前から行ってみようと思っていた国立近代美術館(MOMAT)の「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」に出かけるついでに、皇居東御苑に足を伸ばし、さらにまたもや東京国立博物館(東博)に行ってきました。
きょうの行程は、
自宅
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というものでした。
MOMATの「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」のことは後日に廻し(かなり良かった)、皇居東御苑のところからスタートします。
皇居が江戸城跡にあることはいうまでもないでしょうけれど、宮殿がある場所は旧西ノ丸、御所や宮中三殿がある場所は吹上(庭園)、日本武道館やMOMAT、国立公文書館、科学技術館がある場所は北ノ丸、そして、江戸城の中枢だった旧本丸・二ノ丸・三ノ丸だった場所にあるのが東御苑です。
皇居東御苑は一般に無料公開されていまして、出入口は、大手門、平川門、北桔橋門の3ヶ所あります。
私は、MOMATから最も近い北桔橋門から「入城」しました。
この「北桔橋門」、「きたはねばしもん」と読みまして、その名のとおり、江戸時代には跳ね橋が架けられていたようです。
お堀を大型船が通れるように跳ね橋にしたわけではありません。
北桔橋門の近くにある西桔橋門と共に、どうして跳ね橋にしたのかといいますと、っつうか、想像するに、防御のためです。
普通、お城の門をくぐると、90度曲がったところにもう一つの門があり(枡形)、進んで行くと更に枡形があって、、、と、天守まで何カ所も試練をくぐり抜ける必要があるのですが、この北桔橋門(西桔橋門も)を入るとすぐに眼前には、
天守台があります
江戸城本丸は、南から、公的な場「表(おもて)」~将軍の官邸「中奥(なかおく)」~将軍の私邸「大奥」と並び、天守台は大奥の北西端に位置していたわけで、北桔橋門は勝手口っつうか、本丸の裏口みたいなもの。
簡単に出入りできる一方で、歓迎されない出入りが難しい構造が必要、それならば跳ね橋で、という発想だったのではないかと想像します。
天守台に上り、本丸跡を見下ろしてみました。
往時はこの広い地域にビッシリと建物が連なっていたなんて(こちらで書きましたっけ)、私の想像の域を超えています。
ところで、天守台に上ると、天守台そのものの広さはたいしたことがありません。
周りで「あんまり広くないネ」なんて声が聞こえましたが、確かに
しかも、天守台の土台(石垣)自体が高くありません。
この土台の上に5重5階の天守がそびえ立っていたんですかぁ…。
ところで、天守台の石垣がちょっと不思議でした。
北側はこんな風にピシッとなっているのに、
南側はといいますと、
なんとも丸っちい…
とても同じ建築物のものとは思えないほど違います。
修復の有無の違いなのか、別の理由があるのか、よく判りません。
ところで皇居東御苑には、あちこちに案内図や休憩所や喫煙コーナー
が整備されていますが、現在の様子と江戸城だったころの間取りの対比が難しいのが難点です。
忠臣蔵でおなじみの「松の廊下」跡は表示があるものの(ご丁寧に松も植えられている)、
本来ならもっと大事な場所だったはずの「大広間」とか「白書院」とか「黒書院」の場所は表示がなく、漠然としか判りませんでした…
でも、観光客・来訪者の大部分の関心の的は、この「松之大廊下跡」の表示だったっり、植えられている植物だったようで、私のような人間は少数派なのかもしれません。
このあと、私は江戸城の公式登城ルートを逆に、つまり、下城ルートを辿って大手門に向いました。
本丸の入口、「中雀(ちゅうじゃく)門」跡、
大番所が守る「中之門」跡、
百人番所が守る「大手三の門」跡、
元は大手門の外、お堀に架かる橋のたもとにあったという「同心番所」、
そして、江戸城の正門「大手門」の枡形を通って、
大手町へと退出したのでありました。
この後、東京駅のエキナカで遅い昼食を摂った後、東博
に行きますと(きょうの最大のお目当ては国宝「普賢菩薩像」)、前回から中1週だというのに「季節の展示」になっていました。
本館2階の8室「書画の展開―安土桃山~江戸」には、
大石良雄(内蔵助)の書状が展示されているし、10室「江戸の浮世絵と衣装」には、
葛飾北斎の「假名手本忠臣蔵」11枚揃を初めとして、忠臣蔵関連の作品がズラリ
今にして思えば、8室で展示されていた貫名菘翁の書「いろは屏風」も「仮名手本」への引っかけか?
やはり日本人って忠臣蔵が好きなんですなぁ…。
ということで、、、、MOMATの「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」とその他の東博での話はまた後日。
つづき:2012/12/03 美術にどきどき、わくわく!(その1)