67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

JMにおけるキース・ジャレットとチャック・マンジョーネ

2008-10-10 04:23:13 | jazz & vocal
Buttercorn Lady/Art Blakey
(Limelight LS86034)


 ジャズ・メッセンジャーズはモダンジャズを語る上では避けて通れない名グループで多くの有能なプレイヤーを輩出した名門コンボです。最も人気の高かったモーガン/ゴルソン/ティモンズのグループをはじめ、このあとの3管のセクステットのグループなども極めて魅力的ですよね。さらに、その後もブレイキーの新人発掘は続きます。マルサリス兄弟などは最後のフロントといってもいいですよね。一方、ソロピアノで知られるキース・ジャレットやフュージョンで有名になったチャック・マンジョーネもこのグループに去来したビッグネームです。勿論この時点では新人なのですが、新しい五重奏団で西海岸ハーモサビーチのライトハウスに出演し旗揚げレコーディングをしたJMも忘れられませんね。

 メンバーはChuck Mangione(tp), Frank Mitchell(ts), Keith Jarrett(p), Reggie Johnson(b)そしてBlakeyです。サイドAはマンジョーネ作のカリプソのタイトル曲”Buttercorn Lady"で幕をあけます。A-2の"Recuerdo"もそうですがキースのソロ、マンジョーネのマイルスライクなソロがいいですね。A-2の御大のロングソロがまたいいですね。B-1の"Between Races"はFrank Mitchellのショーケースですね。B-2の"My Romance"におけるチャックとキースのリリカルなプレイも聴きものですよ。

 所有盤はライムライトのピンクラベル、盤が薄いのでおそらく再発でしょうね。JMにおいてはあまり話題に登りませんが、マンジョーネ、キースのJMデビューを捉えた貴重な録音であろうと思います。

白人バイオリンなら、やはりステファンだ!

2008-10-08 06:39:14 | jazz & vocal
Improvisations/Stephane Grappelly
(EmArcy MG36120)


 あの孤高のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトとの共演で知られるバイオリニストが本日の主役、ステファン・グラッペリです。1908年、フランス、パリの生まれで1997年に他界していますので20世紀をフルに生きた音楽家と言えますね。ジャズだけではくくれない幅広い領域で活躍しており、ジャズ・バイオリニストと言う言葉で彼のプレイを片付けられません。やはり音楽家ですね。ジャズではオスカー・ピーターソンとの共演が知られていますよね。黒人では、以前アップしたスタッフ・スミスなどが知られていますが、ヨーロッパの香りがする白人のプレイヤーではやはりステファンははずせませんね。本日は、彼のパリ録音のEmArcy盤をアップいたします。

 メンバーはMaurice Vander(p, harpsicode), Pierre Michelot(b), Baptiste "Mac Kac" Reilles(d)のトリオとステファンのカルテットです。ジャケにはQuintetと表記されていますがどう聴いてもQuartetにしか聴こえませんね。この辺りのいきさつに詳しい方がおられましたらご教示ください。選曲もアメリカのスタンダードばかりになってます。A-1の“The Lady Is a Tramp"からAラスの"S'Wondeful"まで一気に聴きとおせます。とくにA-4の"A Nightingale Sang In Berkeley Square"の哀愁に満ちたプレイが好きですね。B面も"Body And Soul"などスタンダードのオンパレードですが、やはり個人的にはA面ですね。

 所有盤はラージドラマーのEmArcyのプルーラベル、オリジナルです。勿論、モノラルです。この辺りをアップするとなると、いよいよネタ切れかな・・・。

朴訥なデックス/ドリューのコンビが最高ですね!

2008-10-07 00:41:48 | jazz & vocal
Daddy Plays The Horn/Dexter Gordon
(Bethlehem BCP-36 jp. reissue)


 デックスと言うとその長い芸歴から、各年代に有名盤を作成していることで知られる名テナー奏者ですよね。1923年の生まれと言いますから、40年代から50年代はじめにかけてのライオネル・ハンプトン楽団、ワーデル・グレイトの共演時代、50年代には不遇といわれながら本日アップのベツレヘム盤やドゥートーン盤の好アルバムを作成、そして油の乗り切ったブルーノートの諸作が光る60年代、欧州にわたってSteeple Chaseに吹き込んだ70年代、そして映画出演と各時代にきらりと光る活躍をしていることがわかりますね。本日は、前記のベツレヘムのワンホーンアルバムをアップします。

