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『疋田桂一郎という新聞記者がいた』、8月に読了。本多勝一著。新樹社。2009年7月刊。
本の帯には大きな赤字で「「報道加害天国」日本と名記者の死」。
名記者、「新聞記者の鑑」(p.237)疋田さんの記事「ある事件記事の間違い」の引用からスタート。
『Views』上での岩瀬達哉氏による「100%の捏造記事」に対して、疋田氏自身・御夫人の怒り、無念さ(pp.148-149)。
「疋田桂一郎氏が、朝日新聞社の中でも新聞記者倫理にとりわけ厳しくかつ清廉だった・・・。では疋田氏とは正反対に、リクルート社から正真正銘の接待を受けていたマスコミ人は誰でしょう。じつはそれこそ、当の『噂の真相』の「編集兼発行人」なのです」という爆弾暴露!(p.149)。
疋田桂一郎さんが如何に憤死させられたか(p.68)、そしてようやく最高裁で勝訴(p.79)するまでの長い道のり。疋田氏による『書かれたらそれまでよ日誌』にある、虚しい抗議の日々がよく理解出来る。本多さんも随分な被害を受けている。『噂の真相』の元編集長も罪深い。