心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

答えはひとつじゃなくて

2012-09-26 | 木簡
                    集字木簡千字文より (半紙)


今日も木簡をば。

筆はお気に入りの 仿古堂 の兼毛(羊毛・馬毛)の長々鋒「雅」。
弾力があって、切れもよく、自分の木簡臨書には向いてると思う。
和筆なのに、価格も割合お手ごろ価格 

知らず知らずのうちに、小筆から大きな筆までざっと数えたら
使ってない筆も含めると200本以上。

けれどその中で、お気に入りの筆となると、ほんの数本。
自分がどんな線を探しているのか、どんな作品を書きたいのかによって
筆との出会いや相性も大事でして。
あ、それを言ったら、紙、墨も、雅印も印泥の色・・・等々。

たった1枚の半紙の作品の中にも、それに加えて
習練、集中力、そして感激や感性も加えていくわけで。

たとえばこの四文字を、半紙の中でどう構図を取るか、
どんな線で、余白、余韻、書体・・を、どれくらいの種類でもって書けるか、
私の師はいつもそんな課題を下さって、それに挑戦するのが楽しかった。

もちろん、いつも師にはかなわず、参りました~だったけど
こんな私とのかけ合いに、師はいつも根気強く、けれど遊び心満載で
おつきあい下さっていたなぁと、ふと懐かしく。

「いくつ引き出しを持っているか、だ」
「答えはひとつじゃない」

師はそれを教えて下さったのかなと、ありがたく 
まだまだ修行は続くのでありました~。



こちらもお時間ありましたら→ インテリアの書
コメント (2)
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