東京新聞の記事【元裁判員「苦しみ私で最後に」 ストレス障害訴訟で陳述】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013092502000113.html)。
「心身に大きな傷を負った。このような苦しみを味わうのは、私で最後にしてほしい」「写真のフラッシュバックで苦しみ、通院治療で休業が長引いたため会社を解雇されるなど、生活を狂わされた」「やった人でないと、この苦しみは分からない」・・・職業裁判官の怠慢ではないのか? こんな思いを無理やり強制される制度、「死刑のスイッチ」を強制する制度、私はぜったに御免だ。「憲法上、許されないと思う」、全く同感。
『●死刑存置を目指して、市民の意識のハードルを下げさせる制度』
「裁判員制度に乗せられて、「死刑のスイッチ」を押させられるなんて、
真っ平御免だ。ましてや、それが冤罪であったりすれば、二重三重の
意味でトラウマ必至だ。死刑存置をもくろむ国や官僚、政治家が、
死刑に対する市民の意識のハードルを下げさせるための制度が
裁判員制度であると思う。その片棒を担がされるなんて耐えられない。
敢えて重大犯罪の裁判にシロウト裁判員を参加させるところがその証左」
『●『つぶせ! 裁判員制度』読了』
『●『官僚とメディア』読了(3/3)』
『●『裁判員制度の正体』読了』
『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~』
『●死刑という制度: 「吊るせ、吊るせ」の合唱で何か状況は変わるのか?』
『●「裁判員制度」の下での「死刑制度」存置支持』
『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない』
『●裁判員制度下で少年死刑判決』
『●裁判員の心を慮る・・・』
『●そのスイッチを押せない』
『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(1/2)』
『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(2/2)』
『●裁判員制度: 被告にとっても憲法違反』
『●裁判員制度を即刻中止に』
『●「死刑のスイッチ」を押すこと: 裁判員のストレス障害』
『●裁判員制度という不始末に最高裁はどのような落し前を?』
================================================================================
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013092502000113.html】
元裁判員「苦しみ私で最後に」 ストレス障害訴訟で陳述
2013年9月25日 朝刊
強盗殺人事件の裁判員裁判で裁判員を務め、殺害現場の写真を見るなどして急性ストレス障害になったとして、福島県郡山市の青木日富美(ひふみ)さん(63)が、国に二百万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が二十四日、福島地裁(潮見直之裁判長)で開かれ、青木さんは「心身に大きな傷を負った。このような苦しみを味わうのは、私で最後にしてほしい」と意見陳述した。
裁判員制度をめぐり、裁判員経験者が提訴したのは全国初とみられる。国側は「国民の司法参加を求めるための合理的な制度で、辞退もできる」と争う姿勢を示した。
青木さんは意見陳述で、裁判員を務めることを強制されたとした上で「憲法上、許されないと思う」と述べた。
青木さんは陳述書で、写真のフラッシュバックで苦しみ、通院治療で休業が長引いたため会社を解雇されるなど、生活を狂わされたとも主張。正当な理由なしに応じない場合は過料が科せられるとの、呼び出し状の文面は「出頭しなければ犯罪者にされてしまうという恐怖感を抱かせるのに十分だった」と指摘した。
提訴を契機に東京地裁は、裁判員の心理的負担軽減のため、遺体の証拠写真などがある場合は、選任段階で予告することを決定。最高裁も参考にするよう全国に通知している。
訴状によると、青木さんは福島地裁郡山支部で三月にあった強盗殺人事件の裁判員裁判で、殺害現場のカラー写真や被害者が消防署に助けを求める録音テープを見聞きしたことで、吐き気や不眠に苦しむようになったとしている。
青木さんは閉廷後に記者会見し、実名の公表に応じた上で「やった人でないと、この苦しみは分からない」と話した。
================================================================================