 55年録音で、ゴードン、Kenny Drew(p), Leroy Vinneger(b), Larry(Lawrence) Marable(ds)のカルテットです。ワンホーンカルテットの多いゴードンですが、このDrewとの共演は後のSteeple Chase時代にも見られますが、断然こっちに軍配があがりますよね。古くさい録音のためかも知れませんが、何とも言えないノスタルジックなフィーリングは遥かに70年代のバスバス録音を凌駕しています。ゴードンもドリューも70年代に見られる豪華絢爛なプレイではなく質実剛健な朴訥なプレイでリスナーを魅了してくれます。その特性はA-1のタイトル曲"Daddy Plays The Horn"にいきなり現れており、ゴードンもさることながらややこしいことをしないDrewのピアノには引き込まれます。そして、A-3の"Darn That Dream"や”B-2の"Autumn In New York"にはゴードンのバラードプレイの真髄が聴けると思います。特にニューヨークの秋の演奏はこのスタンダードの名バージョンの一つと言っても過言ではないですよね!これ一曲で買いの一枚といえますね!

 もちろん所有盤はコロンビアが出した国内再発盤です。Howord Stabinが描いたイラストのガイとテナーのコンビネーションも絶妙の好カバーと思います。

ハンク・モブレイ、あえて最高傑作を聞いてみる!

2008-10-06 00:01:41 | jazz & vocal
Soul Station/Hank Mobley
(Blue Note BST84031, jp reissue)


 改めて聴いてみるとこれほどグルービーなテナー吹きはいないですね。ハンク・モブレイ、偉大なる2流テナーと異名を取るサックスプレイヤーですよね。そんなに急速超のプレイをする訳でもないし、一聴、ゆったりしたもっさりしたサウンドに聴こえます。初めて、このモブレイの最高傑作を聞いたときの印象は、「ケリーの軽快なピアノ、ブレイキーのロールがいいなあ!」でした。それから新潟ジャズフラッシュで繰り返し聞いたこのソウルステーションのA面でスルメのようなモブレイの魔力の虜になったのは言うまでもありません。てことで、久々に聞いてみた"Soul Station"、「やっぱりこれやねぇ!」って感じです。普段はDippin'が多かったですが、本日はこのソウルステーションです。

 メンバーは説明するまでもない、モブレイ、ケリー、チェンバース、ブレイキーのワンホーンカルテットですよね。A-1の"Remember"から馴染みのテーマが流れてくると、1980年前後のフラッシュのカウンタの光景がまぶたに浮かんできますね。確か、マスター、ジャケにナイロン袋をかぶせていたなぁ・・・。この曲のグルービーな演奏が本当にいいですね。" This I Dig of You"はモブレイのオリジです。ハードバピッシュなアドリブの洪水で一気に走りますね。ケリーのピアノも絶好調ですね。次のブルースもモブレイのオリジナルブルースで4者のブルース・フィーリング溢れる共演が最高ですね。とにかくこのA面ですね。繰り返し聞いた3曲、久々に新潟の夜を思い出す一枚ですね。

 所有盤は当時音が良いと言われた“フラッシュ”と同じのキングの国内再発盤です。まあ、オリジナルは一生手に入れることはないでしょうけどね。

久々にアニタを!

2008-10-05 00:19:37 | jazz & vocal
Cool Heat/Anita O'Day
(Verve MGV8312, jp reissue)


 白人美人ボーカルを得意とする方は結構いるものですが、誰がいちばんジャジーかと言えば、やっぱりこの人をおいて他には考えられない。アニタ・オデイは”真夏の夜のジャズ”でみせたジャジーなボーカルとステージ映えする容姿で、おそらく最も人気のある白人ボ-カルかも知れませんね。本日は、VERVE時代の膨大なレコーディングの中からジミー・ジュフリーのオケとの共演盤をアップしますね。

 このアルバムは最も油の乗り切った59年、アニタ39才の録音と言います。ジュフリーオケのパーソネルは残念ながら不明ですが、室内楽的なジュフリーとジャジーで熱いアニタという一見ミスマッチとも思える組み合わせが不思議な効果を上げている一枚とも言えますね。A面では、イントロなしで始まるA-1の"Mack The Knife"とスキャットで始まる"Gone With The Wind"の歌唱が好きですね。スマートさが際立つアニタ、最高です。勿論、得意の熱いボーカルが聞ける"Hooray For Hollywood"もいい出来です。B面でも、徐々にテンポを速めて行く"If I Had You"の構成が面白い。B-2の"Come Rain or Come Shine"やB-4の"My Heart Belongs To Daddy"のグルービーな味もアニタならではですね。

 所有盤はポリドールが出した国内盤再発です。アニタもコレクションの初期に買ったものが多く国内盤が多いですね。

庭でダッチオーブン料理を!

