昨日のお稽古は茨木市。
お稽古の場として、お借りしてるカルチャーセンターは、お茶室にもなっています。
半間床には今月の設えが・・・花は「桃、柳、椿」と春の装い。
お軸は「無事是貴人」・・・ぶじこれきにん・・・
無事是貴人の禅語は、よくお茶席の掛け軸に使われます。ポピュラーな言葉です。
・・・何より無事であることが目出度いことであり、無事に日々の生活が出来ることは尊く。
そのことが出来る人こそが、貴人である・・・現在はそのように解釈されているようです。
出典の「臨済録」における本来の意味合いとは少々違っているとのことですが・・・
私たちは、前述のように教えていただきました。
ところで「茶道」で忘れてならないのは、焼き物の歴史です。
日本六大古窯・・・・これは日本古来の伝統を守り続けてきた窯の事です。
*瀬戸窯 *常滑 *越前 *丹波立杭 *信楽 *備前・・・以上六大古窯。古く、室町、桃山時代から続く窯です。
これらは、磁器ではなく、陶器(須恵器系統)つまり土をそのまま焼きあげた物です。
現代の磁器・・・日頃使用している皿や茶碗のような焼き方・・・は秀吉が「文禄の役」の際、朝鮮より連れ帰った
陶工達の手になる物だと伝えられています。(萩焼もそうです)
1616年。李参平が、有田の泉山で白磁土を発見、我が国で初めて磁器が焼かれたのです。(1600年が関ヶ原の戦い)
有田は、我が国の磁器焼きの発祥の地なのですね。
焼き物のほんのさわりのお話でした・・・すべては、高木宗信先生からご教授いただきました。
私の秘蔵品の「備前」 松井興之作
私の愛蔵品の「萩焼」 水尾峰雪作
私の目利き品「立杭」 清水昌義作
うっかり萩を割ってしまいましたので「金」で接ぎました。なかなかの貫禄が出て「怪我の功名」となり・・・
萩は50年、備前は40年を経ています・・・
私が死んだら、これらのお道具はどうなるのかなあ・・・