桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

於京(おけい)

2010年07月21日 22時17分10秒 | 地域猫

 久しぶりに於京(おけい)を見ました。八日ぶりでした。
 一週間以上も姿を見ないとちょっぴり心配でした。死んだ……とは思わなかったけれど、ほのかにはそんなことを思ったり、もしかしたら誰かにもらわれたのかと思ったり……。

 今朝、資源ごみを出したあと、いつもの公園に行ってみると、私が入って行く入口から見て、一番奥に於京がいました。わりと近くにハウスレスらしき男の人がいて、身支度を調えているところでした。
 同一人物なのかどうか、この公園を通りがかると、ベンチで昼寝をしていたり、弁当を食べているのを見かけることがあります。
 警戒心の強い於京が物怖じすることなく、すぐ近くにいます。きっとこの人も於京に餌を与えたりして、友達になっているのでしょう。

 私が腰を下ろしたベンチとは10メートルほどの隔たりがあったので、於京はしばらく気づかぬ様子でした。
 男の人はやがてリュックを背負って立ち去りました。
 於京はキョロキョロとあたりを見廻しています。誰もいなくなったので、私は「於京!」と呼びかけて、キャッティの入ったタッパーウェアを音がするように振りました。
 気づきました。
 小走りに私のほうに駆けてきましたが、ジャングルジムの下で止まるとペタンと坐り込み、至近距離までこようとはしません。でも、私のことは完全に記憶中枢にすり込まれたようで、私としてはうれしい限りです。

 また会う日に備えて、私は於京専用の食器を用意しておきました。ジャムが入っていた大きめの瓶の蓋ですが、表にマジックインキで「於京用」と書いてあります。
 タッパーウェアの蓋を開けたので、匂いが漂ったのでしょう。食器にキャッティを移し替えている間、遠巻きに歩いて植え込みに姿を隠し、こちらを窺っていました。
 私が食器を置いて引き下がると、ようやく出てきました。



 前脚の様子がまだおっかなびっくりです。



 しばらくしたら、ゆっくりと腰を落として……。




 食べ終わると、もうないのですか、という様子で、私が腰かけていたベンチの後ろをウロウロしています。こうしてみると仔猫です。
 真上から見下ろすということがなかったので、この写真を見るまで気づきませんでしたが、毛並みは鯖を思わせるようでもあります。コサバという名前でもよかったかな、と迷う私です。



 坐ってくれたので、ちょっとだけ距離を縮めても逃げませんでした。これまでで一番近づいて撮った写真です。
 まったく会えなくなるわけではないけれど、引っ越しをしたら会えるのは間遠になります。間遠にはなるけれど、必ずくるからね。そういって、食器を取り戻し、その場を離れました。
 何を見ていたのか、この朝は私から見えなくなるまで同じ場所に坐っていました。



 これは二日前……十九日夕方の光景。
 於京の姿はなく、初めて見たときには於京に遠慮して餌を食べられなかった、尻尾のないマダラがいました(右)。
 コヤツは於京に較べれば人なつっこい。於京の鳴き声はまだ聞いたことがありませんが、この子はまだ二度目なのに、私が餌をくれるものと信じて、ニャーニャーと催促しながら歩き回っています。

 左の黒白のブチは初めて見る猫殿です。もう一匹、黒の部分の少ないブチもいましたが、こちらは私がかなり離れた場所にいたのに、立ち上がっただけで逃げてしまいました。

 於京がいないとマダラはすごく活発で、エバっています。最初はこの画像の右手10メートルほど離れたところにいたので、餌を置いてやったのです。
 目を挙げたら初めて見るブチがいたので、歩いて行くと、ブチは身を隠そうとしました。そのうち食べればいいさ、と思って空き缶に餌を置くと、背後でニャーニャーと鳴く声。
 見るとマダラで、餌を置いてもらったらしいと、抜き足差し足近づこうとしていたブチは慌てて身を退いてしまい、ブチのために置いた餌をマダラが横取りしてしまいました。身体はブチのほうが大きいのです。
 チビのくせに食欲旺盛なヤツと思って、最初に置いた餌を見に行くと、食べ散らかしていて、まだ半分以上残したままでした。もう蟻がたかっていました。しょうがないヤツです。


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