2008-10-04 22:48:18 | キャンプ

 先日のダッチオーブンで焦がしてしまったリベンジで、再度チキンの蒸し焼きに挑戦してみました。今回は、オイルを充分にひいて、最初にチキンの表面を軽く焼きました。タマネギの輪切りを下にしいて焦げ防止として、そのうえにチキンを置いて、トライポッドで火加減を調節し、約40分bakeしました。味が濃縮されたチキンが焼き上がり、全員満足!!!

 ちなみにチキンの下ごしらえは塩/胡椒とチューブに入ったすり降ろしのニンニクのみでした。タマネギからでる水分とで絶妙の煮汁がでてその中で焼かれたチキンは絶品でしたね!

 これでやっとキャンプで使えそうです。

いくつになっても誕生日はいいものだ!

2008-10-02 21:12:31 | ファッション

 年齢を重ねると、誕生日だからと言って特に感慨もないのが普通かもしれませんね。子供が、学習塾があって自宅での誕生日の夕食もバラバラです。てなわけで、特にケーキもなし、ごちそうなしの普通の夜になりました。それでも、業者の方から思いがけないプレゼントをいただいた。画像のイスは自前です。昔のLLBean製のもの。名前はモザイクで失礼します。

 自分は中学校時代から自他ともに認めるアイビーファンですが、それを知ってた友人の2人がJ-pressのヘンリーネックのグリーンのカットソーをプレゼントしてくれました。ブルージーン等にぴったりのこの秋のアイテムです。もう少し涼しくなると着れそうですね。

 ちょっと味気ない誕生日になりそうだったのですが、このJ-pressは思いがけない贈り物で嬉しい一日になりました。


ハーレムノクターン

2008-10-02 02:53:25 | jazz & vocal
Swing's The Thing/Illinois Jacquet
(Verve MV2660, jp reissue)

 昔から日本のS小屋の定番ソングとして知られているのは、ベサメムーチョとハーレムノクターンと相場は決まっていますね。こういった曲はムード系のテナーで吹奏されたバージョンが有名でシル・オースティンやサム・テイラーが知られていますが。ジャズではベサメはペッパーこのハーレムはジャケーの演奏がやっぱり有名でしょう。という訳で、本日はこのジャケーのハーレムを収録した一枚をアップいたします。

 メンバーはジャケーのテナー以外では、リトルジャズことRoy Eldridge(tp),  Jimmy Jones(p), オスカー・ピーターソンのグループからRay Brown(b), Herb Ellis(g), ドラムに”パパジョーンス”ことJo Jones(ds)が参加しています。問題のハーレムノクターンはA-2に配され、圧倒的なエロいテーマからジャケーのバラードに於ける卓越したテクニックを聞くことができますよ。A面ではロイのオリジナルブルースである"Las Vegas Blues"が冒頭で取り上げられており、ここでのエリスのイントロなども実にレイジーでいい感じです。B面の"Have You Met Miss Jones?"や"Lullaby Of The Leaves"等のミディアムテンポの曲ではジャケーの良く唄うテナーが堪能できますよ。

 この辺りは所有は全て、国内盤です。勿論、ジャケーで最初に購入した一枚です。やはり、ハーレムノクターン1曲で購入に値するジャケーでは必携の一枚と思います。

やはり「D」の景色がよく似合う!

2008-10-01 05:29:26 | Volkswagen

 最近、アメリカのジャズファンから連続的にメールを戴いた。どうやら自分のblogを見たらしく、自分もかつては空冷VWのオーナーだったと言う。彼の義兄弟が西独ハイデルベルグに留学中に乗っていたという65年式VWsedan(見たところUS'66, すなわち自分の66bugと同じ年式のように思えます。)の画像をいただいた。ドイツの風景が実に美しく、Ruby RedのVWが素晴らしくとけ込んだ画像です。やはり「D」の風景との相性は抜群ですね。



 Frank自身もVWのオーナーであったようで、63年式に乗っていたといいます。このB&Wフォトが歴史を感じさせるGood Pictureですね。ということで、急遽アップいたします。