中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
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Vol. 119 日本六大古窯

2012年02月14日 19時39分06秒 | 茶道

   昨日のお稽古は茨木市。
   お稽古の場として、お借りしてるカルチャーセンターは、お茶室にもなっています。
   
   
   半間床には今月の設えが・・・花は「桃、柳、椿」と春の装い。
   お軸は「無事是貴人」・・・ぶじこれきにん・・・

   無事是貴人の禅語は、よくお茶席の掛け軸に使われます。ポピュラーな言葉です。
   ・・・何より無事であることが目出度いことであり、無事に日々の生活が出来ることは尊く。
   そのことが出来る人こそが、貴人である・・・現在はそのように解釈されているようです。
   出典の「臨済録」における本来の意味合いとは少々違っているとのことですが・・・

   私たちは、前述のように教えていただきました。

   ところで「茶道」で忘れてならないのは、焼き物の歴史です。
   日本六大古窯・・・・これは日本古来の伝統を守り続けてきた窯の事です。

   *瀬戸窯 *常滑 *越前 *丹波立杭 *信楽 *備前・・・以上六大古窯。古く、室町、桃山時代から続く窯です。
   これらは、磁器ではなく、陶器(須恵器系統)つまり土をそのまま焼きあげた物です。
   現代の磁器・・・日頃使用している皿や茶碗のような焼き方・・・は秀吉が「文禄の役」の際、朝鮮より連れ帰った
   陶工達の手になる物だと伝えられています。(萩焼もそうです)
   
   1616年。李参平が、有田の泉山で白磁土を発見、我が国で初めて磁器が焼かれたのです。(1600年が関ヶ原の戦い)
   有田は、我が国の磁器焼きの発祥の地なのですね。

   焼き物のほんのさわりのお話でした・・・すべては、高木宗信先生からご教授いただきました。

   私の秘蔵品の「備前」  松井興之作

   私の愛蔵品の「萩焼」  水尾峰雪作

   私の目利き品「立杭」  清水昌義作
   
   うっかり萩を割ってしまいましたので「金」で接ぎました。なかなかの貫禄が出て「怪我の功名」となり・・・
   萩は50年、備前は40年を経ています・・・

   私が死んだら、これらのお道具はどうなるのかなあ・・・


     
   
コメント (4)
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