しばらくブログの更新をサボっておりまして、気分を入れ替えて
参ります。
…なんですが、「2018年最初の関西旅行 #1-7」のつづきを書こうとしたら、「#1-7」ではどこまで書いたんだっけ… というわけで、「#1-7」を読み返すと、「#1-8」は国立民族学博物館(みんぱく)の本館展示(常設展)のことを書くのでした
今回、3度目の訪問にして、初めてみんぱくの「展示案内」というタイトルの図録
を買いましたので、それをペラペラめくりながら、この記事の構成を考えていました
「アフリカ」のページの最初は、3年前にみんぱくで観て「MISIAがいっぱいいる(記事はこちら)」と思った女性の衣装の展示の写真が使われていてアハハ
だったんですが(下の写真は3年前に私が撮った
もの)、
図録に載っていたこちら↓の写真にあれっ?
説明によれば、南スーダンのディンカ族の「男性用コルセット(2000年収集)」だそうで、
ディンカは、南スーダンに住む人びとで、ウシの牧畜を中心に生計を営んでいる。このコルセットが、どれほど体の矯正に役立ったかは疑問である。むしろ、これほどのビーズをもつことは、富の大きさを示していたと考えられる。
なのだとか。
矯正に役立つか、単に金持ちであることを誇示するためのものかは別として、私が思い出したのは、こちら↓(YouTubeからのキャプチャなので画質が悪くてゴメン)
「THE TOUR OF MISIA 2004 MARS and ROSES」の最後の曲「SNOW SONG」のときにMISIAが着ていた衣装と似てませんか?
実は、ライヴでこの衣装を観たとき、「コルセットみたいだ」と思ったのですよ。
衣装担当だったマラヤン・ペジョスキーさんに、この衣装のモチーフは何だったのか聞いてみたい
私は、このコルセットが原型だと思うなぁ~
ところで、この図録にはみんぱくの建物についてもかなり興味深い情報が載っていまして、例えば、みんぱくの本館の設計
は黒川紀章さんによるものだとは知っていましたが、
エントランスホールの印象的な天井のデザインが、
粟津潔さんの手によるものとは知りませんでした。
粟津の当時の作品には指紋を意識したものが多く、梅棹初代館長も「指紋文様」とよんでいた。等高線、波紋、「かすみたなびく」イメージという見方もある。
だとか…
でも、私はタマネギを連想してしまいます
ところで、私が特別展「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」を観終わったのは13:30頃で、17:00開演
の「THE SUPER TOUR OF MISIA」に行くことを念頭に逆算すれば、14:40発の「みんぱくシャトルバス
」に乗る必要がありそうでして、つまり、本館展示(常設展)を観るのに残された時間は1時間
しかありません
過去の経験からして、1時間で本館展示(常設展)を全部観る
のはほぼ不可能
です。
そこで、Aゾーン(オセアニア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、西アジア)は省略して、BゾーンとCゾーンだけを観る
ことにしました。
Bゾーンの最初は、前回も大盛り上がりだった「音楽」の展示。
相変わらずの種類・数ともとんでもない規模の楽器コレクション(ベルリンの楽器博物館より凄いと思う
)が楽しかった
のですが、前回には見た記憶のないこちらのアコギ(Seagull製)に目が止まりました。
木村充揮さんのギター 国名:日本
と思ったら、写真入りの説明板もありました。
そっかぁ、木村充揮さんも「博物館入り」かぁ~ と感慨深いものがありました。
(私、憂歌団のアルバムを数枚所持しております
)
同じ国立の博物館でも東京・京都・奈良・九州の国立博物館では、いかにも美術品的な展示しか観ることができませんが、このみんぱくの展示は、かなり敷居が低い。
例えば、こちらは
「弁当箱と調理器具」の展示だし、こちらは、「笠(かさ)」の展示です。
みんぱくの展示は、国宝や重要文化財などの貴重品ではなく、世界各地でふつうの人がつくり、日ごろ使っているものを中心に、人びとの生活と文化を理解してもらうことをねらっています。そのために、衣食住の生活用具、祭りや儀礼の楽器や仮面や彫像などの展示を重視しています。
と、まさしく観たままのことが書かれていました。
でも、こちらのインドネシアのトラジャ族の笠は、実にシンプルな形と色づかいなんだけど、この美しさは相当なもの
だと思うのですがいかがでしょうか?
ところで「トラジャ」と聞くと、コーヒー
を連想しませんか?
併せて、右に載せたロゴも…
このロゴに使われている建物も展示されていました
別の展示(女工と托鉢僧)も写っていますが、そこはご容赦を
で、この「建物」は、高床式になっていることからも想像がつくとおり、「穀倉」です。
図録から転記
しますと、
穀倉は稲穂や籾を貯蔵する倉庫であり、また、稲の霊の安息所でもある。側面を飾る水牛、ニワトリ、太陽などの彫刻はトラジャの神話や儀礼において重要な意味を持つ。
だそうです。
縦に割った竹を組み合わせた屋根にはシンプルな「笠」と相通じるものを感じますが、ハデハデの壁面や妻の装飾は「笠」とかなり違う
う~む、、、楽しい
お次は、ある意味「みんぱく」らしいこちらの展示。
モンゴルの「ゲル」なんですが、傍らにはパラボラアンテナがあって、屋根部分には太陽光パネルらしきものが…。
説明板には、
ゲル (Ger)
天幕はモンゴル語でゲルという。
木製の格子を広げて地面に立て安定させ、フェルトでおおう。
入口から入って右側に台所があり、女性の座とされる。また、左側が男性の座とされる。
太陽光発電パネルやパラボラアンテナが普及している。
とありました。
「ゲル」にリンクを貼ったWikipediaにも太陽光発電パネルとパラボラアンテナを装備したゲルの写真が載っていますな。
というところで、「#1-8」はおしまい。
ホントはこの記事で初日を完結させたかったのですが、無理でした
つづき:2018/05/14 2018年最初の関西旅行 #1-9