
「押し紙問題の記事を御紹介」は、明日ということで。
『創』(2010年2月号)、3月に読了。
出版界の徹底研究「不況の出版界を襲う「地殻変動」」座談会。松田哲夫[筑摩書房顧問]さんら。新書の隆盛、「『差別と日本人』(角川oneテーマ21/野中広務・辛淑玉著)が、30万部を超えているのは注目すべきで、ハウツー書というイメージを打破したのは立派です」(p.34)。
佐高信さんの「筆頭両断!「百の説法屁一つ」 竹中平蔵」(pp.94-95)。「・・・ベラベラしゃべっている人間の下品さがわかるということだが、小泉純一郎と竹中平蔵にこそ、この格言がぴったりと当てはまる」。「・・・そんなセリフは「年棒1億円」とかいわれる〝新規権益〟のパソナ会長の椅子を放棄してから言え、と怒鳴りつけたい」。「竹中の強欲ぶり・・・『東京新聞』も・・・「究極の天下り」と批判・・・」。「郵政民営化に影響力を行使した後、かんぽの宿の一括譲渡を実施させようとしたオリックスの宮内義彦会長と同じ。自分が関わったところで自分が利益を得るという構図は、まるで政商ならぬ学商だ」。「・・・消費者金融、つまりサラ金の経営者の集まりでも講演し、彼らの喜びそうなことを言っている。・・・郵便局のカネをそちらにまわせというのである。どこまでサラ金の手先となればいいのか」。「「新自由主義の時代は終わった」とか、「新自由主義は誤った」などという評論家は一切信用しないことにしている、とミエを切っている。内橋克人や私は信用しないということだろうが、作家の城山三郎も明確に竹中を批判していたし、高杉良も厳しく断罪しているのだから、城山や高杉も竹中は「信用しない」ということになる。/サラ金業者からカネをもらって講演したり、日本マクドナルドの未公開株を買ったり、さらにはパソナの会長になって一億円もフトコロに入れる竹中と、「渇しても盗泉の水は飲まず」といった感じの清冽な生き方を貫いた城山三郎のどちらに信用があると、この卑しい軽薄才子は思っているのか」。
鈴木邦男さんの「言論の覚悟/◎言論のルール作り」(pp.96-99)。中島岳志さん。「・・・「南京・史実を守る映画祭」が行われた。一本だけでも右翼が押しかけるのに何と、・・・南京映画を四本一挙上映だ。そして、シンポジウム。ここに呼ばれたのだ。覚悟を決めて出た。・・・熊谷伸一郎さんと四人で話をした」。
