから。
Mk VIIIという型式は1942年から1600機ほど生産されました。
高高度型のMk VIIを原型に改良したものでマーリン61エンジン搭載。Mk Vの後釜に据えるつもりだったんですが、なんだか量産に手間取っている間にスピットファイアの完成形といえるMk IXが先に出来上がってしまい、Mk IXの方が主力になってしまいましたとさ。生産数も5900機とこっちの方が断然多い。ちょっと経緯がややこしい。
ちなみにMk IXは、Mk VIIIの量産に手こずっているのを見かねて、やけくそ気味にMk Vの胴体にマーリン61を組み合わせただけの間に合わせの機体・・・。
オオタキはよく比較的マイナーなMK VIIIを製品化したもので(一応Mk IXにも作れたはず
腹側。
スタンドと機体は磁石でくっつけているんですが、スタンドの磁石をもうちょい綺麗に処理したかったですけどそこまで知恵が回らなかったので仕方ない。
このMk IIIからペラの4枚化、ラジエーターの増設(これにより機体が左右対称になった)の改良が施されました。ただし先述の通り、先に世に出たのはMk IX。
あとはこの仕様では胴体下中央にスリッパタンクという増槽を付けています。
細部。
迷彩柄の境界はボケ度なしです。
ラウンデルと尾翼の国旗(?)はデカールではなく塗装で表現しました。まあまあ上手くいきましたがまだ練習が必要ですね。
アンテナ線にはモデルカステンのストレッチリギングを使いました。線に伸縮性があるので金属線よりもテンションが付けやすく、張りのある線に仕上がりました。
そして、モーターのスイッチを入れてプロペラ回転!うおぉ、かっこいい!黄色の輪が見える!
取り付けが甘くてちょっと軸がぶれてしまいますが、初めてにしては上々でしょう。
プロペラを回すと扇風機よろしくちゃんと風が流れてきます。紙飛行機みたいに投げれば飛んで行くんではないかと思います(でも投げない
以上、スピットファイアMk VIIIでした。