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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●『創(2010年2月号)』読了(1/3)

2010年03月28日 07時45分59秒 | Weblog

押し紙問題の記事を御紹介」は、明日ということで。

『創』(2010年2月号)、3月に読了。

 出版界の徹底研究「不況の出版界を襲う「地殻変動」」座談会。松田哲夫[筑摩書房顧問]さんら。新書の隆盛、「『差別と日本人』(角川oneテーマ21/野中広務辛淑玉著)が、30万部を超えているのは注目すべきで、ハウツー書というイメージを打破したのは立派です」(p.34)。

 佐高信さんの「筆頭両断!「百の説法屁一つ」 竹中平蔵」(pp.94-95)。「・・・ベラベラしゃべっている人間の下品さがわかるということだが、小泉純一郎と竹中平蔵にこそ、この格言がぴったりと当てはまる」。「・・・そんなセリフは「年棒1億円」とかいわれる〝新規権益〟のパソナ会長の椅子を放棄してから言え、と怒鳴りつけたい」。「竹中の強欲ぶり・・・『東京新聞』も・・・「究極の天下り」と批判・・・」。「郵政民営化に影響力を行使した後、かんぽの宿の一括譲渡を実施させようとしたオリックス宮内義彦会長と同じ。自分が関わったところで自分が利益を得るという構図は、まるで政商ならぬ学商だ」。「・・・消費者金融、つまりサラ金の経営者の集まりでも講演し、彼らの喜びそうなことを言っている。・・・郵便局のカネをそちらにまわせというのである。どこまでサラ金の手先となればいいのか」。「「新自由主義の時代は終わった」とか、「新自由主義は誤った」などという評論家は一切信用しないことにしている、とミエを切っている。内橋克人や私は信用しないということだろうが、作家の城山三郎も明確に竹中を批判していたし、高杉良も厳しく断罪しているのだから、城山や高杉も竹中は「信用しない」ということになる。/サラ金業者からカネをもらって講演したり、日本マクドナルドの未公開株を買ったり、さらにはパソナの会長になって一億円もフトコロに入れる竹中と、「渇しても盗泉の水は飲まず」といった感じの清冽な生き方を貫いた城山三郎のどちらに信用があると、この卑しい軽薄才子は思っているのか」。

 鈴木邦男さんの「言論の覚悟/◎言論のルール作り」(pp.96-99)。中島岳志さん。「・・・「南京・史実を守る映画祭」が行われた。一本だけでも右翼が押しかけるのに何と、・・・南京映画を四本一挙上映だ。そして、シンポジウム。ここに呼ばれたのだ。覚悟を決めて出た。・・・熊谷伸一郎さんと四人で話をした」。
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●『創(2010年2月号)』読了(2/3)

2010年03月28日 07時44分02秒 | Weblog

『創』(2010年2月号)】

 香山リカさん「「こころの時代」解体新書/09年カツマー論争を振り返る」(pp.100-103)。「これは、市場原理主義と呼ばれる考え方が、経済の領域を超えて社会の津々浦々にまで行きわたったここ10年、15年のあいだ、ずっと抱いていた違和感にも通じる感覚だ」。「・・・「またいつもの新自由主義批判かよ」と揶揄されそうだが、確かに私は、この市場原理主義に基づく資本主義経済体制にどうしてもなじむことができないのだった。/そんなわけで、私としては小さな声で「〈勝間和代〉を目指さない」という章をおり込んだ新書を出した」。「・・・勝間氏もその流れの中から出てきた新自由主義的なシステムや価値観全体なので、・・・。・・・/・・・「人生をムダにすごしたっていいじゃない」「成功しなくてけっこう」という主義主張・・・」。

 森達也さん「極私的メディア論/第49回 適切な対応・適正な予算」(pp.104-107)。「・・・こういうことをしているから、テレビはダメなのだ」。「東京都議会一般質問で、東京都が電通に制作を依頼した約10分間のPR映像の製作費が、約5億円であることが明らかになった。・・・/・・・オリンピックを、東京都に招致するためのプロモーションビデオだ。・・・/・・・石原慎太郎都知事は・・・「言われてみれば高い。どうして高くなったのかただしたい」と述べている」。全く白々しいもんだ。「5億円の製作費は、招致活動費150億円(都税100億円、民間資金50億円)から支払われる。・・・/・・・総額150億円の招致活動費について石原都知事は、「東京の財政は痛くもかゆくもない」と発言した。このときは朝日新聞の投書欄に、「痛いのはこっちだ」との都民からの投書が掲載されて、その正しい日本語感覚と論理に深く共鳴した」。心ある都民の方々、決してこんな候補者には投票しなかったであろう都民の皆さんには、同情する。「10分間の映像で5億円は、まずはバカバカしくなるくらいに破格で論外でありえない金額である・・・。・・・今どきちょっとありえない。どこの世界の話なのだろうかという感覚だ」。「・・・もしも僕や・・・安岡卓治に・・・依頼してきたら、5億ではなくて500万円で製作できる。高価なCGや海外ロケは必要ない。創意工夫で制作する。満足してもらえる自信もある」。「・・・事業仕分けに反発する科学者の主な声明が・・・。/でもやっぱり「ある程度」だ。科学者からこれほどに臆面もなく、国家や国益などと発言されると、何となく萎えてしまう。/・・・だから日本の科学者たちの本音は、別にあると思いたい。内心は、「国家や国益、国境などどうでもいい。私はただ、万物の真理を知りたいだけだ」と思っていてほしい」。

 篠田博之編集長「「死刑になりたい」被告に出された死刑判決/土浦無差別殺傷事件 金川真大被告からの手紙」(pp.120-127)。「・・・周囲とのコミュニケーションをとる学習が十分でなかったこと。・・・家族全体の関係が希薄だったこと。・・・ほとんどの人間関係は遮断されたまま・・・」。
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●『創(2010年2月号)』読了(3/3)

2010年03月28日 07時39分36秒 | Weblog

『創』(2010年2月号)】

 「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]ぢぢ放談/第9回 環境問題なんて知らない!」(p.128-135)。「矢崎 あの排出権取引っていうのも、胡散臭いじゃないですか。結局は、温暖化対策が新しいマネーゲームを生むだけの話でしょう。・・・」。「矢崎 「もう少し貧しくなろう」ということだった。金を稼ぐのをやめる。美味いものを食うのをやめる。・・・」。松下センセの『暗闇の思想』、内橋克人さんの『浪費なき成長』。「矢崎 そういえば永さん、『苦海浄土』を書いた石牟礼道子さんや、写真家のユージン・スミスなんかと一緒に、よく水俣に行っていたもんね」。足尾銅山鉱毒事件と田中正造。足尾銅山鉱毒事件と同様に、奈良の平城京は都市公害の第1号。水銀説と奈良の大仏。北山修さん。核廃棄物について、「 これはもう、文明が生んだ「負の遺産」として、次世代に委ねるしかないね。われわれには、その汚物処理は手に負えないし、時間もない。ただ、この汚物は使い物にならない、という発言だけは残しておきたいけどね」。

 三井環さん(元大阪高検公安部長)検察「裏金」告発の闘いはこれからだ! 第13回/仮釈放妨害で告訴」(pp.136-139)。

 雨宮処凛さんドキュメント雨宮革命/第26回 ナショナルミニマム研究会と生活保護の現場」(pp.140-143)。湯浅誠さん。
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