Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●『冤罪File(2009年12月号)』読了(1/2)

2010年03月14日 10時17分12秒 | Weblog

冤罪File(2009年12月号、No.8)』、2月に読了。

 徳島ラジオ商殺人事件(p.24、今井恭平さん)。免田事件財田川事件松山事件島田事件、4大死刑冤罪事件(p.35)。

 「憲法違反裁判官たち」として、高橋祥子氏(p.39)は御殿場事件で一審担当、陶山博生氏(p.43)は飯塚事件で一審担当。久間三千年さんの「死刑執行命令を下したのは、麻生内閣の森英介法務大臣(当時)である。大臣任命後1か月後に、死刑判決からたった2年足らずの死刑囚に執行命令を下すのは極めて異例である。・・・再申請求の準備・・・なぜ久間氏の死刑が先に執行されたのか、全く理解に苦しむ」。

 野間林太郎氏「北海道庁爆破事件 「思想を裁いた」判決 死刑確定15年を経て、新証拠に揺らぐ警察鑑定」(pp.44-55)。東アジア反日武装戦線大道寺将司さん。

 柳原三佳さん「「鈴村事件」 ずさんな警察捜査、でたらめな検察の対応・・・ このまま真実は闇に葬られてしまうのか」(pp.56-63)。

 「〝えせ測定器〟に狙われたら助からない!?」。寺澤有さんも、結局、有罪に。「オービスのストロボを浴びたが最後、もう助からない」(p.69)。

 今井恭平さん、「本当に「誤認」逮捕だったのか? 国賠訴訟が初めて暴く、富山強姦冤罪事件の真相」(pp.89-99)。富山(氷見)強姦冤罪事件。柳原浩さんの冤罪逮捕、服役後に真犯人が現れる。鎌田慧さん足利事件菅家利和さん、志布志事件の中山信一さん。
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●『冤罪File(2009年12月号)』読了(2/2)

2010年03月14日 10時15分39秒 | Weblog

冤罪File(2009年12月号、No.8)』
 里見繁氏「現役テレビプロデューサーの「取材現場発!」 ―足利事件飯塚事件― 「DNA鑑定の呪縛」」(pp。104-111)。地獄から何とか復活できた足利事件と、さっさと死刑を執行されてしまった飯塚事件。「「疑わしきは被告人の利益に」という言葉は捨て去られ、ここでも「難しい科学鑑定は検察の利益に」という悪魔のルールが適用された」。91年と92年頃のデタラメなDNA鑑定は、裁判所の怠慢。「足利事件を暴くことは同時に飯塚事件の真相を暴くことになる。国家が無実の人を殺してしまった可能性がある。これは法務省だけの責任では終わらない。デタラメな鑑定を証拠として主張し続けた検察、それを擁護し冤罪を正すことから逃げ続けた裁判所、もはや法治国家の名に値しない。/異常なスピードで行われた釈放、そして再審開始決定。日本の司法全体が飯塚事件の真相を必死で隠そうとしている」。

 池添徳明氏「横浜事件再審で免訴 葛飾ビラ配布に無罪 大島隆明裁判長ってどんな人?」(pp.112-119)。良識派の珍しい、貴重な裁判官という評価。「「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の基本原則を、忠実に実践しているように見える」数少ない裁判官。
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