エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

アベシンちゃんのチャンバラごっこ : 安倍晋三首相のオシバイ・作り話・ウソ

2015-05-27 02:43:30 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
ウソになる想像力 真実になる想像力
  心の根っこにある傾向は変えられるの? 鋭い政治学者ハンナ・アーレントならではの、鋭い現実認識がエリクソンによって紹介...
 

 今日は、笑い話を一席。

 

 ある所に、アベシンちゃんと言う男の子がいました。みんなからは、「シンちゃん」と呼ばれていました。シンちゃんはお金持ちで、いいとこの坊ちゃんでした。でも身体が弱く、すぐに「お腹が痛い」と言っては、学校を休む弱虫でした。

 ある時、シンちゃんのクラスに、体が大きくて、太っちょの、乱暴者、アマちゃんが転校生としてやってきました。太っちょなのは、甘いものが大好物だからで、それで「アマちゃん」と呼ばれるようになったみたい。でも、カリンちゃんは、「アマちゃんは、人には厳しいのに、自分には甘いから『アマちゃん』と呼ばれるようになったんだ」と言ってたけど、うまいこと言うなぁと思ったっけ。

 アマちゃんは、転校生なのに、みんなを虐めるから、クラスのみんなを困ってた。だけど、力がバカ強かったので、アマちゃんに文句を言える人はいなかった。シンちゃんは、お家にアマちゃんを招待して、ケーキやチョコやアイスをご馳走したらしい。シンちゃんとアマちゃんが急に仲良くなったから、「なんか変だなぁ」とクラスの子たちは言ってたけれど、それには、こんなわけがあったって分かったのは、後になってから。

 シンちゃんは、お金持ちだけど弱虫だったから、クラスの子たちからは馬鹿にされてました。シンちゃんがお休みすると、「坊ちゃん、ハライタ、今日もお休み」などと言われて、みんなが笑ってました。だけど、アマちゃんが転校してきて、シンちゃんと仲良しになってから、そんなことも言えなくなっちゃった。何かシンちゃんの都合が悪いことを言うと、アマちゃんの怒鳴り声とパンチが飛んでくるようになったからなんだ。それで、シンちゃんが弱虫なことを、口にすることができなくなっちゃったんだ。ちょっとクラスの空気が重たくなったっちゃったって、思ったけれどね。

 ある時、隣町の子が、学校の近くの原っぱにやってきては、僕らの学校の子を虐めるようになった。そのリーダーは、アマちゃんと同じくらい太っちょで、眼が細い男の子だった。なんでも自分が中心じゃないと気に入らない、という話で、「自己中」なので、その子は「チュウちゃん」と呼ばれていた。でも、「自己中」と言えば、アマちゃんも自己中そのものだったから、アマちゃんも「チュウちゃん」でよかったなぁ、と思ったっけ。

 あるとき、急にシンちゃんが「積極的に仲良しになろう」と言いだした。みんな「なんか変だなぁ」と感じたのは、シンちゃんがアマちゃんと仲良くなった時と同じだから、2度目だった。だけど、それは、「積極的に仲良くしよう」とシンちゃんが言ってたのは、実際には、チュウちゃんたちとケンカをすることだった。シンちゃんは、国語の成績がいつも「1」だっから、言葉の意味もよく知らなかったんだ。でも「おバカ」と呼ばれたくないもんだから、「積極的」という難しい、覚えたばかりの言葉を使ってみたかったみたい。間違った言葉の使い方だとはみんな分かってたけど、シンちゃんに都合の悪いことは、口に出しては言えないから、みんな黙ってた。

 シンちゃんは弱虫だったから、チュウちゃんたちと喧嘩をするのは、いつだつて、アマちゃんだった。シンちゃんがやることと言えば、喧嘩をしているアマちゃんに、一口チョコやキャンディーを運ぶことくらい。だけど、時々、木の陰なんかから、チュウちゃんめがけて、石を投げてたことを見たことがある。ちょっとズルイなぁって感じ。

 このつづきは、またね。

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