久しぶりに於京(おけい)を見ました。八日ぶりでした。
一週間以上も姿を見ないとちょっぴり心配でした。死んだ……とは思わなかったけれど、ほのかにはそんなことを思ったり、もしかしたら誰かにもらわれたのかと思ったり……。
今朝、資源ごみを出したあと、いつもの公園に行ってみると、私が入って行く入口から見て、一番奥に於京がいました。わりと近くにハウスレスらしき男の人がいて、身支度を調えているところでした。
同一人物なのかどうか、この公園を通りがかると、ベンチで昼寝をしていたり、弁当を食べているのを見かけることがあります。
警戒心の強い於京が物怖じすることなく、すぐ近くにいます。きっとこの人も於京に餌を与えたりして、友達になっているのでしょう。
私が腰を下ろしたベンチとは10メートルほどの隔たりがあったので、於京はしばらく気づかぬ様子でした。
男の人はやがてリュックを背負って立ち去りました。
於京はキョロキョロとあたりを見廻しています。誰もいなくなったので、私は「於京!」と呼びかけて、キャッティの入ったタッパーウェアを音がするように振りました。
気づきました。
小走りに私のほうに駆けてきましたが、ジャングルジムの下で止まるとペタンと坐り込み、至近距離までこようとはしません。でも、私のことは完全に記憶中枢にすり込まれたようで、私としてはうれしい限りです。
また会う日に備えて、私は於京専用の食器を用意しておきました。ジャムが入っていた大きめの瓶の蓋ですが、表にマジックインキで「於京用」と書いてあります。
タッパーウェアの蓋を開けたので、匂いが漂ったのでしょう。食器にキャッティを移し替えている間、遠巻きに歩いて植え込みに姿を隠し、こちらを窺っていました。
私が食器を置いて引き下がると、ようやく出てきました。
前脚の様子がまだおっかなびっくりです。
しばらくしたら、ゆっくりと腰を落として……。
食べ終わると、もうないのですか、という様子で、私が腰かけていたベンチの後ろをウロウロしています。こうしてみると仔猫です。
真上から見下ろすということがなかったので、この写真を見るまで気づきませんでしたが、毛並みは鯖を思わせるようでもあります。コサバという名前でもよかったかな、と迷う私です。
坐ってくれたので、ちょっとだけ距離を縮めても逃げませんでした。これまでで一番近づいて撮った写真です。
まったく会えなくなるわけではないけれど、引っ越しをしたら会えるのは間遠になります。間遠にはなるけれど、必ずくるからね。そういって、食器を取り戻し、その場を離れました。
何を見ていたのか、この朝は私から見えなくなるまで同じ場所に坐っていました。
これは二日前……十九日夕方の光景。
於京の姿はなく、初めて見たときには於京に遠慮して餌を食べられなかった、尻尾のないマダラがいました(右)。
コヤツは於京に較べれば人なつっこい。於京の鳴き声はまだ聞いたことがありませんが、この子はまだ二度目なのに、私が餌をくれるものと信じて、ニャーニャーと催促しながら歩き回っています。
左の黒白のブチは初めて見る猫殿です。もう一匹、黒の部分の少ないブチもいましたが、こちらは私がかなり離れた場所にいたのに、立ち上がっただけで逃げてしまいました。
於京がいないとマダラはすごく活発で、エバっています。最初はこの画像の右手10メートルほど離れたところにいたので、餌を置いてやったのです。
目を挙げたら初めて見るブチがいたので、歩いて行くと、ブチは身を隠そうとしました。そのうち食べればいいさ、と思って空き缶に餌を置くと、背後でニャーニャーと鳴く声。
見るとマダラで、餌を置いてもらったらしいと、抜き足差し足近づこうとしていたブチは慌てて身を退いてしまい、ブチのために置いた餌をマダラが横取りしてしまいました。身体はブチのほうが大きいのです。
チビのくせに食欲旺盛なヤツと思って、最初に置いた餌を見に行くと、食べ散らかしていて、まだ半分以上残したままでした。もう蟻がたかっていました。しょうがないヤツです。
最新の画像[もっと見る]
-
2024年六月の薬師詣で・中野区 8ヶ月前
-
2024年六月の薬師詣で・中野区 8ヶ月前
-
2024年六月の薬師詣で・中野区 8ヶ月前
-
2024年六月の薬師詣で・中野区 8ヶ月前
-
2024年六月の薬師詣で・中野区 8ヶ月前
-
2024年六月の薬師詣で・中野区 8ヶ月前
-
2024年六月の薬師詣で・中野区 8ヶ月前
-
2024年五月の薬師詣で・豊島区 9ヶ月前
-
2024年五月の薬師詣で・豊島区 9ヶ月前
-
2024年五月の薬師詣で・豊島区 9ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます