桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

アザイ・パンタックス

2009年07月11日 20時48分01秒 | 風物詩

 昨十日、ついに新しいカメラを手に入れました。
 実際に手に取ってみるまで、心の中では十中八九パナソニックのルミックスを買おうと決めていたのですが、いざ現物を目の前にすると迷ってしまいました。

 勤め帰りに下車駅を通り越して越谷レイクタウンまで行きました。
 前に行ったのは土曜日の午後だったので、人混みにうんざりしただけで早々に帰りましたが、昨日は金曜日の午後八時だというのに、唖然としてしまうほどに森閑としていました。通路を歩いている人もチラホラ。
 前は何十メートルもの行列ができていたクリスピー・クリーム・ドーナツには行列なし。それどころか、店内に坐っている人もほとんどいませんでした。施設としては完全な赤字でしょうが、私にとってはこの上もなく気持ちのいい空間でした。

 目指したのはチェーンの家電量販店です。
 買おうと思っていたパナソニックは七月三日に発売されたばかりの新製品だったので、一番目立つところに置いてありました。
 手にとってみましたが、すぐ横、浜崎あゆみの笑顔の前に上級機種が置かれていました。考えていた予算の二倍の価格なので、買うつもりはないし、買えませんが、見た目はやはりいい。私は買うはずのカメラを手に持ったまま、目は上級機種に惹かれていました。

 カシオ、フジのコーナーを挟んでペンタックスがありました。こちらの陳列はオプティオP70という一機種だけ。
 ペンタックスとパナソニックの間を蟹のように横這いしながら往復すること三度。迷いに迷った末、ペンタックスを我が物とすることに決しました。

 大学に入って初めてフランス語を学び始めたころ、「望遠だよ、ワイドだよ」という旭ペンタックスのテレビCMがありました。当時は、というか、つい七年前まで、ペンタックスはブランド名の一つで、会社は旭光学工業といったのです。
 そのCMの最後で、なぜかフランス人女性が「アザイ・パンタックス」と一言叫び、我らフランス語を学ぶ学生たちは「フランス語だ、フランス語だ」といって悦んでいました。他愛ない話です。
 そういえば、デジカメの前に私が使っていたAPSカメラもパンタックスでした。電池を抜かれて使われないままですが、そのパンタックス・エフィーナはいまでも我が押入の中で健在です。

 その店のポイントが一万円以上あったことと定額給付金(まだゲットしていませんが)を合わせると、長期保証も付けてもらったのに、自腹を切ったのは百円単位で済みました。電車賃を加えても千円以内。



 今朝、新しいパンタックス片手に小散策に出ました。
 勤めがある日、出勤前に散策に出ることは、まずありません。庵の近くに立葵の群生しているところがあって、撮影に及ぼうと行ったのですが、前のカメラが壊れてから一か月の間に、すでに立葵の花期は終わって、ヒョロリと背の高い向日葵が二本立っているのみでした。朝日の出る(出ていませんでしたが)ほうを向いているので、二本ともそっぽを向いています。
 ヤレヤレと思いながら視線を落とすと、なんと! 桔梗がありました。萎れ掛けた花が目立ちますが、こんなところに咲いているとは……と、うれしくなって撮影。
 出勤後の長い一日を控えているのに、一日の目的を全部果たしたようなウキウキとした気分になって庵に帰りました。



 流鉄踏切際の朝顔です。出勤時に撮り直しました。



 久しぶりに紫陽花径(あじさいみち)を歩きました。
 一か月歩かなかった間に、紫陽花の花期はほとんど終わっていました。途中でいつもの通勤路に戻り、民家の生け垣前の桔梗を撮影。生け垣の下にあるので、地植えだと思っていたら、鉢植えが置いてあったのでした。



 梨の実。直径6センチほどに育っています。半分ほどはすでに袋が掛けられていました。



 雪割荘。
 勤め先近くでこんな名前のアパートを見つけました。できちゃった婚で所帯を持った、若かりしころを思い出します。しかし、まさに光陰矢の如し、です。 

 明日、雨でなければ、真っ先に撮り直しに行きたいのは高井城址の桔梗の群落です。