新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

2018年最初の関西旅行 #1-8

2018-05-13 20:28:01 | 旅行記/美術館・博物館・アート

しばらくブログの更新をサボっておりまして、気分を入れ替えて参ります。

…なんですが、「2018年最初の関西旅行 #1-7」のつづきを書こうとしたら、「#1-7」ではどこまで書いたんだっけ… というわけで、「#1-7」を読み返すと、「#1-8」国立民族学博物館(みんぱく)本館展示(常設展)のことを書くのでした

今回、3度目の訪問にして、初めてみんぱく「展示案内」というタイトルの図録を買いましたので、それをペラペラめくりながら、この記事の構成を考えていました

「アフリカ」のページの最初は、3年前みんぱくで観て「MISIAがいっぱいいる(記事はこちら)」と思った女性の衣装の展示の写真が使われていてアハハ だったんですが(下の写真は3年前に私が撮ったもの)

図録に載っていたこちらの写真あれっ?

説明によれば、南スーダンディンカ族の「男性用コルセット(2000年収集)」だそうで、

ディンカは、南スーダンに住む人びとで、ウシの牧畜を中心に生計を営んでいる。このコルセットが、どれほど体の矯正に役立ったかは疑問である。むしろ、これほどのビーズをもつことは、富の大きさを示していたと考えられる。

なのだとか。
矯正に役立つか、単に金持ちであることを誇示するためのものかは別として、私が思い出したのは、こちら(YouTubeからのキャプチャなので画質が悪くてゴメン)

「THE TOUR OF MISIA 2004 MARS and ROSES」の最後の曲「SNOW SONG」のときにMISIAが着ていた衣装と似てませんか?
実は、ライヴでこの衣装を観たとき、「コルセットみたいだと思ったのですよ。
衣装担当だったマラヤン・ペジョスキーさんに、この衣装のモチーフは何だったのか聞いてみたい
私は、このコルセット原型だと思うなぁ~

   

ところで、この図録にはみんぱく建物についてもかなり興味深い情報が載っていまして、例えば、みんぱく本館の設計黒川紀章さんによるものだとは知っていましたが、

エントランスホールの印象的な天井のデザインが、

粟津潔さんの手によるものとは知りませんでした。

粟津の当時の作品には指紋を意識したものが多く、梅棹初代館長「指紋文様」とよんでいた。等高線波紋「かすみたなびく」イメージという見方もある。

だとか…
でも、私はタマネギを連想してしまいます

   

ところで、私が特別展「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」を観終わったのは13:30頃で、17:00開演「THE SUPER TOUR OF MISIA」に行くことを念頭に逆算すれば、14:40発「みんぱくシャトルバスに乗る必要がありそうでして、つまり、本館展示(常設展)を観るのに残された時間は1時間しかありません

過去の経験からして、1時間本館展示(常設展)全部観るのはほぼ不可能です。

そこで、Aゾーン(オセアニア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、西アジア)省略して、BゾーンCゾーンだけを観ることにしました。

Bゾーンの最初は、前回も大盛り上がりだった「音楽の展示。
相変わらずの種類・数ともとんでもない規模の楽器コレクション(ベルリンの楽器博物館より凄いと思う)が楽しかったのですが、前回には見た記憶のないこちらのアコギ(Seagull製)に目が止まりました。

説明板には、

 木村充揮さんのギター 国名:日本

ですって
木村充揮さんったら、憂歌団木村さんだよねぇ

と思ったら、写真入りの説明板もありました。

そっかぁ、木村充揮さんも「博物館入り」かぁ~感慨深いものがありました。
(私、憂歌団のアルバム数枚所持しております)

   

同じ国立の博物館でも東京・京都・奈良・九州の国立博物館では、いかにも美術品的な展示しか観ることができませんが、このみんぱくの展示は、かなり敷居が低い

例えば、こちら

「弁当箱と調理器具」の展示だし、こちらは、「笠(かさ)」の展示です。

図録冒頭の「国立民族学博物館について」には、

みんぱくの展示は、国宝や重要文化財などの貴重品ではなく、世界各地でふつうの人がつくり、日ごろ使っているものを中心に、人びとの生活と文化を理解してもらうことをねらっています。そのために、衣食住の生活用具、祭りや儀礼の楽器や仮面や彫像などの展示を重視しています。

と、まさしく観たままのことが書かれていました。

でも、こちらのインドネシアトラジャ族は、実にシンプル色づかいなんだけど、この美しさ相当なもの だと思うのですがいかがでしょうか?

「トアルコ トラジャ」のロゴところで「トラジャ」と聞くと、コーヒーを連想しませんか?
併せて、右に載せたロゴも…

このロゴに使われている建物も展示されていました

別の展示(女工と托鉢僧)も写っていますが、そこはご容赦

で、この「建物」は、高床式になっていることからも想像がつくとおり、「穀倉」です。
図録から転記しますと、

穀倉は稲穂や籾を貯蔵する倉庫であり、また、稲の霊の安息所でもある。側面を飾る水牛、ニワトリ、太陽などの彫刻はトラジャの神話や儀礼において重要な意味を持つ。

だそうです。
縦に割ったを組み合わせた屋根にはシンプル「笠」と相通じるものを感じますが、ハデハデ壁面の装飾は「笠」かなり違う

う~む、、、楽しい

お次は、ある意味「みんぱく」らしいこちらの展示。

モンゴル「ゲル」なんですが、傍らにはパラボラアンテナがあって、屋根部分には太陽光パネルらしきものが…。

説明板には、

ゲル (Ger)
天幕はモンゴル語でゲルという。
木製の格子を広げて地面に立て安定させ、フェルトでおおう。
入口から入って右側に台所があり、女性の座とされる。また、左側が男性の座とされる。
太陽光発電パネルパラボラアンテナが普及している。

とありました。
「ゲル」にリンクを貼ったWikipediaにも太陽光発電パネルパラボラアンテナを装備したゲルの写真が載っていますな。

というところで、「#1-8」おしまい
ホントはこの記事で初日を完結させたかったのですが、無理でした

つづき:2018/05/14 2018年最初の関西旅行 #1-9

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