新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

特別展の「はざま」の東博に行ってきました

2014-05-26 23:24:31 | 美術館・博物館・アート

昨日、東京国立博物館(東博)に行ってきました。
大盛況だった特別展「キトラ古墳壁画」「栄西と建仁寺」が先々週で終わり、次の特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」までまだ1ヶ月あるという、まさに端境期東博は、人出も少なく(外国人観光客が目立っていました)、ひっそりとしていました。


140526_1_01


でも、こんな雰囲気の東博総合文化展って、なかなか良いんですよねぇ~


もちろん展示品手抜きはありません


例えば、多くの人が「教科書で見たと思うに違いない一休さん(一休宗純)の肖像画を久しぶりにしげしげと拝見しましたし(勤務先に似た風貌の方がいらっしゃいます)、


140526_1_02


青磁製の三閑人の蓋置ときめいたり


140526_1_03


明石焼出汁に浸けて食べるタコ焼きではない)の「色絵紫陽花文水注」や、


140526_1_04


讃窯(さんがま)の「色絵紫陽花文鉢」季節を感じたり、


140526_1_05


何度も見たはずの「遮光器土偶」頭髪の後ろに改めて感嘆したり、


140526_1_06


待ち時間無しでありつけた昼食のデザートにニコニコしたり…(メインディッシュイマイチでしたがデザートは美味しかった)。


140526_1_07


   


昨日の東博での私のお目当ては、こちらの記事でよいと触れた廣重「魚づくし」と、「平成25年度新収品」でした。
まず、廣重「魚づくし」


140526_1_08


「桜の実、鰹」なんて、今の季節にピッタリですなぁ。
一方で、「さば、かに」はもうちょい先の季節。


140526_1_09


サバの背中の模様がリアルです

それにしても、「鰺、車蝦」はどういう組み合わせなんでしょ


140526_1_10


ここまで赤身・青身の魚ばかりですが、白身魚もいました


140526_1_11


「笹、赤魚(あこう)」は、煮ても良し、焼いても良しって感じです
これらの作品を観たためか、昼食には魚料理を選んで、食べて後悔した私でございました


   


「平成25年度新収品」は、意外にも新しい作品が多くて、ちょっと東博としてはどうなんだろうか…と思いました。
例えば、杉岡華邨筆の「旅愁」は、温泉地のちょっと高級旅館やホテルのロビーに架かっていそうな感じで…


140526_1_12


一方、昨年度の東博新收品の目玉と目される「如意輪観音菩薩像」は凄かった


140526_1_13 「如意輪観音菩薩像」といえば妖艶な雰囲気のものが多いと感じていますが、こちらの仏さまは、妖艶さよりも凄みが際立っています

心に後ろめたいものを抱えた状態で、この眼差しで見つめられたら、一気に懺悔してしまいそうです。


140526_1_14 やはり鎌倉期の仏像って良いなぁ

日を改めて、この日の東博見聞録を記事にするかもしれませんが、今日はこの辺で…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする