67camper's Blog

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ジャズテットのゴルソンハーモニー

2008-02-28 00:05:38 | jazz & vocal
Big City Sounds/The Jazztet
(Argo LP 672)


 アーゴのベストセラーというとアルバム数で行くとラムゼイ・ルイスやアーマド・ジャマルのアルバム群が思い出されますが、アート・ファーマー、ベニー・ゴルソンを中心とするジャズテットのアルバム群も負けず劣らずジャズファンのハートをぐっとつかんでいるのではないかと思います。ジャズテットではゴルソンの作曲の才能と、3管3リズムに寄る厚いアンサンブルと憎い編曲、そしてソロイストの熱いアドリブを駆使して独特のグループサウンドを作り出した点が重要でモダンジャズ史上でも一つのコンセプトを貫いたグループとして重要であろうと思います。本日はこのジャズテットの一枚をアップしますね。

 録音60年9月、ジャズテットはオリジナルメンバーにはマッコイ・タイナーやカーティス・フラーががいたのですが、メンバーの入れ替わりもあり本アルバムではArt Farmer(tp), Benny Golson(ts), Tom McIntosh(tb), Cedar Walton(p), Tommy Williams(b), Albert Heath(ds)のセクステットです。楽曲的にも、ゴルソンのオリジナルが4曲で"The Cool One", "Bluen On Down", "Bean Bag", "Five Spot After Dark"が取り上げられています。特に重要なのがA-1の"The Cool One"とB面最後の"Five Spot After Dark"でゴルソンの作曲の才能を100%示した佳曲ですよね。A-1を聴くと美しいメロディ”おおっ、ジャズテット”という厚いサウンドにニンマリです。Five Spot ~"に関してはその美しさについては説明不要ですよね。他にも"Hi Fly", "My Funny Valentine", "Con Alma", "Lament"などジャズを代表する名曲のセレクションがうれしいですよね。双頭リーダーのファーマー、ゴルソンのプレイ、サウンドが素晴らしいのは言うまでもありませんね。

 所有盤はアーゴのプロモでホワイトラベルのモノラル盤です。コーティングが効いたカバーも秀逸です。