中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
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Vol. 413 季節の歌

2013年09月11日 11時54分36秒 | 日記
   
   写真は三十六歌仙・・・一部分ですが。
   「三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)」は、平安時代中期の公卿・藤原公任(ふじわらのきんとう・966~1041年)
   が著した「三十六人撰(さんじゅうろくにんせん)」に紹介されている、優れた三十六人の和歌の名人を指しています。

   その内の一人「凡河内躬恒 ・おおしこうちのみつね」
   
   心あてに折らばや折らむ初霜のおきまどはせる白菊の花
    *こころあてに おらはやおらむ はつしもの をきまとはせる しらきくのはな (定家仮名遣)     
   百人一首の29番。ご存じの方も多いと思います。

   私はこの歌も好きですが、一番のお気に入りは、次の一首。
   「夏と秋と行きかふ空の通いぢはかたへすずしき風や吹くらむ」

   去ってゆく夏とやって来る秋が、空の通路ですれ違う。
   まだ夏で暑いのだが、秋がすでに待機していて、その秋が待機する側だけ 
   通路に涼しい風が吹くというのです・・・なんという素晴らしいユーモア!感性! 
 
   感嘆の他ありません! 

   「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」 
   やはり三十六歌仙の一人「藤原敏行」の歌・・・あまりにも有名なこの歌。
   
   どちらにしても、こんな遠い昔から「季節の変わり目」に興味を持って歌にしてきたのですねえ!
   日本独特のデリケートな季節感は、こういった歴史の積み重ねによっているのでしょうか!
   季節の変わり目に興味を持って歌にしたのは、おそらく「日本人」だけではないでしょうか!

   日中はまだ夏!
   でも、朝夕はすっかり涼しく「秋虫」のこえも喜びを伝えてくれます。
   そんな今日、秋の歌のお知らせをしたくなりまして・・・

   皆様ご訪問有難うございました・・・・・・
      
コメント (4)
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