新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

紀伊半島旅行記(その5:熊野 後編)

2014-05-18 13:39:09 | 旅行記

「紀伊半島旅行記(その4:熊野 前編)」のつづきなんですが、昨夜、NHKニュースを見ていると、「その4」に登場した補陀洛山寺の話題が出てきました。


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ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されている、和歌山県那智勝浦町の補陀洛山寺で、かつて極楽浄土を目指して海を渡った僧侶たちを供養する恒例の春まつりが17日、行われました
那智勝浦町の補陀洛山寺は、平安時代から江戸時代にかけて僧侶が人々の幸せを願って極楽浄土を目指し、1人で舟に乗って海を渡る「補陀洛渡海」と呼ばれる修行が、20回余りにわたって行われたことで知られ、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されています。
17日は、海を渡った僧侶たちを供養する恒例の「春まつり」が行われ、およそ60人の参拝者が「家内安全」や「身体健全」などと書かれた護摩木をたいて祈りをささげました。


だそうです。
2週間以上も前の旅行記を書いた当日にTV補陀洛山寺のお祭りを見られるなんて、ホント、奇遇でした


   


今回の紀伊半島旅行中、ドシャバシャと写真を撮りまくり、ついにはメモリーカードが満杯になってしまう事態に陥ってしまったのですが(いつの間にか「連写モード」になっていたことも原因の一つ)、大門坂の写真はあまり撮っていません。
この日、ひたすら雨が降りしきっていましたので、写真を撮るには、左手で傘を差しながら雨ガッパの懐からカメラを取りだして、レンズキャップを外し、レンズフィルターの曇りをぬぐって、右手でカメラを構えて撮影、、、なんてかなり手間でして、大門坂では参道を登ることに気持ちが集まっていたのだと思います。
結局撮影したのは、多富気王子跡とか、


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かたわらの、かなりユルい不動明王が印象的な庚申塚とか、


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歴史と現代が接近するような眺めくらいのもの。


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それにしても、わずか1kmそこそことは言っても、ひたすら上り坂は結構厳しい
視界の先にゴールが見えたときはホッとしました。たった20分間の「登山」なんですけどね…


140518_1_05 紀伊勝浦駅前からの路線バスの終点がある那智山駐車場には何台もの観光バスが止まっていて、那智山観光センターは多くの善男善女で賑わっていました。
私もその中に混じって、黒飴ソフトソフトクリームを食しました。リンク先の記事に登場するのとは違う(紀州備長炭は入っていない)のですが、これがうまかった


那智駅から那智山駐車場で歩くうちに消費したエネルギーが、やさしく補われていくのを感じました。

何気に食べても美味しいソフトクリームだと思いますが、ふもとからバスに乗ってやって来た人たちには味わえない格別のうまさでした


かなり満足した私、「さて、動くか…」と思ったら、ふと流れるBGMに神経が寄せ付けられました


流れているのは、MISIA「LUV PARADE」ではありませんか(Tweet)


ますます満足した私は、「LUV PARADE記念」那智山観光センターの写真を撮った後、いよいよ那智熊野大社を目指しました。


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ちょっと判りづらい、というか、目立たない参道を見つけると、あぁ~、また上りだ…

山間の温泉場のように土産物屋さん那智黒石関係のお店が多し)が軒を連ねる狭い石段を上ると、また上り


140518_1_06 鳥居をくぐると、、、また上り


140518_1_07 そして、ついに、那智熊野大社に到着


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黒い屋根と、金色に輝く金具、そして朱塗りの柱とのコントラストが鮮やかです


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140518_1_10_2 熊野のシンボル「八咫烏」歓迎してくれているようでした。


ただ、このモニュメント(?)、もうちょいと工夫して欲しかったなぁ…


「三本足」を撮ろうとすると「八咫烏」の文字が写らないし「八咫烏」の文字を入れようとすると、右の写真のように、「三本足のカラス」なのか、「普通のカラス」なのか判りません


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どアップにすると、「なんとなく三本足っぽい」感じはしますけれど…


それにしてもよく降る雨です

でも、湿った空気と雨、そして新緑をバックにして、社殿の屋根みずみずしいことといったら


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方や、隣りにある青岸渡寺モノクロームの世界


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「秀吉寄進文を刻み重量450kg直径1.4mです」という鰐口を鳴らし、遠目ながら、ご本尊の如意輪観音さまを拝ませていただきました。


140518_1_14 ますますガスが濃くなって、天気が良ければ那智瀧とのツーショットを拝めるはずの三重塔(こちらは朱塗り)は「ピン」でのご登場


そして、熊野詣での掉尾を飾るのは、もちろん那智熊野大社の別宮・飛瀧神社ご神体那智瀧です


140518_1_16 今度は石段を下っていくと、拝殿というか何というか、鳥居が見えてきました。


大巳貴神大国主命)のお姿はまだ見えませんが、流れ落ちる水音轟いています


そして、那智瀧ご対面


当日の記事に載せたのとは別の写真を載せましょう。


140518_1_15 昨夜遅くからずっと雨が降り続いているせいか、水量が凄まじく多くて、もしも「滝行」をやったら、あっという間下流あの世に行ってしまいそうです。

もっとも、那智瀧の場合は滝の周辺は立入禁止のはずです。なにせご神体なんですから


そういえば、畏れ多くも那智瀧クライミングした大バカがいましたっけねぇ…


それはとこかく、衝撃的といっても良い那智瀧迫力神々しさでした


   


ますます満足した私は、那智山観光センターの前にある「那智山」バス停から13:00発の路線バスに乗って、一気に紀伊勝浦駅まで戻りました。


駅近くの食堂で遅い昼食を摂りながら、この後の行動を検討した結果、この天気だし、ジーンズや靴がグショグショ気持ちが悪いので、もうホテルに引き上げることにしました。


そして向かった(探した)のは、コンビニ
グショグショになってしまった乾かすための新聞紙を買うためです。
読まれるためではなく、吸水材として買われる新聞にかすかな申し訳なさを感じつつ、読売新聞を購入いたしました


新聞(紙)は、できることなら紀伊勝浦駅の売店で買いたかったのですが、売り切れなのか、そもそも新聞を売っていないのか買うことができず、駅から結構離れた場所にあるコンビニまで行くはめになってしまいました


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この半日の行動で、那智熊野大社へのベースとなる駅は、那智駅ではなく紀伊勝浦駅であることを知ったわけですが、その紀伊勝浦駅周辺にしてこの状況、勉強になりました。


   


ホテルに戻った私は、すぐにジーンズと靴乾燥作業に取りかかりました。


ジーンズは、バスタオルと一緒に筒状に巻いて、その上から何度も踏みしめてザッと水気を抜いたのち、エアコン(除湿)全開の室内に吊し、にはくしゃくしゃにした新聞紙を詰め込みました。


一晩で乾くのか心配でしたが、翌日には充分に使用に耐えるまでに回復しておりました。
さすがに夕食へは、生乾きの状態で出かけざるを得ませんでしたけれど、まずは、めでたし、めでたし


つづき:2014/05/19 紀伊半島旅行記(その6:勝浦)

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