67camper's Blog

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バレルの代表的ライブ録音

2008-02-13 03:04:15 | jazz & vocal
At The Five Spot Cafe/Kenny Burrell
(Blue Note 4021)


 伝説のジャズクラブ”ファイブスポット”はニューヨークマンハッタンのLower East Sideにありセロニアス・モンクのホームグラウンドとして、そしてエリック・ドルフィ等の伝説的ライブが行われたことでも知られています。ギターのケニー・バレルもここに出演し名門ブルーノートに魅力あるライブアルバムを録音しています。バレルのライブというと、なんといってもアーゴのビレッジヴァンガードのライブだと思いますが、これに匹敵するライブ録音が本日のアップです。

 アーゴのライブがリチャード・デイヴィスとロイ・ヘインズのトリオという小編成であるのに対してこのアルバムではフロントにサックスを入れている点、ピアノを入れている点が異なります。メンバーは幻のサックスプレイヤーといわれるTina Brooks(ts), Burrell(g), 曲によってミスター3連符のBobby Timmons(p)とパウエルマナーのRoland Hanna(p)がピアニストをつとめ、重厚なピチカートのBenTucker(b)そしてこういった若手ミュージシャンと好んでプレイしたというArt Blakey(ds)が参加しています。A-1のGillespieの"Birks Works"からバレルのブルージーなギターが炸裂します。そしてBrooksのテナーがfeatureされます。A-2のHallelujahとB-3の36-23-36でピアノを担当するハナのプレイが素晴らしいですね。低音を生かしたプレイは他の曲でピアノを担当するファンキーなティモンズとは全くスタイルが異なり、そのブルースフィーリングあふれるピアニスティックなプレイは改めてハナの実力を認めざるをえません。B-2のバラード"Lover Man"のバレルのプレイも光りますね。

 所有盤はUnited Artistsの青白ラベルのモノラル盤です。BNを代表するライブアルバムの一つと思います。バレルのギターもさることながら共演陣の素晴らしいプレイが光るハードバップアルバムですね。