中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
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Vol. 125 吉野弘さんの詩

2012年02月20日 16時10分45秒 | 日記
   14日以来「吉野弘」さんの詩「祝婚歌」がしきりに思いだされ・・・
   掲載してよいものかどうか、迷っていました。
   検索してみますと、吉野さんのコメントが目にとまりました。

   「この詩は民謡のようなもの・・・作者の名前がなくても、作品を喜んでくれれば・・・。著作権はいらない」
   素晴らしい!清らかで飾らないお人柄。フワッと心が温かくなりました。

   この方ならではの 「祝婚歌」・・・お言葉に甘えて・・・全文を  少々長いです

   二人が睦まじくいるためには
   愚かでいるほうがいい  
   立派すぎないほうがいい
   立派すぎることは 
   長持ちしないことだと気付いているほがいい
   
   完璧をめざさないほうがいい
   完璧なんて不自然なことだと
   うそぶいているほうがいい

   二人のうちどちらかが
   ふざけているほうがいい
   ずっこけているほうがいい
   
   互いに非難することがあっても
   非難出来る資格が自分にあったかどうか
   あとで疑わしくなるほうがいい

   正しいことを言うときは
   少しひかえめにするほうがいい
   正しいことを言うときは
   相手を傷つけやすいものだと
   気付いている方がいい
 
   立派でありたいとか
   正しくありたいとかいう
   無理な緊張には
   色目を使わず
   ゆったりゆたかに
   光を浴びているほうがいい

   健康で風に吹かれながら
   生きていることのなつかしさに
   ふと胸が熱くなる
   そんな日があってもいい

   そして
   なぜ胸が熱くなるのか
   黙っていても
   二人にはわかるのであってほしい

      18年ほど前、教え子の結婚式でのスピーチでお聞きし。いたく感銘!を受け。
      2月14日にはいつも思いだしては噛みしめているのです。
      ホントにネ。相手あっての自分よネ。
      この日は私たちの結婚記念日。
      健康で、穏やかな「人生」を過ごせますよう・・・

   
コメント (7)
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