新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

2018年最初の関西旅行 #2-6

2018-05-27 11:32:22 | 旅行記

「2018年最初の関西旅行 #2-5」のつづきも大阪城本丸編です。

ミライザ大阪城の写真を撮っていたら、

外国人の若い女性観光客(南アジア系?)から声をかけられました。
なんだろ? と思ったら、自分たちも写真を撮りたいからどいてくれということらしい。
何分間も立ち止まっていたわけでもないのに、なんなんだ?

で、ちょいとムッとしながら、ミライザ大阪城の中へ…。

あやぁ~、イイ

大階段って、どうしてこんなに胸をときめかせてくれるんでしょ

ミライザ大阪城の2~3Fの階段

灯具がオシャレですなぁ。
ただ、建物の制約なんだろうけれど、配線がむき出しになっているのが残念…。
でも、これはこれで古いものを再生して使っている感じが出てるという意味で良いのかもしれません。

このとき、時刻は12:40で、腹が減っていたのですが、2階のレストランは予約満席3階のレストラン貸し切りだそうで、残念でございました

車寄せステキです

1階部分も内装こそ2階・3階と同様シックな佇まいですが、入っているお店はいかにも観光地の売店っぽくて、庶民的でした。っつうか、ちょっと建物とはアンマッチかも…

ミライザ大阪城レストランを利用できなかった私は、とりあえず1階豚まんを買い、外に出て、大阪城ホールを眺めながら食しましたとさ。

この場所は、ミライザ大阪城大阪城天守閣に挟まれた地点で、接するようにして、建設現場のように養生壁で囲まれたモノがありました。

その隙間から中を覗いてみますと、って、こそこそと覗かなくても見られるようになっていまして

建設現場っつうか崖崩れの復旧工事みたいです。

場所をGoogle Mapで示すと、こんな具合で、現在の天守閣の南東側、金蔵の東の地点です。

ここは大坂城の発掘現場で、豊臣時代の石垣が出現した場所だそうな。

この発掘現場の養生壁には発掘調査に関する説明パネルがズラリと並んでいまして、これが面白い

現在見られる大坂城の石垣や櫓などの遺構は、徳川幕府が豊臣期の大坂城を破壊して、土に埋めその上に築いたことはよく知られるようになりましたが、こんな図で見たのは初めてでした。

上の図では、現在の大阪城天守閣に位置にあった徳川期の天守と、豊臣期の天守を並べて示していますが、これは当然の話で、徳川期の天守は、豊臣期の天守台利用して建てられたのではなく違う場所に建てられた というのですよ。

それでは豊臣期の天守はどこにあったのか… ですが、徳川期の天守(=現在の天守閣)の北東側、台地の北東隅にあったのだそうな

左の図で、豊臣期の天守徳川期の天守位置関係がよく判ると思いますし、そして、下の図では、豊臣期天守周辺の「土地利用」が判ります。

現在、天守閣の東側は空撮だと「空き地」になっているように見えますが(「遷宮」用地っぽくも見える)、地下には水道の貯水池・配水池が埋まっています。
この地域は上町台地の北端で、大阪市内では標高の高い場所ですから、配水場には最適地なんでしょ。でも、貯水池・配水池をつくったとき、大量出土品が出現したと思うんだけど、それはどうなった?

と思ったら、こちらのサイトによれば、この配水池は「明治28(1895)年に竣工した大阪最古の配水池」だそうで、

図面を見ると配水池は地下に掘りこんだ施設ではありませんので、徳川期の大坂城も豊臣時代の大坂城も配水池の下にしっかりと残っていると考えられます。

だそうな。
よかった、よかった…
でも、配水池の下を発掘するのは難しいよなぁ~

もう一つ疑問。
それは、現在の配水池のある場所は、徳川期にはどう使われていたのだろうか? ということ。

この疑問も、説明パネルが引用していた19世紀前半頃大坂城を描いていると考えられる「浪華城全図」で解消

なんと、江戸時代も空き地だった、というオチ
この図では天守天守台しか無い状態で描かれていますが、徳川期の天守は、

1665年(寛文5年)には落雷によって天守を焼失し、、以降は天守を持たない城であった。(Wikipediaより)

だそうです。
ちなみに、同じく「天守を持たない城」江戸城が最後に天守を失ったのは明暦3年(1657)明暦の大火(=振袖火事)でしたから、幕府が本拠地より優先して大坂城の天守を再建することはあり得なかったのでしょう。

まだ大阪城天守閣にたどり着きませんが、きょうはこれまで

つづき:2018/05/28 2018年最初の関西旅行 #2-7

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