我が庭の桔梗はなかなか咲きません。
代が替わったので同じ株ではありませんが、例年なら遅くとも六月中には咲いたものです。蕾は日増しに大きくなっていますが、六月も残りあと十日、と思うと、開花はどうやら七月に持ち越しそうです。
六月中に花がないというのは寂しいので、歩いて行くと四十分ぐらいかかるマツモトキヨシのホームセンターまで、桔梗の鉢植えを捜しに出かけることにしました。
旧水戸街道を歩き、我が庵を出てから二十五分で国道6号の交差点に出ました。
ここに大きなガーデンセンターがあります。この店に置いてあれば、遠いマツモトキヨシまで行かずに済むのですが、桔梗は置いてありませんでした。
国道6号線沿いに歩くので、常行院に寄って行くことにしました。
浄土宗のお寺で、東漸寺の開山・經譽愚底さん(?-1517年)が文亀二年(1502年)に開いたお寺です。
經譽愚底さんは柏市にある行念寺の開山でもあります。そこに供養塔があることを知ったあと、東漸寺とこの常行院にも何かゆかりのものがあるのではないか、と見にきたことがあります。
そのときは何も見つけられなかったと思って引き返しましたが、よくよく見れば歴住の碑がありました。
右奥の無縫塔が一番古そうで、これが經譽愚底さんの供養塔かと思われましたが、文字はすっかり摩耗して一字たりとも読めません。左手前にある墓誌に開山としてその名が刻まれていました。
国道6号沿いという車の排気ガスいっぱいの環境のせいかもしれませんが、いまは野草の花は少ない季節のようです。
春紫苑(ハルジオン)か姫女苑(ヒメジョオン)か? ガードレールの外側で、結構深い草叢だったので、ズームで撮影しましたが、間近に見ることはできません。
我が庵を出てから四十分弱でマツモトキヨシのホームセンターに着きました。店の前が園芸用品売場になっています。
国道6号を挟んでマツモトキヨシの向かい側にあるマクドナルド。お昼はここでコーヒーとビッグマック。
マツモトキヨシには、桔梗は十鉢もありませんでした。よくよく見ると、すでに花が終わって剪定されてしまった茎の目立つ鉢もありました。
一鉢98円と安価だったので、両手で提げて持てるだけ(つまり店先に出ていた全部)買ってもよかったのですが、この日、買ったのは三鉢だけ。