新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

美術にどきどき、わくわく!(その1)

2012-12-03 23:00:06 | 美術館・博物館・アート

「時節柄、江戸城本丸跡に行ってみた」のつづき、東京国立近代美術館(MOMAT)で観た「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」のお話です。

121203_1_01

121203_1_02 この展覧会には、「東京国立近代美術館開館60周年記念特別展」の冠がついていまして、フライヤーから転記しますと、

今年開館60周年を迎える東京国立近代美術館は、この重要な年を記念して、全フロアを使い、日本近代美術の100年を回顧する大展覧会を開催します。
60年間の収集活動の成果を問う第1部が縦糸とすれば、60年前の日本における近代美術館誕生の時代を考察する第2部は横糸であり、両者が緊密に連動して、みなさまにさまざまな感動を投げかけることでしょう。

という気合いの入った展覧会です。
実際、MOMATの収蔵品(寄託品を含む)で構成された第1部 MOMATコレクションスペシャルでも、他館の所蔵品が中心の第2部 実験場1950sも、ありふれた表現ながら、かつて教科書事典TVで観たことのある作品が、惜しげもなく、 これでもかっ とばかり、全部で約500点
いやぁ~、満喫いたしました 楽しみました
これで入館料1300円だなんて、申し訳ない くらいです
展覧会のタイトルにある「ぶるっ」と来た作品を全部採り上げていたら、この記事は終わらない、ずっとって感じで、もう、とにかく「どきどき、わくわく」の連続でした。

そんな作品群の中から、特に「どきどき、わくわくした作品をいくつか書き残しておきます。

   

先月、世田谷美術館に行ったとき(記事はこちら、、、、って、まだ「対話する時間 世田谷美術館コレクションによる現代美術展」のことを書いていなかった)、次の企画展が「生誕100年松本竣介展」だと知り、ふ~ん、そうか…程度の感覚だったのですが、この作品を観たとき、「絶対に行くぞと心に決めました

121203_1_03

「建物」(1948年)です。

どこがどのように良いのか、、、、は文字にできないのですが、でも、好き
こりゃ、理屈じゃないですナ。
ただ、上に載せた画像が現物の魅力を伝えてくれないのが残念です

好きといえば、やはり、佐伯祐三の作品は外せません

121203_1_04

いいなぁ~、好きだなぁ~
風景も人物もぼんやりしながら、ポスターの文字だけがクリアに目に飛び込んできます。
そして、それでいながら、パリの風とか匂いが漂ってくるような気がします。

続いて日本画、、、なんですが、やはり切りがありません

東山魁夷「秋翳」は、一見、シンプルな絵なのですが、

121203_1_05 よくよく観ると、

121203_1_06 「木を見て森を見ない」ならぬ、「木を描き森を描く」ですなぁ
いやぁ、素晴らしい

小倉遊亀「浴女 その一」も好きだなぁ

121203_1_07

そして、デザイン感覚の鋭さが際立つ(ように見える)福田平八郎「雨」

121203_1_08 どうしてこの作品のタイトルが「雨」なのかと、一見不思議に思うのですが、よくよく見ると

121203_1_09_2 降り出したが、に染み込んで、跡を描いています。
ベランダに置いた鉢植えの乾いた土に水をあげたときの、水が土に染み込んでいく感じ が思い出されて、それこそ乾いた心が潤っていく、そんな感じがします。

まだまだ書き足りませんので、まだまだ続きます。

つづき:2012/12/04 美術にどきどき、わくわく!(その2)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする